松井玲奈に聞く、好きなことをどんどん実現するための運命の掴み方

松井玲奈に聞く、好きなことをどんどん実現するための運命の掴み方

アイドル、役者、小説家デビュー。挑戦の裏にある考え方

2019年1月 特集:ハロー、運命
インタビュー・テキスト:羽佐田瑶子 撮影:永峰拓也 編集:野村由芽
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「やりたい」と言っていれば、誰かが私に可能性を見出してくれるはず。

ー「しょうがない」と運に身を任せるような部分もあれば、やりたいことに向かって動かれる部分もあるんですね。小説家デビューもされていますが、これはどのような経緯で?

松井:マネージャーさんとやれたらいいね、という話をしていたのが最初だったと思います。そこから流れがあって、書ける環境ができた時はすぐに「書きたい!」と言いました。

ー「やりたい」と発言することは、意外と難しいと思うんです。裏を返せば「私はこれをやれます」と言っているのとほぼ同じなので、自信がないと言えないのかなと。

松井:ああ、たしかに。そんな風に思ってなかったです(笑)。

ーそうだったんですね(笑)。どんなお気持ちでしたか?

松井:自信はまったくなくて、「とりあえず言っておこう!」くらいの軽い気持ちです(笑)。言っていれば、私に可能性を見出してくれた人が、「できそうだ」と思って話をくださると思うんです。自分では難しいと思っていても、他の人から見て大丈夫そうならば乗り越えられるかなと思います。それに、自分自身もそちらに意識が向いて、積極的に勉強しようとするんです。

ー座右の銘が「日々鍛錬」という記事を拝見したので、「やりたい」とおっしゃるからには「満を持して」という気持ちがあるというか、相当な覚悟なのかと思っていました。

松井:それはアイドル時代の座右の銘で、今は「生き残る」に変わりました(笑)。

ー変更されたんですね! それはどうして?

松井:お芝居をずっとやっていきたいんです。アイドルとして活動するときには、年齢を意識する場面もありましたが、お芝居のおもしろいところは物語の登場人物たちが幅広いので、何歳になってもできるお仕事だということ。息が長く、いくつになっても仕事をしたいので「生き残る」にしました。

あと、たくさんの作品に出ることはできないし、お芝居などは観てくださる人数が限られるものもあるので、ひとつひとつの出演作でしっかり爪痕を残さないといけないなと思います。人の記憶の中にもきちんと「生き残れる」人になりたいです。

中学生の頃から毎年、年の始まりに100個の目標を書いている。

ー「とりあえず言っておこう」というのは、言霊のようですよね。人が気づいてくれたり、自分自身も目的に向かって努力をしたり、言うことで現実が動き出すような。

松井:そうですね。そういう意味だと、中学生の頃から毎年、年の始まりに100個目標を書いているんです。

ー目標を100個ですか!?

松井:100個の中身は、なんでもいいんです。「この人と仕事がしたい」みたいな大きな夢から、「週に1回はトイレ掃除をする」「きちんと人に挨拶をする」みたいな小さなことまで。ジャンルも分けずに、思いついたものをワーッと書き出します。70くらいまではスラスラ書けるのですが、それ以降が戦い(笑)。叶いそうもないことを書いてみたりします。でも、年末に見返すと意外と叶っていたりしてうれしいんです。

ー100の言霊ですね。

松井:2018年は「朝ドラに出演したい」というのも書いていたら、まさか出演が決まって(2018年10月から2019年3月まで放送している『まんぷく』に出演)。目標の上に線をびーっと引いたときはうれしかったですね。年始に自分を見つめ直して、年末に1年を振り返っています。

ー松井さんは節目節目で自分を引き上げる行動をとっていらっしゃるのかもしれませんね。思いを口にすることの大切さや言葉に対する信頼、みたいなものはありますか?

松井:「書く」ことへの信頼は大きいです。瞬時に100%の思いを口で伝えるのは得意ではなくて、手紙や日記、自分と向き合いながら伝えたい思いを文章に書き記すことが一番自分にとって大事なことだなと思います。

ーブログもずっと続けられていますよね。

松井:これまではブログやSNSに文章を残していたのですが、最近はテンション的に自分の中に言葉を貯めておきたいと思うようになって、日記を書くようになりました。1日を振り返ると、自分を見つめ直すいいきっかけになるんです。普通のノートを使っていて、何にもない日は3行くらいで終わるんですけど、長い日は5ページくらい書いてしまいますね。

ー5ページも……どのようなことを書かれるんですか?

松井:出来事よりは「こう言われてこう答えたけど、本当はこう返したかった」とか、どうするべきだったのか自己反省の研究をしているような感覚です。小さいことばっかりなんですけど、反省点がたくさん出てきて。翌日なら些細なことでも覚えているので、自分を見つめ直すいい機会だと思います。

ーお話をうかがっていると、松井さんは内省的な性格なのかもしれませんね。

松井:そうですね。家に帰ってすぐに反省タイムがはじまります(笑)。小さいことでも自分を戒めることができますし、書くことで1年後も覚えていられるので大事な行為だなと思います。

PROFILE

松井玲奈
松井玲奈

1991年7月27日、愛知県豊橋市出身。
2008年、SKE48の一期生としてデビュー。
2015年8月、グループ卒業後は役者業を主に活動中。
現在、NHK連続テレビ小説「まんぷく」にレギュラー出演中。
4月5日には、初の短編小説集「カモフラージュ」を集英社より出版予定。

INFORMATION

作品情報
作品情報
『21世紀の女の子』

2月8日(金)からテアトル新宿、2月15日(金)からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開

監督:山戸結希、井樫彩、枝優花、加藤綾佳、坂本ユカリ、首藤凜、竹内里紗、夏都愛未、東佳苗、ふくだももこ、松本花奈、安川有果、山中瑶子、金子由里奈、玉川桜
主題歌:大森靖子feat.平賀さち枝“LOW hAPPYENDROLL -- 少女のままで死ぬ --”
出演:
橋本愛
朝倉あき
石橋静河
伊藤沙莉
唐田えりか
北浦愛
木下あかり
倉島颯良
黒川芽以
瀧内公美
日南響子
堀春菜
松井玲奈
三浦透子
モトーラ世理奈
山田杏奈
ほか
配給:株式会社ABCライツビジネス
映画『21世紀の女の子』

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