家族にはじめてのインタビュー。7人が家族に質問した記録と記憶

燈里、植本一子、枝優花、後閑麻里奈、野村由芽、堀静香、吉野舞

2019年5・6月 特集:ぞくぞく家族
テキスト:野村由芽
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堀静香⇔結婚して2年経った夫

堀静香さん

夫に聞きました。
夫へのインタビューの理由ですが、結婚して2年経って改めてこの結婚や、家族になったことをどう思っているのか聞いてみたいと思ったから。私たちは学生時代から6年間のお付き合いを経て結婚し、結婚と同時に一緒に住み始めたのですが、やっぱり一緒に暮らすって不思議です。色んなところに出掛けた6年間よりもずっと毎日は単調なはずなのに、この2年間のほうが、はるかに濃い。結婚2年目には夫の仕事で東京から山口県に引っ越してきました。なんでもないことを、たくさんたくさん渡したり引き受けたりしながらこれからも色んな場所で一緒に生きてゆくんだろうな、と思うことは何だか自分を強くする気がします。
インタビューはいい機会でした。まず、いつもの生活空間ではかしこまってインタビューするぞ、なんて雰囲気にならなかったり(笑)。わーわー言い合いながら時間をかけた割にとてもシンプルな受け答えになっていますが、こういう機会があって照れながらもお互いの思いを知れてとてもよかったです。

・私と家族(夫婦)になっていなかったら?
今も大学院生をやりつつ、哲学の研究者見習いをしていたかも。あなたとの結婚を意識するようになって、生計を立てるために今やっているような教員の仕事を真剣に考えだしたんだ。

・家族になる前と後で何か変わったことはあるか?
お互いにオナラを遠慮せずするようになった。デリカシーがなさすぎて、ムードもないので、二人で相談して、オナラをしたら罰金って制度も試したけど、いつのまにか崩壊したね。

・私たち家族の強み、他の家族と違うところは?
他の家族のことはよく分からないけど、それでもよく話している方だと思う。しかも仕事がお互い教員ということもあって相手が何が大変かということは分かるので一緒に問題を乗り越えていくという意味では強みかなと思う。

・家族の関係性をつくっていくなかで、大切にしていること
コミュニケーション。楽しいことを喜びあったりどうでもいい時間を一緒に過ごしたり、二人にしか分からない言葉があってそれを使ったり。家の中で二人で踊りとも言えない妙な動きでやりとりしてみたり。

・これからも家族である私へのメッセージ
最初に結婚したことで哲学を諦めて後悔しているような言い方をしたけれど、後悔はないよ。あなたと出逢ってこの道を選んだことはとても幸せです。これからもよろしく。

PROFILE

燈里
燈里

1992年茨城県生まれ。台北在住。千葉とフィンランドで教育学専攻・現代芸術理論副専攻を経て、現在は台北教育大学国際修士現代芸術課程に在籍。2012年から忘れる記憶の記録のためにスケジュール帳を作る。

植本一子
植本一子

1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン写真新世紀で荒木経惟氏より優秀賞を受賞し写真家としてのキャリアをスタートさせる。広告、雑誌、CDジャケット、PV等幅広く活動中。13年より下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げ、一般家庭の記念撮影をライフワークとしている。著書に『働けECD わたしの育児混沌記』『かなわない』『家族最後の日』、共著に『ホームシック 生活(2〜3人分)』(ECDとの共著)がある。

枝優花
枝優花

1994年3月2日生まれ。群馬県高崎市出身。映画監督、写真家。映画のスタッフをしながら、監督を務めた映画『少女邂逅』が新宿武蔵野館を始め全国公開が決定している。第42回香港国際映画祭に招待される。またSTU48デビューシングル「暗闇」のMVを監督も務めた。そして今年の夏には山戸結希監督企画の映画『21世紀の女の子』で再びメガホンを取る。また雑誌「装苑」にてコラム「主人公になれない私たちへ」を連載中。

後閑麻里奈
後閑麻里奈

尾道在住。広島空港内にある、ヴィーガンミルクチョコレートファクトリー「foo CHOCOLATERS」工場長。女性・クィア・トランス・ノンバイナリーに向けたプロジェクト「GRRRDEN」を始動。不定期でzineの発行やDJイベントを開催している。アンダーウェア・プロジェクト「Kiss Your Grrrden」やzineなどの個人制作物を主に扱うミニショップ兼インフォスペース「Virgo Stingray」もマイペースに活動中。

堀静香
堀静香

1989年よこはま生まれ、よこはま育ち。歌人集団「かばん」所属。本州のはじっこで短歌をつくりながら、哲学者の夫と、そして最近うちに突然やってきたムーミンとともに、三人で楽しく暮らしています。twitterやnoteでその暮らしを綴っているので、読んでいただけたら嬉しいです。

吉野舞
吉野舞

1995年秋生まれ。兵庫県淡路島出身。この春、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業予定。
やりたいことをやりたいと思った時に、すぐにやらないと自分を裏切ったようで落ち着かないので、興味があることは、何でもやろうと思います。
書くことは、やりたいリストの一番上。座右の銘は「人生の大体の出来事は、自分のせいで人のおかげ」。肩書きはまだ、ないです。今、東京。

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