刺繍作家・小菅くみ 人生後半戦は「好き」に責任を持って生きる

刺繍作家・小菅くみ 人生後半戦は「好き」に責任を持って生きる

「調査隊コラム:好きなものの愛し方は人の数だけ。」vol.6

SPONSORED:『出会えた“好き”を大切に。』
インタビュー・テキスト:松井友里 撮影:小林真梨子 インタビュー・編集:野村由芽
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そのときどきの状況によって比重を変えながらも、思い通りになることと、ならないことの積み重ねで成り立ってゆく生活のなかで、好きなこと、やりたいことを続けてゆくための、バランスの保ち方に悩んだことはないでしょうか。
今回お話を伺ったのは、日々精力的に好きなことを楽しみながら暮らしている様子がInstagramなどを通じて伺える、刺繍作家の小菅くみさん。人との関わり合いを大切にしながら、愛らしさとユーモアの同居する刺繍作品を手作業で生み出し続け、「好き」に囲まれて生きるため、小菅さんはどのような工夫をしているのでしょうか。

『出会えた“好き”を大切に。』調査隊コラム6回目では、自分らしいペースで、日々の暮らしを楽しい時間で埋め尽くしてゆくための、小菅さん流の心得を教えてもらいました。

楽しいことや好きなことを、人生の中にできるだけ多くしたい。

「この連載について聞いたときに、常日頃、ずっと考えているテーマだと思ったんです」と言う小菅さん。

小菅:楽しいことや好きなことを、人生の中にできるだけ多くしたいと思いながら日々生きているんです。だから、寝る間を惜しんででも楽しいことを優先してしまうところがあって。若いときほど身体は元気じゃないけれど、とにかく後悔したくないから、やらなければいけないことはやりながらも、楽しく生きるために、なるべく有効に時間を使いたいと思っています。

小菅くみさん

刺繍作家として活動しながら、合間を縫っては友人と会い、趣味のサウナに通い、愛する猫をかわいがったり、家族のために料理をしたりと、日々活動的に過ごしているのも、可能な限り楽しい時間を人生の中に増やしたいという思いからなのだそう。

小菅:だから、暇だと思いながら過ごしていることってないんです。「暇だったら会える?」って聞かれることがあるけれど、暇だからじゃなくて、好きな友達には会いたいと思うから、会う。よく人から「忙しそう」と言われるけれど、全部自分で決めていることだから、忙しいとは感じていないんです。仕事も含め、好きなことばかりさせてもらっているから苦じゃないんだと思います。自分はたまたま好きなことが仕事として成り立つようになったから、その環境に感謝して、仕事として誇れるようにやっていきたいという気持ちが最近はより強くなりました。

小菅くみさんの刺繍

そもそも刺繍を始めたのは、21歳の頃、難病によって入院したときに、時間を持て余したことがきっかけだったという小菅さん。好きなことをして生きていきたいという思いをより強くしたのは、そのときの経験が大きく影響したのだと言います。

小菅:入院中、人生で初めて心の底から「暇だ!」と感じて。病気がよくなったら、人生の時間すべて楽しいことばかりにしたいと思って、より生き急ぐようになったんです。

それと私のおばあちゃんは今98歳なんですけど、最近でも「iPhone12にしたい」と言っているくらい、いろいろなことに興味のある元気でパワフルな人で。前におばあちゃんと話していたら、「一分一秒たりとも楽しくないことをしたくないし、寝るときに、早く明日にならないかなって思いながらずっと生きてきたわ」と言っていて。自分の人生を楽しくするのは自分次第、という考え方は、おばあちゃんから叩き込まれたものだと思います。

上手に時間を使うために、翌日どんな風に行動したらいいか考えてから毎日寝る。

病気による入院という自分ではままならない経験をしたからこそ、変えられることについては徹底して変えていく。そんな思いが感じられる小菅さんですが、毎日の生活を楽しみながら過ごすために、どのような工夫をしているのでしょうか。

