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第一回:あかねが多屋澄礼さんに聞く
「新しいことに挑戦するのが苦手」

満ち足りることへのハードルは人それぞれ。焦らなくて大丈夫

連載:The Wisely BrothersのCall Me The Captain!
取材・テキスト:渡辺朱音(The Wisely Brothers)イラスト:和久利泉(The Wisely Brothers)撮影・編集:竹中万季
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晴子も澄礼さんも、はっきりとした「きっかけ」があったから、自然と行動に移っている。

本題の私の悩み「あたらしいことに挑戦するのが苦手」。

私がこの悩みをあげた理由は、バンドの3人でいる時間が長く、一緒にいる2人と自分を比べてしまうから。たとえば晴子は一人で海外旅行にも行ける。その国に対する興味や好奇心で行動できることがなんだかうらやましかった。でも実は興味や好奇心だけじゃなく、はっきりとしたきっかけがあったとお茶会中に晴子が話してくれた。

晴子がスウェーデンのストックホルムに行ったのは、澄礼さんと共通の知り合いの女性のお店に訪れて、そのお店の雑貨や内装、流れていた音楽などに触れて興味がわいて調べていたら「私も行ける!」という気持ちになったからだそう。

ちょっとはっとした。

澄礼さんは小学生の時にイギリスのアイドルTake Thatが大好きになり、ミーハー心がきっかけで海外のことや音楽のことを調べ始め、それから学校帰りにHMVやVirgin Mega Store、COW BOOKSなどのお店に足を運びながら深めていったそう。澄礼さんにとって好奇心はとても大事なアクションで、常に好奇心を持つことをモットーにしている。知らないことを追求することは、当時と変わらずに今も続いているという。

晴子も澄礼さんも、何かがきっかけで「行ってみないと、調べてみないとわからない」という気持ちになり、自然と行動している。自分が考えているよりも、いろんなことがきっかけ次第で簡単になるのかもしれないと思えた。

違う性質を持った人同士で集まるから保たれるバランスもある。

澄礼さんは子供の頃からアイデアを考えるのが好きで、どう工夫をしたらもっと楽しめるか提案をしつづけてきたそう。澄礼さんのように常に新しいことを取り入れていける人もいれば、私のように一つのところにずっといられる人もいて、それはその人の性質もあるから、きっかけが見つかるまでそんなに気にしなくてもいいんじゃないかっていう言葉をくれた。

ひとつのある事柄に対しての満足度も人によって違う。例えば、好きな芸能人がいたとして、ある人は100点のその人の写真を見れたら満足だけど、またある人はそれだけじゃなくて120点の写真も見たい! と思ったりする。そんな、満ち足りることへのハードルが人によって違うというかなり深い話にも到達した私たち。

最後には私が描いた企画書の話にもなり、3人を離れて描くか、くっつけて描くか、そんな些細なことでさえ人によって考えが違うんだと心の中で結構動揺していた(笑)。用意したおかしに手を付けることなく話し続けて、まさに女子会って感じで楽しかった。

人との違いに悩んだり、一方で人と違うことをしたいともがいたり、相反するような悩みをいくつか抱えてみんなすごしているのかと思うと少し肩の力が抜けたような気がした。

違う性質を持った人同士で集まるから保たれるバランスもある。私たち3人の妙なバランス感についても考えるきっかけができ、ドキドキして興味深い時間でした。

左から、いずみ、あかね、澄礼さん、晴子。

多屋澄礼さんからのコメント

「私は行動力に関して、自分は疑問も感じず、ただひたすらにやりたい事や方向に突き進んできたので、The Wisely Brothersの3人もとにかく自分の直感を信じて、飛び込んでみたら、きっと楽しいことが3人を待っててくれるはずです。少女たちよ大志を抱け、そして突き進もう!」(多屋澄礼)

The Wisely Brothers あかねのコメント

「少し遠くの誰かと話をすると、今まで知らなかったその人と出会える。話すことで世界が広がる。自分も他の誰かにとってそういう存在だと思うと自然と肩の力が抜けていく気がした。」(渡辺朱音)

The Wisely Brothers 晴子のコメント

「すみれさんと話していてお笑いの話になったとき、どんなものでも誰かからの自分というイメージじゃなく自分がすきなものをすきと言うことは色んな人に勇気を与えることなんだとうれしかった!」(真舘晴子)

The Wisely Brothers いずみのコメント

「私たち初めてのお茶会に参加して下さりありがとうございました! 自分の“好き”を探し続けるスミレさん 初めて出会った頃から私たちにとって“Captain”でした! これからも素敵な世界を見せて下さい!!」(和久利泉)

本日のお菓子

本日、私たちが用意したお菓子はフロランタン、ショートブレッド、たまごパン。フロランタンとショートブレッドは晴子とあかねセレクトの滋賀県・彦根にあるお店「&Anne」のもの。渋谷ヒカリエの8階で買えました!

たまごパンはいずみ渾身のセレクトで、いずみの家の最寄り駅にあるパン屋さんにあるものらしく、とても懐かしい、優しい甘さに包まれる味でした。

並べてみたときの偏りが心配でしたが、澄礼さんがお好きなラインナップでよかった!! でも、話しながら食べるには喉が渇きやすいと反省。次回に活かします(笑)。

PROFILE

The Wisely Brothers
The Wisely Brothers

都内高校の軽音楽部にて結成。
真舘晴子(Gt.Vo)、和久利泉 (Ba.Cho)、渡辺朱音(Dr.Cho)からなるオルタナティブかつナチュラルなサウンドを基調とし会話をするようにライブをするスリーピースバンド。
2019年7月17日に2nd Album「Captain Sad」をリリース。
9月に東名阪「Captain Sad Tour」開催予定。

多屋澄礼(Girlside / Violet And Claire)
多屋澄礼(Girlside / Violet And Claire)

ファッション&音楽ライター。1985年生まれ。レコード屋での経験を生かし、女性ミュージシャン、アーティスト、女優などにフォーカスし、翻訳、ライティング、diskunionでの『Girlside』プロジェクトを手がけている。翻訳監修に『ルーキー・イヤーブック』シリーズ。著書に『フィメール・コンプレックス』『インディ・ポップ・レッスン』『New Kyoto』。

INFORMATION

連載:The Wisely BrothersのCall Me The Captain!
連載:The Wisely BrothersのCall Me The Captain!
それぞれが自分の悩みのキャプテン。スリーピースバンドがゲストを招いて開くお茶会

第一回:あかねが多屋澄礼さんに聞く「新しいことに挑戦するのが苦手」

リリース情報
リリース情報
The Wisely Brothers
『Captain Sad』(CD)

2019年7月17日(水)発売
価格:2,800円(税込)
COCP-40901

1. 気球
2. テーブル
3. つばめ
4. はなればなれピーポーズ
5. イルカの背中
6. 柔らかな
7. Hobby
8. いつかのライフ
9. ナイトホーク
10. River
11. Horses/馬たち

Amazon

イベント情報
『Captain Sad Tour』

2019年9月19日(木)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋 Live & Lounge Vio
出演:The Wisely Brothers, Special Favorite Music, and more
料金:前売3,000円(+1drink)、当日3,500円(+1drink)

2019年9月20日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪府 心斎橋CONPASS
出演:The Wisely Brothers, Special Favorite Music, and more
料金:前売3,000円(+1drink)、当日3,500円(+1drink)

2019年9月29日(日)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:東京都 新代田FEVER
出演:The Wisely Brothers, Special Favorite Music, and more
料金:前売3,000円(+1drink)、当日3,500円(+1drink)

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