みんなの「#無敵かもしれない」夜

眺めているだけで無敵に近づくさまざまな投稿たち

テキスト:はくる 編集:竹中万季
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「#無敵かもしれない」がたくさん集まりました

She isのコンセプト文にもある「ひとりひとりが、無敵かもしれないと思える夜を増やす」という言葉。みんなの胸のなかにはどんな「無敵かもしれない」と思える夜がしまわれているのだろう? という思いから、TwitterやInstagramで「#無敵かもしれない」というハッシュタグをつけた投稿を募集しました。

眺めているだけで無敵に近づくさまざまな投稿のなかからピックアップして、丹念な観察力に裏打ちされた文章をTwitterで発信するGirlfriendsのはくるさん(@silonica)にコメントを寄せていただきました。

無敵かもしれないひとり

Photo by:@nemuiasaaきょうが永遠に続いたらいいのに、と願いたくなってしまうような1日を過ごした日、余韻に浸りながら眠りにつく #無敵かもしれない

映画は煮詰まった日常を違った目線で眺める手助けをしてくれます。映画の余韻や、自分の人生もまたひとつの物語なのだという気持ちを携え、爛々とした目で歩くときのあの特有の高揚感のことをわたしは愛しています。神経が研ぎすまされ、ただ歩いているだけなのにいつもの何倍もの情報が飛び込んでくる、そしてその情報から立ちのぼった感情が高解像度で襲ってくる。そういった状態のときに感じた気持ちや、自分をその状態に連れて行ってくれる映画たちを、尊いものとして大切にしていきたいです。

「自分の体を肯定的に見ることができる」ということは、無敵かもしれない夜へのチートとでも言いますか、シード権のようなものだと思います。これは、誰かによって、何かによって満たされるというアクションとは別の軸の話です。全てを脱ぎ去った自分を見つめることや愛することは、容易ではない上に、誰にでもできることではありません。たとえ色々な種類の葛藤を背負ったままだとしても、自分の容姿をすこしでも肯定することができたら、それは慌ただしい日常によく効く息継ぎになるのではないかと思います。


自分をたったひとりだと感じること自体で身も心も軽くなり、無敵になるというパターンです。社会生活を営んでいく上で、わずらわしい人間関係を完全に絶つことはほとんど不可能です。そんな毎日をかいくぐっていく中、ひとりベッドで眠りにつくための瞬間が至福だという人も多いのではないのでしょうか。しがらみから遠くはなれて、誰かから見たわたしではなく、よそいきに繕ったわたしではなく、自然なわたしでいられる時間。その中で感じる自由は、日常を生き抜く糧になると思います。

Photo by:@neripiko段々と夜になっていく空気とにおいを感じながら海を見ている時間 #無敵かもしれない

日本語の「愛」や「祈り」という言葉が良くも悪くもカジュアルになっていると感じることが多いのですが、「天使」もそういったワードの中のひとつです。無垢で小さな存在として可愛がられていた幼少期のことを「あの頃は天使だった」と、そして「今は天使ではなくなってしまった」と感じている人に会うことがあります。愛らしく、そしてやっぱり愛されている誰かのことを天使だと思い、そして自分はそうじゃないんだと悲しみをこらえながら日々を過ごしている人もいます。しかし、「天使」というのは容姿の愛らしさや、ちやほやされている度合いの形容詞であると同時に、また自分自身の心の状態の名前でもあると思います。自分の中に羽の存在を感じ、気持ちの強度が高まった瞬間(期間)の、天使だった自分。それを心に生かし続けることができたら、すこし生きづらさが軽減されるかもしれません。

もしかしたら世の中には、孤独について考えたことすら一度もないという人も多いのかもしれません。しかし、自分としっかり対峙すること、孤独を考え抜くことは、自分らしく生きていく上で重要なことだと思います。好むと好まざるとに関わらず、孤独にひとりでも生きていけると感じることで地軸がしっかりとするということもありますし、また単純に、「孤独な夜」が「孤独ではない夜」のロイター板の役割も果たすということも多々あると思います。自分のことをたったひとりだと感じ、寂しくなったり、泣いたりする夜を無敵と名付けることはできないかもしれませんが、そんないくつものどうしようもなかった夜が、これから先のいつかの無敵の土台を作っていくのかもしれません。

職場や、知人または親族との集り等、大人になると本音だけでは話せない場所が増えていきます。世間体という言葉自体をまだ知らなかった子供の頃のように振る舞うことは、もう難しいですよね。その上、周囲に気が利く人ばかりが本音を飲み込み、優しさという美点のせいで損をしてしまうという歯がゆい状況もよく見かけます。そんな中、自然体でいられる場所を確保しておくということは、とても大切なことです。それは気心の知れた店主のいる定食屋であったり、体の力を抜くことのできる喫茶店であったり、恋人といるときの空気感だったり、人それぞれ。そしてShe isも「じぶんのままでいていい場所」、まさにそんなコミュニティを目指していきたいと思っています。

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