吉野舞⇔仏教の話をする父
私は、父親のことを世界一好きだという気持ちを人生で一度も恥じたことはない。
父は私にとって趣味の合う親友であり、強い陽の光のような大切な家族だ。
実際に父の仕事の都合で、私と父が暮らした年月はそう長くはなくて、そして私はもう既に家を出たから、一緒に過ごす時間は長いようで短かった。
それがもの凄く寂しかった今日この頃。偶然、このようなお題をもらい、これを機会にいつもとは違うかたちで、私から父親へ新たなコミュニケーションを図ってみました。
そしたら、なんともまあ! 予想外! ファンキーな答えが返ってきて、 「まさにこの親にしてこの子あり」ですわ。
仏教のことについて多く書かれていますが、父はお坊さんとかではないですし、私は父に仏教を教えて貰ったことはほとんど記憶にないです(笑)。
父よ、いつから仏教の勉強をし始めたんだ。
・家族の関係性をつくっていくなかで大切にしていること
仏教は教える。この世のものは、すべて縁によって起こり、不変なものはなく仮に存在しているだけと教えます。家族も同様です。家族はこういうものという固定的な関係はありません。お互い個人の人間として心安らかな関係がよいのでは。
・これからも家族である私へのメッセージ
仏教は教える。執着がすべての苦の原因です。自分にとって心地よいこと、楽しいことが実は苦を生み出しています。このことをよくわきまえてください。
・うちの家族の思い出とはなんでしょうか?
ありきたりですが、舞の子供のころは、毎年お正月は実家に帰っていました。
そこでは、甥や姪たちと過ごす時間がありました。
これからは、もう親戚の子供たちが大勢集うことはないと思います。
いい思い出の一つです。
・今、挑戦し続けていること
先ほどは、執着が苦しみを生むと書きましたが、私も執着しています。
今の人生の目標は、60歳定年の年にフライフィッシングの聖地スコットランド、スペイリバーでアトランティックサーモンをフライで釣りあげることです。
このために、今年も実践を積むため、カムチャッカでの釣行に出かけます。
北海道や信州への釣行も全ては、スペイリバーでの成果を上げるための一里塚です。
・父の生きていく上でのキャッチコピーを教えて下さい。
「学ぶことの少ないものは、牛のように老いていく。肉ばかり増えて、智慧は増えない」(ダンマパダ152)
「自分の救済者は、自分自身である。他に誰が救ってくれようか。自分を正しく制御してはじめて、人は得難い救済者を手に入れるのだ」(ダンマパダ160)
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