はましゃかさん、龍崎さん、Tinder社の方々と参加者が交流。体験談やノウハウを共有
すぐに実践できるプロのテクニックを聞いたあとは、イベントの最終プログラム「テーマ別交流会」。このプログラムでは、参加者が4グループにわかれ、Tinder永田さんの「パートナーの見つけ方ルーム」、Tinderのマーケティング&ビジネス開発担当者・久次米さんの「プロフィールの充実のさせ方ルーム」、龍崎さんの「実際にあったTinder話ルーム」、はましゃかさんの「コミュニティづくりや趣味の合う人と出会いたいルーム」で、それぞれのTinderでの体験談や質問を直接登壇者たちと話し合いました。
Tinder永田さんの「パートナーの見つけ方ルーム」
永田さんは自身がマッチングアプリでパートナーを見つけるまでに行なったことをシェア。「自分が求めていること」を書き出して、さらにその項目に優先度順の点数をつけて計算式を作成。そこから会社の同僚や友人に人を紹介してもらったり、マッチングアプリをやったりと、ありとあらゆる手段を使ったと言います。
それぞれの人をその計算式に当てはめて点数をつけ、最終的に3名に絞り、現在の夫にたどり着いたんだとか。参加者のTinderでの体験談も聞きながら、自分の好きなもののレイヤーを細かくしてニッチなところまで表現すると、自分が求めている人と出会える、というひとつの結論が導き出されていました。
Tinder久次米さんの「プロフィールの充実のさせ方ルーム」
久次米さんはTinderのプロフィールのつくりがシンプルである理由について説明。「特にアメリカだと政治思想や宗教で自分が属するコミュニティが決まってしまうことがあるけど、普段出会わないような人と出会うことでいろんな価値観に触れられて人生が豊かになると信じているんです。だから、Tinderはあえてプロフィールに細かな項目を設けていないんですよ」。
そんななかで大事なのはやはり写真。参加者の「メンバーはプロフィール写真で加工アプリを使わない傾向ですか?」という質問に対しては、「使う人は多いけど、似たような写真はスルーされてしまうのでユニークな写真を使うのが大事」と回答。どの写真がどれだけLIKEされたかを学習し、ベストな写真をTinderが自動的に先に表示してくれる「スマートフォト」という機能を紹介しつつ、「相手に信頼性を持たせるという意味でSpotifyやInstagramのアカウントを連携させるのもいいですよ」とプロフィール作成のヒントを教えてくれました。
龍崎さんの「実際にあったTinder話ルーム」
「実際にあったTinder話ルーム」では、Tinderで転職したい業界の人とマッチングして情報を得ていた参加者に対して、Tinderでエンジニア探しをしていた龍崎さんが「エンジニアと書いている人にひたすらLIKEしていたのですが、『やっとマッチしたと思ったら勧誘だったのか……』みたいな物悲しいメッセージをいただいて。ギルティをしてしまった……と思いました。仕事で使いたい場合はやっぱり目的を明確化することで、みんなにとって快適なTinderライフを送れると思います」と失敗談を披露。
はましゃかさんの「コミュニティづくりや趣味の合う人と出会いたいルーム」
「コミュニティづくりや趣味の合う人と出会いたいルーム」では、「同性同士で友達関係としてマッチすることは成り立つのか?」という質問に対して、はましゃかさんが自身がトライしたいことを参加者に提案。「マッチする相手の性別を同性だけに限定して、職業や顔や住んでいるところを出して、“同性とマッチするための専用のプロフィール”をつくろうと思ってるんです。セクシャリティやどういう関係を結びたいのかということを明記しておくと、さらにわかりやすいんじゃないかなと思います」。
参加者同士でも盛んに会話が生まれ、このイベントを経てTinder未経験の参加者から「Tinderをやってみようと思います」という声が聞こえる場面も。自分を思いがけない出会いへと導いてくれるTinder。Tinder内で2020年のメンバーの動きを分析した「Year In Swipe 2020」では、マスクの話題の盛り上がりや、新学年、新社会人になっても外出自粛のせいで仲間づくりに苦戦しているというコメントがプロフィールに書かれていたこと、アメリカではTinderのプロフィールが大統領選挙の投票を呼びかける手段として使われたことなど、今年を象徴するような動きが見られたといいます。
アメリカでは新年最初の日曜日がオンラインデーティングが最も盛り上がる日=「デーティング・サンデー(Dating Sunday)」とされていて、2021年は1月3日がその日にあたります。なかでもTinder社では、1月3日の午後9時から10時がゴールデンアワーになると予測しているそう。新型コロナウイルス感染症の影響で、出会いや人とのコミュニケーションの形が変化した2020年を経て、2021年はどんな年になるのでしょう? パートナーと出会いたい人も、友達と出会いたい人も、自分の意思を明確にしながら、新たな自分をも発見できるような出会い、そしてその先の関係から生まれる思いがけない世界の広がりを見出す選択肢のひとつとしての希望を感じた夜でした。
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