「欲のままに」
17歳の頃から私の中にある言葉
今も、きっと、ずっと
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私の夢は、銭湯経営と、いいおばあちゃんになること
私の地元は新潟県南魚沼市、雪ふかぁく、そして魚沼の中でもとくべつ自然が多かった、山奥すぎて大御所の携帯会社三社の電波が入らなかった
高校を卒業して、進路も就職も決まってなく、決まっていたのは親名義で東京に借りたアパートと、桜が名所の奈良の吉野で桜のシーズン1か月間の住み込みのバイト
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初めて行った銭湯は京都の日の出湯さん
奈良に行く前の京都旅行で泊まったお宿が素泊まりで、店主の方に近くの銭湯を教えてもらった
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ちゃぷん
\東京/
実家を意気揚々と出たけど17歳の私には
しらぬ間にからだに溜まっていた
きんちょう、さみしい、ひとりぽっち・・
お湯にとけて、とけて、とけ・・て
自分が緊張していたこと、つよがっていたこと、お湯のやさしさ、ちからを知った
帰る時、番台のおかみさんからの「おやすみなさい」
久しぶりに聞いた心地の良いおやすみという言葉、わすれられない
体も心もやわやわにされてしまった
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「欲のままに」
私は 欲のまま に生きる 私 が大好き
自分のセンサーで進んで行き、出会った人、景色、匂い、ぜんぶぜんぶ、私にしか出会えないもの
あの喧嘩も、あの12LDKの実家も、あの日の出湯さんのお湯も、あのインターネットも、あの暑い夏の日にがぶ飲みした麦茶も、あの幼いころ母が着ていた、私のお気に入りのひよこの服も、あの父の背中も、私にしか感じられないものがある
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17歳の「欲のままに」
23歳の「欲のままに」
同じ言葉だけれど、年を経て少しずつ変化する意味を感じることは楽しい
前にインタビューで銭湯の掃除は大変と言うと
「でも、お客さんの笑顔があるから頑張れるんですよね?」
と
・・・・・・
しっくりこなかった
確かに、たしかに・・それもあるけど・・
私は、私のために銭湯をしたい
老若男女関係なくみんな裸で、湯に浸かる
高い高い天井を見上げそのまた上、空、宇宙だって感じられる
みんなの良い氣が響いている
なんて幸せな場所なんだろう
湯上りの顔は、入浴前とぜんぜん違ってふかふかでつるつる
あの顔が大好き
あの顔をずっと見ていたい
素晴らしい氣がまわる大きな大きなパワースポット、私はあの大好きな場所で年をとりたいのだ
年をとることは・・・
おばあちゃんの私
孫は10人居ますか? お年玉をあげるのを渋りながら実は喜んでること知ってるよ
どんな人と手をつないでますか?
今もたくさんおdigしてる? してるよね〜私だもん
こちらは毎日やさしい人たちに囲まれてとても幸せだよ
遅刻癖もましになってきたよ
出にくかった声ももどって鼻歌が気持ちがいいよ
どんなだろうどんなだろう
ぜんぶへっちゃらにだきしめてたくさん怒ってたくさんご飯を食べてたくさん遊びながらゆくね
ねえ、私
これからも明日も来年もずっとずっと末長く宜しくね
だいすき
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