4月6日の日記
今日は私の大切な師匠の命日でもあり、大好きな祖母の誕生日だ。この日が近づくと、自然と二人の顔が思い浮かんでくる。
最近よく師匠から学んだことを思い出す。植物と会話をすること、自分の内側の聖なる存在について、瞑想の方法やヒーリングなど、とても大切な宝物。この状況の中で、彼が教えてくれたことの中にヒントが眠っている気がしていて、5年ほど前のメモをゆっくり読み返している。
今年の祖母の誕生日は一緒に過ごすと決めていたけれど、叶わなかった。代わりに祖母の大好きな花を送って祝うことにした。私が小さい頃、庭や畑で祖母と一緒に花を植えていたから、祖母と私には花を通じた会話と思い出がたくさんある。
朝、祖母に電話をして「お誕生日おめでとう」と伝え、それからそれぞれの生活について、体調について、これからの未来について話をした。「大好きな優しい色の花束が届きますよ」と伝えると祖母はとても嬉しそうだった。
私は今小さな島に暮らしている。世界の混乱した状況がまるで嘘みたいに、穏やかな毎日だ。家から渡船まで散歩に出かける。いつもと違う新しい道を歩きながら、道端に咲く花々や畑の野菜、みかんの木、鳥たちの鳴き声を一つ一つ味わう。花々の香りや色彩を集めて架空の花束を作り、空へ贈る。
混沌とした世界に舞い落ちる花びらを見つめながら、いつの間にかどこかへ置き忘れてしまっていた感覚やいつも自分の近くにあったこんなにも美しい世界、自分がここに存在しているという奇跡を一つ一つ感じている。
「違う場所の同じ日の日記」
この日々においてひとりひとりが何を感じ、どんな行動を起こしたのかという個人史の記録。それはきっと、未来の誰かを助けることになります。
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