She isが小学校跡地で開催した、「大人のための保健室」
She isの母体であるCINRAが主催する大人の文化祭『NEWTOWN』が、2017年11月11日(土)と12日(日)に多摩ニュータウンの小学校跡地で開催されました。音楽、アート、デザイン、映画、演劇、文芸など、様々なカルチャーが集結したこのイベント。「大人の文化祭」の名の通り、学校内のあらゆる場所を大人になった私たちが楽しめる空間に塗り替えるなかで、She isが担当した部屋は「保健室」です。
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『NEWTOWN』の会場となった多摩ニュータウンの小学校跡地
スクールカーストや席替えなど、小さなことも大事件のように感じていた小学生のころ。そんな学校のなかで、唯一、誰のものでもない聖域的な場所として、保健室があったように思います。She isでは「大人の保健室」として、お悩み相談を受け付ける「お悩み相談ベッド」やトークイベントなど、いろいろな方法で大人のお悩みをお伺いしました。
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廊下に張り巡らされたチラシの数々が文化祭を思わせます
ベッドが並ぶ保健室。She isのネオンサインが目印です
母になった青柳文子さんと「ごはん狂」の平野紗季子さんが母の味を語らう
トークイベントには、She isおなじみのGirlfriendsたちが登壇。11日は、青柳文子さんと平野紗季子さんによるトークイベントを行いました。She isの11月の特集「ははとむすめ」と連動し、テーマは『たべものから母のことを考える』。食にまつわる数々の文章を綴ってきた平野さんと、最近母親になられたばかりで平野さんとも仲良しだという青柳さんの二人に、「母の味」にまつわるエピソードから、母と娘の関係について思うことまで話していただきました。
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キャプション:左から、青柳文子さん、平野紗季子さん、モデレーターの野村由芽(She is)
「私の母親は薔薇味のお菓子が好きで(笑)、カナッペとかカルパッチョとか、合コンで行くレストランで出てくるようなお洒落な料理に挑戦する母親でした。家庭の料理と言ったら、普通は唐揚げとか煮物が食べたいですよね。母はそういう料理は得意でない、とはっきり言っていました」と話すのは平野さん。「母親は母親らしい料理がつくれて当たり前」という社会からの束縛に苦しまず、堂々と自分の考えを言える自分の母の姿を「たくましい人」と平野さんは言います。
また、母親になった青柳さんは、母の味の思い出についてこう話してくれました。「知らないうちに、母親の味を目指していることに先日気がついて。グズグズになるまで火を通す母親のクセがあるのですが、それを私も受け継いでいるんですよね。逆に夫から、夫の母親の味をつくってほしいと頼まれることもあります」。
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料理の上達に向けて邁進中だというお二人(平野さんは「底辺料理記」という連載をウェブ平凡で始められたばかり!)、「母の味」には憧れを持っているよう。「食べることは夢のような世界。そんな世界を、自分の両手でつくることができるかもしれないという喜びを感じます」(平野)「いまはまだ料理は下手ですが、いつか私の家庭の味をつくりたいですね」(青柳)。
いままではつくってもらう側だった自分が、つくる側になり、相手に与えたいという想いが生まれることは、娘から母になるときの大きな変化かもしれませんね。くわしくは、後日掲載予定の青柳文子さんと平野紗季子さんの対談記事をおたのしみに!
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