ひとりとマッチすると、その人が属しているコミュニティとも繋がれる
続いては参加者からの質問にはましゃかさんと龍崎さんが回答。友達をつくりたいと思っている人のこんな悩みが寄せられました。
Tinderで同性の友達を探していたのですが、プロフィールの登録の仕方ややりとりが悪かったのか……結局女の子のお友達ができずにアプリを消してしまいました。同性のお友達を探す、出会いを求めるうえで何かポイントはありますか?
龍崎:友達募集の場合、恋愛ほどわかりやすいインセンティブがないからやりとりが特に止まりやすいと感じていて。だから同性の場合は、チャットのやりとりを続けようとするよりも「会おう」って思い切って誘っちゃったほうが進展しそうな気がします。
私は最近、神戸に住む女性の方とマッチして会う約束をしました。「神戸に来られることがあったら案内しますよ」と言ってくれたので、私も「京都に来ることがあったら言ってください」みたいなコミュニケーションをしました。
はましゃか:同性に限るとマッチしにくいかもしれないけど、私の場合、ひとりとマッチしたらその人から派生して近所の友達が増えたんですよ。たとえ異性とマッチしてもそこから交友関係を広げていくと、同性の友達ができたりするんじゃないかなと思います。ひとりとのマッチは別世界への扉だと思います。
好きなものと一緒に撮る、ふとした日常の瞬間、窓際の自然光。少女写真家・飯田エリカさんが教えてくれたポートレイトをクオリティアップする方法
そして、Tinderのプロフィールで文章と同じくらい重要なのが「写真」。顔を出すことに抵抗がある人も少なくないと思いますが、顔写真を使用するほうが伝わる情報が増え、興味を持ってくれる人も多くなります。顔を写さなかったとしても、より自分のことをわかってもらえる個性的な写真を使いたいもの。はましゃかさんと龍崎さんは、「Tinderに載せる写真は雰囲気やニュアンスが大事」だと話します。
龍崎:顔を出すこと自体は嫌じゃないけど、前面に出すのも違うなと思っていて。他の人の写真を見ていても、顔が大きく出ている写真は個人的には好みじゃない。だから、ちょっと斜めからのショットを入れたり、髪型のバリエーションやファッションの系統を変えたりした写真を載せました。あと、DJしてる写真とか会話のトピックになりやすそうなもの。Tinderは全部で9枚写真が入れられるので、自分の顔が写っているのは5枚くらいにして、残りは好きなものが伝わるようなものを入れていました。
はましゃか:私はですね……顔が……かわいいので……顔がはっきり映る写真をのせてしまうと、自分の目的とは違った方向にいってしまいそうだと思ったので、顔を手で少し隠すような写真を載せていました。髪がピンクだった時期もあるので、そういう価値観が合う人がいいなと思って、ピンク髪の写真は入れましたね。あとは自分が好きなカルチャーとか生活感が伝わる写真を選びました。
写真についてはここでプロにバトンタッチ。少女写真家として、欅坂46やももいろクローバーZ、玉城ティナさん、戸田真琴さんなど様々な女の子たちを撮り続けている飯田エリカさんが登壇し、Tinder社が教えてくれたGOODなプロフィール写真、NOT SO GOODなプロフィール写真をなぞりながら、誰でもできるプロフィール写真のクオリティアップ方法を教えてくれました。
<GOODなプロフィール写真>
・最低4~5枚
・顔写真と引きの写真を1枚ずつ以上
・顔がはっきりとわかる写真
・笑顔
・好きなものと一緒の写真
・休日の過ごし方がわかる写真
・人に撮ってもらった写真(セルフィーは自然に撮るのが難しいため)
・モノクロ写真(他の人と差別化できて興味を引くため)
・どうしても加工する場合は最小限の加工の写真(実際に会う時のハードルが上がってしまうため)
<NOT SO GOODなプロフィール写真>
・動物のみで人物なしの写真だけ
・グループ写真(まぎらわしく、個人に興味を向けるのが難しくなるため)
・異性と一緒の写真(異性とのマッチングを希望している場合)
・サングラスやマスクの写真だけ
飯田さんがまず話してくれたのは「コンプレックスが魅力になることも多い」ということ。
飯田:加工しようとするとどうしても自分がいいなと思う顔に近づけてしまうと思うのですが、私が写真を撮っていて思うのはコンプレックスが魅力になることも多いということです。無理に修正はせずに、勇気を出していくのもいいんじゃないかと思います。
そう前置きしながら飯田さんが教えてくれた最初の方法は「好きなものと一緒に撮る」ということ。
飯田:写真っていろんな情報を入れられるので、同じ趣味の人ならわかる場所など、顔以外の情報量も多めに入れるといいと思います。食べ物もいいですね。食べていると食に意識がいくから、カメラの前で構えていない自然な表情が撮れると思います。
Tinder社が挙げたGOODな写真のなかに「人に撮ってもらった写真」がありますが、飯田さんも人に撮ってもらうことをオススメします。
飯田:自撮りはどうしても自意識が働いてしまうから思い切って他人に撮ってもらうのがいいと思います。特にふとした日常の瞬間やナチュラルな表情は目を引きますよね。プロじゃなくても、一眼で撮ってもらうだけで背景がボケて雰囲気のあるきれいな写真が撮れますよ。
自撮りは自意識が働いてしまう、とは言いつつも、どうせだったら自分が納得する、きれいに写った写真を載せたいもの。飯田さんはライティングのテクニックも教えてくれました。
飯田:いちばんのオススメは「自然光」。ライトは明るくなりすぎたり肌の色が飛んでしまったりするので、実は使うのが難しいんです。自然光、特に窓際は誰でもきれいに撮れます。曇りでもOKなので、蛍光灯など部屋のあかりは消して、自然光だけで撮ってみてください。
あとは、自分のうしろから太陽の光が当たるように撮影して、後で顔の明るさだけ上げると、余計な影もできず、光がふわっとします。逆光で眩しくないから目もぱっちりしますよ。
きれいに撮れても、どうしても顔出ししたくないという人もいるでしょう。そんな人に向けて飯田さんは雰囲気が伝わるような写真が撮れる方法を教えてくれました。
飯田:フィルムカメラや雰囲気のある加工ができるアプリで、うしろ姿を引きで撮るのがオススメです。海とか屋上だったり、自分の好きな場所で撮るとよりいいですね。場所で個性が伝わるのであれば、影や足元が入っているだけでもOK。あとカメラ好きの方は鏡越しに撮った写真、本好きの方は好きな本を開いて表紙で顔を隠している写真もいいと思います。