4/5

子どもたち（パートナーの）は朝からなぜか映画版クレヨンしんちゃんを片っ端から観ている。集中力が続かなくて長い映画って苦手なのかなと思っていたけど、短い動画についに飽き始めたのかも。その逆転がおもしろい。
夜はミナト（子ども1）が今いちばんハマっているバイオハザートをトン（パートナー）に半ばむりやりやらせることに成功したのでみんなでそのプレイをあれこれ言いながら観戦する。
ゲームの合間に、ミナトの好物である大学芋作りに初挑戦。レシピ見間違えて塩を入れすぎたが、異常においしく完成した。マルちゃん（子ども2）も「店のやつよりおいしい」と賛辞の見本みたいなコメント。サツマイモに興味のない自分も、食べる手が止まらなくなってしまったほどだ。

4/6

店を開けるも、あまりにお客さんが来なすぎて、これからどうなるのかもわからなくて、やる気があるような、ないような、何か考えたほうがよさそうな、考えても仕方ないような、ピリっとしない日々だ。仕事の打ち合わせ1件。退勤後、店で本8冊ほど買う。家に帰るのも気が進まなくてダラダラ歩く。

4/7

朝から慌ただしい。ついにXデー。明日からの閉店が決まった。とりあえず日々の仕事をこなすが、非日常へのワクワク感と無力感とが心の中で混ざり合って心がざわつき、落ち着かない。明日からの自宅待機に備えてメールの転送や各所への連絡、打ち合わせなど。
もともとお客さんが減っているので、売上補填のために企画性のある「本のセット販売」の計画をスタッフと立てていた。それを考えることだけが仕事への前向きな活力になっていたが、上司とのやりとりで、希望は持てないと知る。行き場のない怒りが身体じゅうに溜まる。
「元気でね」「また生きて会おう」「よいお年を」と、冗談まじりの退勤の挨拶。昨日に続いてまた本のまとめ買い。家でのQOL向上のためにPS4の本体と散歩用のスニーカーを購入して帰る。準備万端だ。

4/8

無職1日目をめいっぱいエンジョイしようと、ゲーム、昼寝、書店員友達とのチャット通話、コンビニで買ったごはん……など自堕落のかぎりを尽くす。精神衛生的にはずっとこの生活でもまったく困らない。夜、さすがに仕事せねば、と、書評のためのゲラ読みと取材のための読書。

4/9

昼、はじめてのビデオ通話取材体験。家で仕事っぽく話をしているのは不思議な感じだ。夜遅くトンが家に来た。家事やる気も出てきたので自前のブリ大根、牛肉のサラダ、だし巻き卵など出して晩酌。「最近ポリアモリー的な出来事はないの？」と聞かれたが特に何もない。トンも何にもないらしい。

4/10

デスクを片付け、本格的に仕事できる体制に整えた。メールのやりとりと書評の原稿1本書き終える。夕方からトンの家に行って夕食作る。ざるそばと天ぷら。
マルちゃんが強引に勧めてきてほぼ強制的に『サバイバルファミリー』という映画を全員で観させられるが、思いのほか面白かった。そのあとみんなで昔のメタルスラッグやったりコンビニ行ったりしたあと、他の人たちのFF7を横目に読書。朝5時になっても誰も寝る気配なし。そこからまたマルちゃんと荒野行動始める。7時頃就寝。

4/11

まったく昨日の続きのようなだるい日々。夕食は近所の製麺所でおいしい餃子の皮を買ってきてミニピザパーティー。各自ゲームやったり立ち歩きながら、好きなタイミングで具材を載せて焼いて食べるシステム。これは皆から非常に好評であった。だるい日々にはだるいめしが合う。ミナトとトンと3人で麻雀したあとバトルラインをやる。ミナトが圧勝する。そしてまたメタルスラッグ。さんざん遊び倒して、疲れて、みんな自分の世界に戻りがたかったのか、そんな過ごし方に飽きたのか、珍しくテレビやゲームの音のない中でしばらくただ4人でおしゃべりした。いい時間だった。

昨日に引き続き誰も寝ない夜中3時にマルちゃんが突如お店屋さんごっこを始め、皆から注文を取ってミニピザの残りを焼き始めた。夜が明けかけて、ようやく自宅に帰る。