江戸時代から伝わる相撲の四十八手をモデルにし、セックスの体位を48種類記した「江戸四十八手」。今回は、東京スカパラダイスオーケストラのCDジャケットのアートワークなどを手掛け、超能力をモチーフにしたちょっと不思議な世界を描くイラストレーターのいとうひでみさんが、女の子とキュートな地球外生命体が繰り広げる「超能力四十八手」を描いてくれました。
4月の特集「#ほのあかるいエロ」のギフトでは、この「超能力四十八手」をトランプにしてお届け。夜のプレイのお供に、遊びながら体位を知ってみては?
1.撞木ぞり(しゅもくぞり)
仰向けに寝転んだ男性の上に女性が背面から腰を下ろして挿入する体位。絵では並行になっていますが、通常は女性がブリッジのように体を反らせます。おやおや、地球外生命体は気持ちよさのあまり溶けてしまったようですね……。
2.百閉(ひゃくへい)
仰向けに寝転んだ男性の上に女性がまたがり、前傾姿勢で挿入する、スタンダードな騎乗位の一つ。
3.志がらみ(しがらみ)
両足を閉じて仰向けになった女性に、男性が密着するような形で上から挿入する体位。スローセックスにも向いているみたい。
4.鵯越えの逆落とし(ひよどりのごえのさかおとし)
女性は床にうつ伏せになった状態から手をついて逆立ちをするように足を上げ、男性は、女性の背後に膝立ちになり、肩で女性の足を支えて愛撫します。とってもアクロバティック。
5.立ち花菱(たちはなびし)
仰向けになった女性の腰の下に枕やタオルなどを入れてお尻を浮かせた状態で、男性が口で愛撫する体位。この二人は超能力のおかげで枕やタオルがなくても大丈夫みたいです。
6.寄り添い(よりそい)
行為の前後に二人が寄り添ってお互いの体を愛撫する、いわゆる前戯や後戯のこと。江戸四十八手には、こうした挿入以外の行為も含まれています。
7.雁が首(かりがくび)
男性器を女性が唇や舌を使って愛撫する、いわゆるフェラチオのこと。
8.浮き橋(うきはし)
女性が横向きに寝そべり、男性は膝立ちをして、女性の腰と下半身を浮かせるように下から手を添えて挿入する体位。本当は宙には浮きません。
9.岩清水(いわしみず)
女性が男性の顔にまたがり、口で愛撫される体位。未確認生命体も汗をかくみたいです。
10.流鏑馬(やぶさめ)
仰向けに寝転んだ男性の上に女性が乗り、男性の首にかけた紐を、女性が手綱のように引っ張りながら行う体位。馬に乗るような動きからこの名前がつけられたそう。
11.うしろやぐら
女性が壁に手をついてお尻を突き出すようにして立ち、男性が女性の腰を支えながら背後から挿入する体位。
12.抱き地蔵(だきじぞう)
ソファやベッドに腰掛けた男性の上に女性がまたがる形で座り、挿入する体位。宇宙船のコックピットのような場所でも行うことができるようです。
13.鶯の谷渡り(うぐいすのたにわたり)
女性の全身を舌を使って愛撫する行為。鶯が枝から枝へ鳴きながら渡っていく光景に似ていることからつけられたという、風情ある名称が素敵。
14.燕返し(つばめ返し)
四つん這いになった女性の片足を後方に上げさせ、男性が後ろから挿入する体位。超能力の力で、その姿はまるで燕が飛んでいるかのよう。
15.こたつがかり
江戸四十八手にはこたつを使った体位も。男性の膝に女性が乗って、女性はこたつの机に手をつきます。ぬくぬくとみかんを食べたり、時にはスプーン曲げをしながら楽しめます。
16.立ち松葉(たちまつば)
仰向けに寝転んだ女性が、足と腰を高く上げ、男性は立ったまま女性の足を支え、互い違いになるように脚を交差させて挿入するかなりアクロバティックな体位。
17.千鳥(ちどり)
仰向けになり、正座のような姿勢で脚を折り曲げて寝転ぶ女性に、男性が覆いかぶさるようにして挿入します。女性の体の柔軟性が試される体位。
18.首引き恋慕(くびひきれんぼ)
輪のように結んだ縄をお互いの首にかけた状態で向かい合って座り、そのまま挿入する体位。江戸四十八手の中で「恋」という文字が入っているのはこの技のみ。ロマンティックですね。
19.碁盤攻め(ごばんぜめ)
女性が机やベッドに手をつき、男性の方にお尻を突き出すようにして立ち、後方から挿入する体位。江戸時代では、本当に碁盤に手をついて行われていたとか。
20.宝船(たからぶね)
仰向けに寝転んだ男性の上に、女性が足を交差するようにして横向きに乗り、挿入。その後、片手は手をつなぎながら、もう片方の手で男性の片足を持ち上げます。二人は超能力で曲げるためのスプーンを一緒に持っていますが、持たなくてかまいません。
21.つり橋(つりばし)
仰向けに寝転んだ女性に男性が上から被さるように挿入。男性は体を垂直に起こし、腕の力で女性の腰を持ち上げて床から浮かせる体位。まるで超能力で浮いているようですが、この体位は女性の肘と男性の膝で支えることで本当に浮いた状態になります。
22.立ち鼎(たちかなえ)
向かい合わせの状態で立ち、男性が女性の片足を持ち上げて挿入する体位。鼎(かなえ)とは、古代中国で使われた三本足で両脇に耳がある鉄の釜の名前だそう。
23.乱れ牡丹(みだれぼたん)
座った男性の膝に、女性が背中を向ける形で乗る体位。牡丹というのは、女性器を意味する隠語だそう。
