女性と健康をテーマに、「ほしかったけど、今までなかった!」という夢のアイデアを形にするアイテムやプロジェクトを募集した、ANA『WonderFLY』×ロフトワーク『AWRD』×『She is』によるクリエイティブアワード。
いつも100%元気じゃなかったとしても「大丈夫」だと思える日を増やすための、女性の心身をメンテナンスするアイテムやプロジェクトが、2018年11月下旬から2019年1月上旬までの間になんと121個も集まりました(参考記事:市川渚×長田杏奈が注目。女性の心と体を元気にする最新サービス)。数々のアイデアのなかから選ばれたアワードの結果を、2月に実施した白熱の審査会のコメントとともにお届けします。
航空会社発。日本中に眠っている多様な夢を応援し、羽ばたくためのきっかけを与えるアワード
そもそも『WonderFLY』は、どのような経緯で生まれたのでしょう? ANAという航空会社においては異例とも言える、個人の多様な夢を応援し、羽ばたくためのきっかけを与えるプロジェクトを立ち上げた張本人である梶谷ケビンさんは、こう語ります。
『WonderFLY』を立ち上げたモチベーションは大きく分けて2つありました。一つは日本中に眠っているチャレンジを応援すること。そして、社会にポジティブな影響を大勢の方々と一緒に与えること。ロフトワークと今回の「クリエイティブアワード」を企画する際に、この2つのポイントを軸に真剣な議論を多く重ねました。(梶谷ケビン)
『WonderFLY』の「クリエイティブアワード」は、これまで「こどもを夢中にさせる新発明!」(第5回)や「『温泉』の新しい楽しみ方」(第4回)など、さまざまな方向性で企画を実施してきました。She isとコラボレーションした「体を整え、心が励まされる日々を」は、第7回目の企画にあたります。
その結果、「女性の心身の健康」というテーマに辿り着きました。社会が大きく変化しているなか、さらなる活躍が期待されている女性をどのように応援できるかを多くのチャレンジャーと共に考えたいという気持ちから生まれた「クリエイティブアワード」です。
She isという最強のパートナーに多くのご協力をいただき、そのおかげでたくさんのアイデアが集まり、素敵なプロジェクトがいくつも生まれました。
ひとつひとつのプロジェクトが『WonderFLY』から羽ばたいていくのを楽しみにしています。(梶谷ケビン)
生理期間をポジティブに過ごすためのご褒美や、1日の終わりに感情を整理するブレンドティー
「女性と健康」をテーマに考え抜かれたさまざまなアイデアが審査員たちの心をくすぐった今回のアワード。数多くの応募作品のなかから、「テーマに合っているか」「商品・サービスとして魅力があるか」「実現性があるか」という3つの軸をもとに選ばれた、クラウドファンディングにチャレンジする「プライズウィナー」と、She isのGirlfriendsである市川渚さん、長田杏奈さん、編集部が選出した「She is賞」を紹介します。
まず、プライズウィナーに選ばれたのは以下の4作品。
「ななにちギフト」
幼馴染の管理栄養士と建築家のユニット・se-ra-さんがつくった「ななにちギフト」。一般的な生理の日数に合わせた7日分のご褒美を、1日ずつ楽しめます。生理の時期にポジティブになれる、アドベントカレンダーのような作品です。
「Vitali-teA」日記をつけるように感情を整理するブレンドティー
大学生2人組・ただとひらまつさんがつくった「Vitali-teA」。1日の終わりに「今日の感情」にしっくりくる茶葉と、「明日のモクヒョウ」を表す茶葉を選び、それらを重ねてお湯を淹れ、ほっと一息。自分の気分に日々向き合い、明日を考えるというコンセプトのもと、日記をつけるように感情を整理するブレンドティーです。
「ヘルシーなライフサポートバー」
日本茶の文化を世界に広げるべくTeaRoomという会社を立ち上げたRyo Iwamotoさんによる、抹茶や和紅茶、ほうじ茶といった日本のお茶を使ったシリアルバー。たんなるエネルギー補給のためだけではなく、心を落ち着かせるために手にとってほしいという願いが込められたこのバーは、ヴィーガン、ハラルなどにも対応し、日本のみならず、全世界の女性が楽しめるようにと考えられています。
「ストップ風疹ワゴン」巡回診療のためのプロジェクト
「ストップ風疹ワゴン」。風疹ワクチンの接種だけではなく、風疹や妊娠に対する教育活動もあわせて行う。(詳しく見る)
Toshinoriさんの発案による、職場で風疹ワクチンを接種できる巡回診療のためのプロジェクト「ストップ風疹ワゴン」。特に妊娠期の女性が風疹に感染するのを防ぐため、男女ともに接種の機会をもうけ、風疹や妊娠に対する教育・啓蒙活動もあわせて実施することをふまえたアイデアです。
審査員からも「胎児になにか起きると女性だけに原因があるのではないかと思われてしまうような場面が少なくないなかで、男性も自分自身やパートナーのために主体的に予防接種を受けるのは社会的意義のあること」とうなずきます。
- 1
- 2