和田彩花の前向きな違和感は希望。「なんでだろう?」を大事にして

和田彩花の前向きな違和感は希望。「なんでだろう?」を大事にして

約30名の限定イベントレポ。「今の私を形作る一冊」も

テキスト:羽佐田瑶子 撮影:永峰拓也(メイン写真)、松本雛(本文写真) 編集:野村由芽
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いろんな道を歩んできた人の言葉に耳を傾けて、自分の人生を支えてもらえることはいいこと。

ここからは、参加者の方々による「今の私を形作る一冊」の紹介タイムに。どうしてこの一冊を選んだのか、エピソードと共に丁寧に語ってくださるひとりひとりに対して、和田さんもその大切な言葉を抱きしめるように向き合って、メッセージを送られました。ここでは、持参された本とやりとりをすこしご紹介します。

『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(著:遙洋子)
建設業界で働いていて、体育会系の男性たちに負けてしまいそうになることが多く、この本には言葉で戦う方法が書かれていてすごく学びになりました。

和田:私も、本を読むことで、「この気持ちはどんな言葉で言い表せるのか」ということを学んだので、気持ちがとってもわかります! 言葉一つによって誰かを傷つけることもあるし、そういうことを感じさせない言葉の使い方をしたいですよね。

『ギリシャ語の時間』(著:ハン・ガン)
生きていくことに対する私の最も明るい答え、という本。ギリシャ語を通じて孤独という言葉を解体していってくれて、自分に寄り添ってくれる本です。

和田:何事もすべていい方向にいくからいいのではない、と最近思います。それはもしかしたら別の誰かにとっての願望でしかないかもしれないし、無理にいい方向に引き揚げちゃうのではなくて、そのままの状態をしっかり見つめるような寄り添い方も大切ですよね。

『LIFE IS ROMANTIQUE』(著:市川美希子)
媚びずに、自分にとって「これがいい」というファッションを提案した方で、好きなことは貫いていいし、作っていくことは誰かに波及する、というメッセージに勇気をもらいました。

和田:「好きなことを貫いてもいい」って、なかなか気づけない気持ちですよね。よく雑誌でモテファッションの記事を見かけるけれど、それを見ると「そういうことじゃないのに!」と感じます。誰かに決められた画一的なファッションではなくて、その人自身が魅力なのだから、人それぞれ違っていいのにと思います。世の中がそういう考え方になっていってほしいですね。

『絵』(著:渋谷すばる)
自分の人生、ほとんど関ジャニ∞と言っても過言ではないほど。生き方も影響を受けていて、周りに流されそうな時に我に返ることができて、何度も読みました。

和田:私も一見、自分を持っていそうに見えるんですけど、その場の空気とか圧力とかに、実は流されやすいんです。わざわざここで自分の意見を言ったら周りに迷惑をかけるかも……と考えすぎて、適当な返事をしちゃうこともあるんですよ。でもそのあとすぐに後悔するんです。なので、そうしないようにしなきゃ、と思っています。

『モモヨ、まだ九十歳』(著:群ようこ)
他人に決めてもらったことを自分が受け入れる、という明るいおばあちゃんの本です。自分の名前にコンプレックスがあったけれど、受け入れるきっかけになりました。

和田:私は自分の名前について深く考えたことがなかったんですけど、『あいちトリエンナーレ』でキュンチョメさんという作家が『声が枯れるまで』という作品で、さまざまな性自認を持った人たちが、自分の名前を変えることについて表現されていて、自分の中に眠っていた違和感に気がつくきっかけになりました。近い違和感としては髪の毛の長さ。私はこれまで髪が長かったのでどこか「女性らしさ」みたいなものを意識していたんですよ。でも、髪を切ったらすごく自分に合っていて、これが自分にちょうどいい感覚だと気づけました。

『独特老人』(著:後藤茂雄)
独自の生き方をした高齢の人たちのインタビューが収録されていて、和田さんのインタビューとぴったりだと思いました。

和田:私も見知らぬおばあさんと美術トークで意気投合して、仲良くなることが多いんですよ。どういう人生を歩んできたのか聞くと、それぞれの人が強く生きてきたんだなと実感させられるし、すごく勇気が湧いて、なりたいおばあちゃん像が見えてきました。いろんな道を歩んできた人の言葉に耳を傾けて、自分の人生を支えてもらえることはいいですよね。

参加者の方々が持参した「今の自分を形作る一冊」
・『李陵』(著:中島敦)
・『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(著:遙洋子)
・『100万回生きたねこ』(著:佐野洋子)
・『おまじないつかい』(著:なかがわちひろ)
・『世界を変えた100日』(著:ニックヤップ)
・『ギリシャ語の時間』(著:ハン・ガン)
・『LIFE IS ROMANTIQUE』(著:市川美希子)
・『絵』(著:渋谷すばる)
・『西の魔女が死んだ』(著:梨木香歩)
・『カラフル』(著:森絵都)
・『独特老人』(著:後藤茂雄)
・『キッチン』(著:よしもとばなな)
・『モモヨ、まだ九十歳』(著:群ようこ)
・『毒になる親 ──一生苦しむ子供』(著:スーザン・フォワード)
・『美しい距離』(著:山崎ナオコーラ)
・『されど愛しきお妻様──「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間』(著:鈴木大介)
・『女子をこじらせて』(著:雨宮まみ)
・『あたしたちよくやってる』(著:山内マリコ)
・『パン屋再襲撃』(著:村上春樹)
・『82年生まれ、キム・ジヨン』(著:チョ・ナムジュ)
・『猫語の教科書』(著:ポール・ギャリコ)『二十億光年の孤独』(著:谷川俊太郎)
・『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』(著:ブレイク・スナイダー)
・『「女子」の誕生』(著:米澤泉)
・『キッチンへおいでよ』(著:小林深雪)
・『生きがいについて』(著:神谷美恵子)
・『美容は自尊心の筋トレ』(著:長田杏奈)
・『堕落論』(著:坂口安吾)
・『さるのこしかけ』(著:さくらももこ)

PROFILE

和田彩花
和田彩花

アイドル。群馬県出身。2019年6月アンジュルム・Hello! Projectを卒業。アイドル活動と平行し大学院で美術を学ぶ。特技は美術について話すこと。好きな画家:エドゥアール・マネ/作品:菫の花束をつけたベルト・モリゾ/好きな(得意な)分野は西洋近代絵画、現代美術、仏像。趣味は美術に触れること。

INFORMATION

ライブ情報
『和田彩花ライブツアー前2021―この気持ちの先にあるものはなに?―』

2020年2月24日(月・祝)
会場:名古屋 Zepp Nagoya
OPEN 17:00 / START 18:00

2020年3月7日(土)
会場:大阪 Zepp Osaka Bayside
OPEN 16:30 / START 17:30

2020年3月12日(木)
会場:東京 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00

料金:
SSチケット1Fスタンディング:¥15,000(税込)※特典付き。ファンコミュニティ限定
1Fスタンディング:¥7,200(税込)
2F指定席:¥7,500(税込)

和田彩花ライブツアー開催決定!

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