小菅:やりたいことがありすぎて、いつも時間が足りないくらい。だから、上手に時間を使うために、翌日どんな風に行動したらいいか考えてから毎日寝るんです。具体的には、自分がやりたいタスクと、やらなければならないタスクを、前の日のうちに紙に書き出していて。「やりたいな」と頭の中で考えているだけだと、そのまま流れちゃったりするけれど、その方法を時間の使い方がうまい人から教えてもらって始めたら、すごくしっくりきています。

タスクを書き出すこともそうだけど、いつも楽しそうだなと思う人がいたら、「どうしていつもそんなに楽しそうなの?」って聞いて、その人の行動を自分でも取り入れるようにしているんです。

また、口に出す言葉というのも意識的に大切にしているものの一つなのだそう。

小菅:「『言霊』という言葉があるくらい、言葉には魂が入っているから、口にしたことは本当になるんだよ」とよくおばあちゃんが言っているんです。いつも楽しそうにしているおばあちゃんが言うからきっとその通りなんだろうなって。

元々すごくネガティブな性格だけど、言葉一つで自分の生活が少しでもよくなるなら簡単なことだから、愚痴やネガティブな発言をなくすことはできなくても、なるべく減らしたいなと思っています。生きていくなかでは、絶対に避けられない辛いこともあるから、せめて発言だけでもポジティブにしていたいんです。

自分の心を喜ばせながら過ごすことは、小菅さんにとって、自分のためだけでなく、周りの人を大切にするための方法でもあると言います。

小菅:気持ちが沈んでいるときって、人が楽しそうにしていることを疎ましく思ってしまったりするから、自分が楽しんでいてこそ、人の喜びを心から嬉しいと思えたり、落ち込んでいる人をときには助けることもできると思うんです。「私はハッピーな人間です!」みたいな感じで過ごしていることに対して、うわーって思う人もいるかもしれないけれど(笑)、もちろん実際には親の老後や、子どもの成長みたいな現実の問題もいろいろ抱えつつ、できる限り自分で自分を楽しくしながら過ごすことは、周りの人の幸せにも繋がってくるように思っています。

できるだけストレスを溜めてからサウナに入ると、より解放されて気持ちよくなることに気づいてしまって。

フル稼働な日々の中で、自身のテンポを保つための大切な時間になっているのがサウナ。サウナとの出会いはどんな変化をもたらしたのでしょうか?

小菅:毎日常に頭の中で次に何をするかを考えているから、サウナに入っている間の何も考えない空っぽの時間がすごく大事で。それがあることによって、自分のバランスがうまく整えられているような気がします。

サウナを始めてからは、ストレスが本当になくなりました。身体に負荷をかけてからサウナに入ると気持ちいいから、マラソンをしてからサウナに入る人が結構いるんだけど、それと同じように、できるだけストレスを溜めてから入ると、より解放されて気持ちよくなることに気づいてしまって。それからは、腹の立つことがあっても、その後のサウナが気持ちよくなるから、むしろ「ありがとう~!」って思えるようになったんです(笑)。去年はコロナの影響で個展が延期になったりしたし、辛いこともあるけれど、サウナがあることで「どうにでもなるな」と思えるようになりました。

サウナの文字を刺繍したキャップ

PROFILE

小菅くみ
小菅くみ

刺繍作家
東京都生まれ。
刺繍ブランド〈EHEHE(エヘヘ)〉の刺繍を中心とした作品を製作する刺繍作家。人物や動物の繊細な表情までを刺繍で表現している。
ほぼ日刊イトイ新聞の“感じるジャム”“おらがジャムりんご”シリーズでは、レシピ製作を担当している。
2017.3 初個展「吾輩の猫である」(京都 誠光社)
2018.6 「NEO.手仕事」(東京 QUIET NOISE arts and break)
その他多数、グループ展に参加

INFORMATION

サイト情報
『出会えた“好き”を大切に。』

いろいろな経験をした結果
出会った“好き”に囲まれていると、
自分らしくいられる気がする。
“好き”にまっすぐだからこそ、
こだわりを貫けたり、
やりがいが感じられたり、
心が満たされたりする。

そんな、自分らしい“好き”は
日々の暮らしの中に
心地よい風を呼び込んでくれる。
だから、出会えた“好き”を大切に。

出会えた“好き”を大切に。|リクルートスタッフィング ビームス

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