4月8日
私の誕生日。昼頃に杏里の保育園から連絡があり、明日からの休園が決まった。元々確定申告が終われば、仕事も詰まっていないので、しばらく保育園を休ませようと考えていたので少しホッとする気持ちもあった。しかし確定申告はまだ終わってない。明日から杏里の面倒をみながら出来るとも思えない。どうするか。そしてこの日から勇真さんに職場で暮らして貰うことにした。先週の週末も急遽お店を閉めて自宅で過ごしたのだが、やはりリモートトレーニングやオンライン打ち合わせがあるので、仕事部屋に籠もりっきりになる。杏里は珍しく家にパパがいるので遊んで欲しく何度も仕事の邪魔をしてしまうし、リモートトレーニングの間静かにさせるのも可哀想なので、しばらくは別々に生活することに。保育園に迎えに行くと、今日から一ヶ月先生に会えなくなることが分かっているらしく、大好きな担任の先生から全然離れようとしない。先生と一緒に説得を何度もして、やっと保育園を出た。保育園の帰り道に小さなケーキ屋さんでケーキを二つ買う。杏里はバナナシフォンケーキと私は洋梨のケーキ。ケーキ屋の店員さんが優しく、初めて行ったところなのに杏里に飴を二つくれた。保育園から一番近くにある小さなケーキ屋さんだったので、そんなに期待していなかったのだが、驚くほど美味しかった。
夜ご飯はスパゲッティーナポリタンのみ。勇真さんの誕生日との差が酷いと思いつつ、自分の誕生日だとこんなもの。夜勇真さんからLINEが来て、コロナが落ち着いたら、盛大に祝おうねと言われる。
【夜の読み聞かせ絵本】
①『おしくら・まんじゅう』(作・絵:かがくいひろし 出版社:ブロンズ新社)
<出版社からの内容紹介>
『だるまさん』シリーズ著者、かがくいひろし最新作!
今度の主人公は、紅白まんじゅう! いたずら紅白まんじゅうが、あんな子からこんな子まで、おしくらまんじゅう。こんにゃく、なっとう、ゆうれいまで登場!! おされたみんなはどうなる〜!? ページをひらいて ひゃあ びっくり! 登場する愉快なキャラクターや、予想外の展開に家族みんなで大笑い!
<感想>
『だるまさん』が有名なかがくいひろしさんですが、私はだるまさんよりもこちらの方が好き! 昔からある「おしくらまんじゅう」の歌に合わせて文章が書かれているからリズムよく読みやすいし覚えやすい。杏里をお膝に乗せてこのおしくらまんじゅうを読みながら「ぎゅー」のタイミングで杏里のこともぎゅーと抱きしめる。杏里は嬉しそうだし、私は何だかとっても良いお母さんになった気分になれる(笑)。
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②『まどからおくりもの』(作・絵:五味太郎 出版社:偕成社)
<出版社からの内容紹介>
サンタクロースがやってきて、家々をまわり、窓から贈り物を配って歩きます。穴あきになった窓からは、家の中(次の画面)の動物や子どもの体の一部がみえ、サンタさんはそれをみて「ここは誰々のおうち」と即断し、贈り物を選びますが……。あわてもののサンタさんの思いちがいがひきおこすめくる楽しさ抜群の絵本。
<感想>
窓から見えている様子でクリスマスのプレゼントを次々と贈っていくサンタさん。その早とちりが面白い。よく見ると真っ暗な留守のお家の表札にはちゃんと「K.M」とイニシャルの看板がかかっているし、きつねさんのおうちかと思ったその家は、きつねさんの家にしては扉が大きすぎて、ポストも何だかゴツくない?(笑)
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③『わすれんぼうのサンタクロース』(作:中川ひろたか 絵:中川貴雄 出版社:教育画劇)
<出版社からの内容紹介>
わすれんぼうのサンタクロース、サンタさんの衣装に着替えるのを忘れたり、子どもたちへのプレゼントを持っていくのを忘れたり、行き先を記した大事な地図を忘れたり……。相棒のトナカイ、ルドルフはいつもため息をつきながら温かくサンタさんを見守りますが……。なんてこったい、なんてこったい、サンタさん、大丈夫?
