2軒目:カレーとクラフトビールの相性の良さを実感できる「アンドビール」
今日は、ちょっと小雨。ビニール傘をさして、「妄想インドカレー ネグラ」から歩いて10分ほどの2軒目「アンドビール」へ。
9月にオープンしたばかりのカフェや雑貨屋などお店が集まったアパート「アールリエット高円寺」の一室にあります。店名通り、カレーとクラフトビールが楽しめるお店。
ここでは週末カレー定食のカツオカレーとキーマカレーの合いがけ(1,100円)とクラフトビールの飲み比べセット(1,200円)をオーダー。
「呑みやすくて、危険」とにんまり顔の倫子さん。カレーを待ちながら、カレートークです。
倫子:三食カレーでも飽きないくらい好きだけど、とくに好きなのはスパイスたっぷりのスリランカ系のカレー。南インドのミールスも、野菜たっぷりで好きですね。カレーは一皿にお店の人の思いや信念が込められていて、食べていて幸せな気持ちになるんです。カレー友だちもいて、この間はよく行くカレー屋さんの店長と、新しくオープンしたカレー屋さんを視察しに行きました。
そんな倫子さんの目の前に、卵がキーマの上に君臨する、堂々たる一皿が登場! 今日のカレー定食のメインはカツオ。砂肝や春菊のスパイス炒めなど、5種類の副菜がカレーの周りを囲みます。
倫子ルールは、まずはルーだけ食べること。次にごはんと一緒に、その次には合掛けならルーを混ぜ合わせてみたり。いろんなカレーの可能性を探りながら、パクパク食べていきます。「普段の撮影では笑わないんですけど、カレーだとダメ。美味しくて笑っちゃう」。ああ、また目が細くなってますよ。
倫子:スープカレー風のルーはスパイスがきいていて、ビールにとっても合います。逆にキーマは甘辛くて、二つのルーのバランスが最高。副菜もひとつひとつこだわりたっぷりで、とくに「砂肝65」(南インドの鶏肉料理「チキン65」を砂肝でつくったアンドビールのオリジナル料理)がピリ辛でやみつき。カレーとビールと焼き鳥が好きだから、ゴールデンコンビです!
スパイシーなルーとなら「オーストラリアンIPA」、キーマとなら干し柿から採取した天然酵母で発酵した「トリペル」がぴったり。「なんて、ビールとカレーって合うんだろう」と倫子さんもしみじみ。
夜22時までと遅くまで空いているので、眠りにつく前にカレーを食べられたら、幸せな夢を見られそうじゃない? 二軒目もぺろりと食べちゃいました。年内には店内での醸造も目指しているそうで「次はお店オリジナルのクラフトビールですね」と、早くも次回来店に目がキラリ。
3軒目:5種類から選ぶのが楽しい「くじら」の姉妹店「豆くじら」
3軒目は、駅の方へ戻ります。倫子さん、こんなに食べてて大丈夫ですか?
倫子:食べすぎた次の日は、食事の量を軽くしたり、帳尻を合わせます。でも、食べないということはできない(笑)。あとは歩くことが好きなので、時間が空いたときは次のところまで歩きますね。運動にもなるし、新しいカレー屋さんをみつけられたりするし。だから、普段からスニーカーやヒールのない靴を履いています。
おしゃべりしながら、高円寺の商店街を抜けて3軒目の「豆くじら」にやって来ました。駅近くの大一市場にあるカリーバル「くじら」には訪問済みの倫子さん、よりカレーにこだわり抜いたという姉妹店に来てみたかったそう。
ペッパーチキンやムングダルなどメニューは5種類、メニュー表とにらめっこする倫子さんに「2種盛りがあります」と店主から魔法の言葉が。迷わず、2種盛りで!
オーダーしたのは、ラム肉とひよこ豆のキーマカリーと、今月のおすすめ、ほうれん草とチキンのカレーの2種盛り(1,200円)。一見スタンダードなカレーにみえるのに、ひと口食べるとこれまでと違った味わい。「カレーって奥が深いです」と倫子さんもしみじみ。
倫子:ラムのカレーは、ラム肉のクセがなくてクローブとクミンのスパイスがきいていてとっても爽やか。ほうれん草のカレーは生クリームとバターのおかげで後味がまろやかで、トッピングのパクチーも美味しい。ラム肉のカレーが好きだけどあまりないので、うれしいです。
お店に並んだ4種類のミルスパイスをかけるとまた違った味わいに。3皿目も綺麗に完食です。
歩きやすいシューズと夢中な気持ちがあれば、一日中歩き回っても疲れない
高円寺のカレー街歩き、一日中歩き回って疲れていないですか?
倫子:全然! 今まではデザインだけでスニーカーを買っていたけれど、一日歩いてみると、自分の足に合うかだったり、機能性も大事なんだとわかりました。このスニーカーなら機能性も高くて、軽くて、歩きやすかったです。元バスケ部なので、アシックスってバッシュ(バスケットシューズ)のイメージが強かったんですけど、アシックスタイガーならファッションシューズとしてかわいいなと思いました。しかも、あまりない色なので、きれい目に履きこなせるところもいいですね。
カレーに合わせたファッションとも相性抜群な、オリーブ色のシューズ。予定に合ったファッションがばっちりきまっていると、テンションが上がりますよね。カレーの方は、どうでしたか?
倫子:一つ目に行った「ネグラ 妄想インドカレー」のように、素材の旨味を引き立てたオリジナリティの高いカレーもあれば、二つ目の「アンドビール」のようにスパイスががつんときいていて辛さもあるのに、副菜とのバランスが最高なひと皿もあって。三つ目の「豆くじら」はカレーそのものの味わいやバリエーションを楽しめました。どれも身体にやさしくて、おいしくて、お店のこだわりがつまっていて……幸せな気持ちになりました。高円寺に住みたい(笑)。
カレーへの愛に溢れた倫子さんの、幸せと興奮のカレーにときめく街歩き。カレーがこの世にあるかぎり、きっと、まだまだつづきます。
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