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蒼井優とタナダユキが語る結婚。自分が思う幸せを追求すればいい

蒼井優とタナダユキが語る結婚。自分が思う幸せを追求すればいい

『ロマンスドール』公開。結婚、母性神話、幸せについて

2020年1・2月 特集:これからのルール
インタビュー・テキスト:野村由芽 撮影:小林真梨子
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誰かと出会ったら必ず別れる。だからこそ大事な人がいたら、仲良くできるといいよねって。(タナダ)

ーほんとうにそうですね……。今回ひとつのテーマになっていた「結婚」でいうと、結婚するとなると、これから始まっていく未来を想像する人が多いように感じるなかで、『ロマンスドール』では終わりを感じさせるカップルを描いていました。

タナダ:まず人生でなにが起こっても、残された側って生きていかなきゃいけなくて、そのためには生きてる間になにができるんだろう? あるいはなにかできなくても、それでも生きていかなきゃいけないってなったときに、どうやって生きればいいんだろう? みたいなことをつくりながら考えていたのだと思います。

結婚に限らず、誰かと出会うということは必ず生き別れるか、死に別れるか、必ず別れが発生する。それは当たり前のことなんだけど、わたしも含めてたぶん多くの人がつい忘れがちで、後になって、あのときああすればよかったって思うことがいっぱいあるなあと思うんです。だから結婚に限らず、誰かと出会ったら必ず別れるよっていうことが、この映画で伝わるといいなって。だからこそ大事な人がいたら、仲良くできるといいよねって。

ーそういう出会いと別れをタナダさんが書いて、蒼井さんは自分の考えをもって、見極めて、この作品をはじめ、自分の人生にとって大切なものにどんどん出会っているような気がします。どんな出会いを大切にしているか、これからどんなものに出会っていきたいか、ということはありますか?

蒼井:長く大切にできるなって、そのとき思えるものや人。わたしはもともとキャパが小さいから、多くのものを持つのは無理だっていうことにたぶん20代で気づいて。自分が持てる範囲のもの、自分が大切にできる範囲のものに出会っていきたいなと思っています。

PROFILE

蒼井優

1985年8月17日生まれ、福岡県出身。01年に『リリイ・シュシュのすべて』(岩井俊二監督)ヒロイン役で映画デビュー後、『花とアリス』(04/岩井俊二監督)、『ニライカナイからの手紙』(05/熊澤尚人監督)、『フラガール』(06/李相日監督)などで主演を務め、『フラガール』で第30回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞をダブル受賞したほか、国内の映画賞を総なめにした。さらに17年に出演した『彼女がその名を知らない鳥たち』(白石和彌監督)では、第41日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したほか、第42回報知映画賞主演女優賞、第30回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞など数々の映画賞を受賞した。近年の主な映画出演作に、『家族はつらいよ』(16/山田洋次監督)、『オーバー・フェンス』(16/山下敦弘監督)、『アズミ・ハルコは行方不明』(16/松居大悟監督)、『東京喰種トーキョーグール』(17/萩原健太郎監督)、『斬、』(18/塚本晋也監督)、『長いお別れ』(19/中野量太監督)、『宮本から君へ』(19/真利子哲也監督)などがある。

タナダユキ

01年脚本・出演も兼ねた初監督作品『モル』で第23回PFFアワードグランプリ及びブリリアント賞を受賞。2004年劇映画『月とチェリー』が英国映画協会の「21世紀の称賛に値する日本映画10本」に選出された。2008年脚本・監督を務めた『百万円と苦虫女』で日本映画監督協会新人賞を受賞し、その後も映画『俺たちに明日はないッス』(08)、『ふがいない僕は空を見た』(12)、『四十九日のレシピ』(13)、『ロマンス』(15)、『お父さんと伊藤さん』(16)や、TVドラマ「蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ」(08/WOWOW)、「週刊真木よう子」(08/テレビ東京)、「昭和元禄落語心中」(18/NHK総合)、配信ドラマ「東京女子図鑑」(16/Amazonプライム・ビデオ)、「夫のちんぽが入らない」(19/Netflix)など数々の話題作を世に放ってきた。またTVCM第一三共ヘルスケア「ミノン」洗浄シリーズの演出や、高橋一生が出演した資生堂ショートムービー“スノービューティー ホワイトニング フェースパウダー 2017”ショートムービー『Laundry Snow』の脚本・演出もつとめている。

INFORMATION

作品情報
『ロマンスドール』

2020年1月24日(金)から全国公開

監督・脚本:タナダユキ
原作:タナダユキ『ロマンスドール』(角川文庫刊)
音楽:世武裕子
主題歌:never young beach“やさしいままで”
出演:
高橋一生
蒼井優
浜野謙太
三浦透子
大倉孝二
ピエール瀧
渡辺えり
きたろう
配給:KADOKAWA

映画『ロマンスドール』公式サイト

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