<感想>
何でもかんでも忘れちゃうサンタさんが可愛いし、とっても面白い。後ろにいる雪だるまの顔にも是非注目して欲しい。初めの方には忘れ物をしちゃうサンタを怒るような少し怖い顔で見ているが、最後の方には忘れ物しすぎなサンタさんを笑っちゃって温かい目で見ている。「なんてこったい」という言葉の言い回しが楽しくって「なんてこったい」をやたら多めに言ってしまう……。
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④『まくらのせんにん そこのあなたの巻』(作・絵:かがくいひろし 出版社:佼成出版社)
<出版社からの内容紹介>
ぞうさんに、きりんさん、うさぎさんに、たこさんと、次々と謎の穴にはまってゆく動物たち。「う〜む。こうなったら、“そこのあなた”にたのむしかないな」と、自らも穴にはまった、まくらのせんにんさま。“そこのあなた”って、誰のこと?! そして、その先には、驚きのしかけが……! 昨年9月に急逝した人気絵本作家、かがくいひろしさんの遺作です。
<感想>
初めて読んだときにかなり衝撃だった絵本。「そこのあなた編」とあるようにまさかの読んでいるこちら側が参加型絵本。参加してストーリーが進むのを手伝う。今は『ぜったいに おしちゃダメ?』のシリーズが出て参加型絵本も珍しくないが、2010年の10年も前にこんな絵本が出ていたんですよ!? みなさん、知っていましたか? と声を大にして叫びたくなる。かがくいさんの天才っぷりに打ちひしがれる。
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⑤『はくちょうのみずうみ』(作:立原えりか 絵:いわさきちひろ 出版社:講談社)
<出版社からの内容紹介>
いわさきちひろが描く世界の名作。愛されつづけるロングセラー。チャイコフスキーの名曲を絵本にしました。あしたはジークフリート王子の誕生日。その日、お妃になる人を選ばなければなりません。王子が湖の岸を散歩していると、金の冠をかぶった白鳥がいたのですが……。
<感想>
この絵本ではないけれど小さい頃から白鳥の湖のお話が好き。白くて丸いフォルムの白鳥が女の子に変身するなんて心がときめく。いわさきちひろさんの『はくちょうのみずうみ』はジークフリートがイケメンすぎて見ているだけで幸せ。
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⑥『さるとかに』(作:神沢利子 絵:赤羽末吉 出版社:銀河社)
<出版社からの内容紹介>
「かにどん かにどん、どこへ いく」「さるの ばんばへ あだうちに」みんなは、げんき いっぱい、がしゃがしゃ ぶんぶん、ころころ ぺたりぺたり、ごろんごろんと、さるのばんばへ むかいました。
世の中にたくさんの「さるかに合戦」の絵本があります。赤羽末吉のダイナミックでいきいきとした絵と、神沢利子のリズミカルな文が調和したすばらしい作品です。40年以上愛されつづけた日本の名作を復刊。
<感想>
こういった「日本昔ばなし」系は絵本によって話が少しづつ違うのが面白い。その中でも『さるかに合戦』は特に色んなバリエーションがあると思う。糞が出てこなかったり、蜂が針になっていたり。そしてこの神沢利子さんの『さるとかに』ではお話が少し長く、お母さんを失ってしまった子ガニがきびだんごを作って、栗や蜂や糞、臼にきびだんごを配って猿退治の仲間になってもらう。きびだんご配るなんて、桃太郎みたいだなぁと思うし、牛の糞がきびだんご食べるのか……とやたら気になったりするが、少し長めなさるかに話に赤羽さんの迫力のある絵がとてもマッチしている。『さるかに合戦』の絵本はこの赤羽末吉さんの絵本と、岩崎書店から出版されている及川賢治さんの『いまむかしえほん(6)さるかに』の二冊が好き。
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「違う場所の同じ日の日記」
この日々においてひとりひとりが何を感じ、どんな行動を起こしたのかという個人史の記録。それはきっと、未来の誰かを助けることになります。
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