消費税率下げないと選挙落とすぞ! ってみんなで騒ぐ。
かん:まつお先生が今いちばん実現したいのは?
まつお:そりゃあもちろん、消費税ゼロ(笑)。
あんな:そうなったらうれしいけど、実現できるものなんですか?
まつお:急に無くすのは難しいから、増税した時のように少しずつ下げることになると思いますが、それが予想されると買い控えが起こって景気が悪くなるので、現実的筋道を考えるのは結構難しいです。とりあえず5%に減税ということで。
あんな:過去に減税に成功した国ってあるんですか?
まつお:もちろんたくさんありますよ! うまくいってるところだとカナダ、イギリス……。
かん:成功体験がないのでイメージしにくいけど、うらやましいなあ。
あんな:なんか日本の政治家って意地張って減税しなさそう。ゴリ押ししたこと撤回できなくて。
まつお:自民党は、そうしたほうが政権維持にトクとなったら、下げるって言い始めると思いますけどね(笑)。僕の印象やと、今の野党にいる人たちの方が、わりと過去の自分の発言に縛られる性格に見える。
あんな:そんな一筋縄ではいかない人たちに消費税下げてもらうには、どうしたらいいんですか?
まつお:消費税率下げないと選挙落とすぞ! ってみんなで騒ぐしかないね。先日(2019年7月)の参議院選挙でも、もし自民党が大敗していたら、世論の反発を恐れて増税を延期したかもしれませんから。あまりにもそのムードが広がりすぎると、「やれ1回言うこと聞かなあかんかな」となるはずです。
かん:そういうことなら、次は「騒ぎ方」をもう少し勉強したくなってきた!
まつお:今回の増税も、「2020年の東京オリンピックによる建設特需があるから大丈夫」なんて言われてたけど、実際のところは、まだインフレ率も上がらないまま特需もう終わってるって言われてますね。もし影響があるとしても都心のごく一部だけ。
あんな:東京にいれば恩恵があるかもしれないけど、他の地域ではただ消費税増税の悪影響を受けただけってことだ……。
かん:うーん、でも東京でも得をしたのはお金持ちだけなんじゃないですか? 少なくとも私には恩恵全くなかった。固定給上がってくれないと意味ないので!
まつお:僕の大学も全く固定給上がらんな~(笑)。都心に住んでるお金持ちがルールを決めているから仕方ない。夏にオリンピックが終わってサーっと人がいなくなると、また経済厳しくなっていくでしょうね。輸出とか鉱工業生産指数とか求人数とか、消費増税前からもういろんな指標は崩れ出してますよ。
あんな:地震を感知してネズミが建物から逃げ出すような、あれがもう起こってるんだ。
まつお:「今耐えたらいつか良いことあるから我慢して」なんて言葉が通用しない状況になってきてるってことです。その前に今生きてる僕たちが飢えてしまう。
かん:前回の反省点である「増税されちゃったんだけど!」と「経済のことわからないからそこ適当に選びました!」のモヤモヤはかなり解消されました。
あんな:難しいことがわからなくても、目先の「ハラヘッタ」や「おまんま」が危うくなったら、もっと騒いだ方がいいってことですね。騒ぐのめんどいけど、頑張って騒ぐぞ~!
<ポイント>
Q.消費税増税など、一度決まった政策を変えて欲しい時はどうしたらいいの?(あんな)
A.有権者の言うことを聞かないと選挙で落ちるかも、と政治家に危機感を持たせるしかない(まつお)
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