古さと新しさの交わる空間で、一杯のお酒を／独一酒択
温故知新－ふるきをたずねて新しきを知る。その地の歴史と現在の文化の交わりを感じることは、旅の楽しみの一つです。そんな新旧の交差点となっているというスポットが、学生の町・演劇の町として若者たちが集まる大学路（テハンノ）にひっそりと佇むカフェバー「独一酒択」。伝統家屋「韓屋」がリノベーションされてできた空間にヨーロッパヴィンテージのインテリアが加わり、今と昔を繋ぎます。「独一酒択」という店名に込められた意味は「一人で一杯のお酒を飲む家」だそう。個性の強いビールが人気ですが、カフェメニューも充実しています。一人でも、そうでなくても。自分なりの楽しみ方を探してみるのも、きっと面白いはず。
80年代の音楽が作り出す、ソウルのロマンチックな夜／コプチャンチョンゴル
レコードバー「コプチャンチョンゴル」の直訳は、実は「もつ鍋」。なんて面白い名前なんだろう！ と第一印象から惹かれてしまう人も多いはず。ここでは、カルチャーの発信地でもある弘大（ホンデ）を中心に活躍するミュージシャンたちが週替わりでDJとして登場。1960年代から80年代の韓国の歌謡曲や大韓ロックの数々を聞かせてくれます。インテリアもまるで80年代のムードをぎゅっと凝縮したよう。そんな空間と音楽に包まれて日々大盛り上がりの店内で、その場で知り合った人と歌ったり踊ったり、一緒に楽しんでみてはいかが。第3次韓流ブームと言われる今だからこそ、少しだけ時代に逆流した、「音楽の旅」をしてみるのもありなのではないでしょうか。
伝統的な街並みに立つアートなホテル／Nagwonjang Hotel
いつもと違う環境で迎える朝と夜は、少しだけ特別で、自分の感覚を研ぎ澄ますことができる時間。そんな特別な時間を過ごすのにぴったりな場所がNagwonjang Hotel（ナグォンジャン ホテル）です。80年代に建てられた赤レンガが特徴的な旅館が2017年4月、リノベーションを経てブティックホテルとしてオープンしました。客室は、10人のアーティストがそれぞれのテーマにあった空間を展開。ルーフトップラウンジからは、約120棟もの伝統的な韓屋の街並みを一望できます。位置するのは、おしゃれなカフェやセレクトショップが増え続けている益善洞（イクソンドン）。街を歩きながら異なる文化を体感してみてはいかが。
『HereNow』で「Nagwonjang Hotel」を見る
都会のオアシスで移り行く季節を感じて／徳寿宮
日常の中にある美しい風景は、気づかないうちに意外と見過ごしてしまうもの。でもソウルには、その地で暮らす人々と共に歴史を重ね、愛されて続けているスポットがあります。市庁から大通りを挟んで向かいに位置する徳寿宮（トクスグン）は、ソウル5大王宮の一つ。騒々しいビジネス街にありながらも木々が生い茂り、自然を身体いっぱいに取り込むことができる様子はまさにオアシスそのものです。境内にある「徳寿宮美術館」で歴史を感じるのも、のんびり散歩してみるのも楽しいです。
伝統とトレンドの両方を楽しめる人気スポットで知る韓国の現代アート／国立現代美術館ソウル館
ソウル5大王宮の1つである景福宮の向かいに位置する「国立現代美術館ソウル館」はインスタレーションやメディアアート、韓国作家の写真や絵画など幅広いジャンルの現代アートが展示されている美術館です。言語が異なる地域を旅しながら、普段あまり接することのない芸術に触れてみることは、自分自身に新たな発見をもたらすきっかけになるのではないでしょうか。順路がないので、時間の許す限りじっくりと楽しむことができ、入館料がお手軽なのも嬉しいポイント。伝統とトレンドの両方を楽しめる人気スポット・三清洞（サムチョンドン）で散歩を楽しみつつ、現代アートに触れてみてはいかが。
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