24.押し車(おしぐるま)
その名の通り、組体操の「手押し車」の体勢で挿入しながら前に進む体位。体勢がきついので、この二人はズルして超能力で浮いています。
25.深山(みやま)
仰向けになって寝転んだ女性の足を男性が抱え込む形で、お尻を浮かせつつ挿入する体位。見つめ合う二人の目はビームでも通じ合っています。
26.鳴門(なると)
座った男性の膝の上に女性が座るようにして挿入し、男性が支える形で腰を回転させます。回転の様子を鳴門海峡のうずしおに見立て、この名で呼ばれているそう。
27.茶臼のばし(ちゃうすのばし)
仰向けになった男性の上に女性が足を閉じた姿勢で挿入します。ここから女性が体を前方に倒し、男性の体と自分の体を密着させれば「茶臼のばし」に。
28.テコがかり
頭と足を互い違いの方向を向いて組み合わさり、挿入する体位。かなり難しい体位なので、地球外生命体も汗をかいてしまうようです。
29.獅子舞(ししまい)
男性と女性が座って向かい合い、女性は足を高く上げ、男性は肩で足を支えながら挿入します。通常は女性がひっくり返らないように地面にしっかり後手をつきますが、二人は超能力でカバー。
30.締め小股(しめこまた)
女性は足を閉じたまま伸ばし、仰向けになって寝転びます。男性は仰向けの女性の上に被さるようにしながら、太ももの隙間から挿入する体位です。
31.窓の月(まどのつき)
横向きに寝転んだ女性の後ろから男性が挿入する体位です。窓に浮かぶ月を眺めながらセックスするなんて、風流!
32.こたつ隠れ(こたつがくれ)
「こたつがかり」に続き、こたつを使った体位。こちらはこたつの中で座って足を伸ばした女性に、正面から挿入する体位です。スプーンも曲がってしまうほどの気持ちよさ。
33.御所車(ごしょぐるま)
仰向けに寝転んだ男性の上に女性が乗り、そこからタケコプターのように360度ぐるぐると回転する遊び心たっぷりの体位です。目が回らないように気をつけて。
34.鵯越え(ひよどりごえ)
女性が床に手をついて四つん這いになり、男性は後ろから挿入する、いわゆる「バック」の体位。源平合戦の時に源義経が背後から奇襲した場所「鵯越え」に由来するそう。
35.時雨茶臼(しぐれちゃうす)
仰向けに寝転んだ男性の上に女性がしゃがみこみ、挿入する最も一般的な騎乗位の体位。「百閉」とも似ていますが、こちらは完全に女性が上体を起こす形になるのがポイント。
36.二つ巴(ふたつどもえ)
女性が上、男性が下になる形で上下逆さまに組み合わさり、口を使ってお互いの性器を愛撫する体位。
37.松葉崩し(まつばくずし)
仰向けになり片足を上に上げた女性に、男性が足と足の間にまたがる形で挿入する体位。二股に分かれた松の葉を足に見立て、この名がついたそうです。
38.千鳥の曲(ちどりのきょく)
仰向けになった男性の横に女性が座り、口や手で男性の性器を愛撫します。女性の体勢が、琴を爪弾くように見えたことから「千鳥の曲」という名がついたそう。
39.菊一文字(きくいちもんじ)
体をまっすぐ伸ばして横になった男性に、女性が足を大きく広げて横向きに座って挿入する体位。股関節が柔らかくないと難しいかもしれません。
40.仏壇返し(ぶつだんがえし)
地面に手をついて前かがみになった女性に、男性が背後から挿入する体位。
41.椋鳥(むくどり)
女性が下、男性が上になる形で頭と足を逆にして組み合わさり、お互いの性器を愛撫する体位。「二つ巴」との違いはどちらが上になるかというところだけ。
42.帆かけ茶臼(ほかけちゃうす)
男性が仰向けになり、女性はしゃがみこむようにして騎乗位の形で挿入します。ここから男性が体を起こし、女性の片足を肩に担ぐような形になれば「帆かけ茶臼」の完成。高く上げた女性の足が船の帆に見えることから、この名がついたそう。
43.理非知らず(りひしらず)
女性は体育座りをし、手首と足首を男性に縛ってもらいます。男性は、その状態の女性を寝かせ、覆いかぶさるようにして挿入します。江戸時代からこんなソフトSMが行われていたと思うと不思議。
44.達磨返し(だるまがえし)
膝を曲げて寝転んだ女性の足を縛って、その足を抱きかかえるような形で挿入する体位。通常は女性のおしりが床から少し浮き上がる程度ですが、地球外生命体の力で高く持ち上がってしまったようです。
45.本駒駆け(ほんこまがけ)
体育座りになった男性の上に、女性が後ろ向きに腰掛ける形で挿入する体位。
46.絞り芙蓉(しぼりふよう)
座った男性の上に女性が後ろ向きに座る形で挿入、男性は両手で女性の体を愛撫します。男性に引き寄せられ、足が上に上がっていく女性の姿が芙蓉の花に見えることから、この名がついたそう。
47.手懸け(てがけ)
椅子やベッドなどに座った男性の上に、女性が後ろ向きに座る形で挿入する体位。通常は浮きません。
48.抱き上げ(だきあげ)
女性は腕立て伏せをするように床に手をついてうつ伏せになり、男性はその足を持ち上げ、女性の腰を浮かせたまま背後から挿入します。浮いているから楽なのかと思いきや、汗をかいてるから、地球外生命体にとっても大変な体位みたい。