お天道さまの光をたくさん浴びること。ワクワクすることを考えること。
山口郁美さん
1. どこでなにをして暮らしていますか?
栃木県宇都宮市の清原という田畑広がる農村地区で、家族で果樹園を営んでいます。梨の栽培を主に、シャインマスカット、ブルーベリー、キウイフルーツ等を栽培、販売を行っています。小学生をメインに食育の授業を行ったり、老人ホーム、子育てサークルの受け入れ、地域イベントの出店、就労支援など、地域に根付いた農業を行いながら、11人ひとつ屋根の下で暮らしています。
2. この笑顔の背景にどんなエピソードがあるのですか?
果樹園のはじまりは、私の曾祖父が梨の木を植えたのがきっかけでした。果樹は、植えてすぐに実はなりません。何年もかけ、畑と木を育てていきます。代々受け継がれてきた畑には、繋いできた先代の魂とパワーが込められている。なので、畑に出る時はいつも背筋が伸びます。
そんな畑を自分も家族と共に守り、育て、繋いでいけることがとてもうれしいです。大好きな人と結婚し、なんと果樹園まで継いでくれたこと、そして子宝に恵まれ今では愛しい三人娘が毎日畑で走り回っている。娘たちも季節の移り変わりを肌で感じ、お天道さまの光を存分にあびてすくすく大きくなっている。鳥のさえずりや、葉の揺れる音、自然の音が豊かなこの穏やかな環境で、暮らし、子育てできることが何より幸せで、感謝すべきこと。
3. あなたにとって、自分らしい笑顔でいるために大切なことやものはなんですか?
お天道さまの光をたくさん浴びること! ワクワクすることを考えること! 仕事関係なしに外にいることが大好きな私。娘たちも毎日外遊び! 三人娘と花を摘んだり、どんぐりやまつぼっくりをひろったり、てんとう虫を見つけたり、野花で花束を作ったり……とにかく季節を肌で感じること。これは、子育てでも大切にしていることです。野菜も育てていて、娘たちと種を蒔き、その時々の旬のものを食べる。なんとも力が湧いてきます。育てて、食べて、大地のパワーをいただく。身体をしっかり作ることも、心からの笑顔には欠かせないことだと思っています。
4. 笑顔でいられないときには、どのように過ごしますか?
当たり前ですが娘たちとは四六時中一緒。昼間は娘たちの天真爛漫な姿を見ていると自然と笑顔になります。ただ、まだ三人とも小さいのもあって、三人同時に大声で泣いていたり、全員抱っこがよくて駄々をこねていたり……思うように事が進まずバタバタと慌ただしい時間が流れることもシバシバ……。
そんな時は娘たちを寝かしつけると共に、何もせずにそのまま私も早寝する(まだ夜間授乳があるので眠れる時に寝たい。たくさん寝れば次の日の朝はスッキリ爽快!! な単純な私)。体力と気力に余裕がある時は、寝かしつけ後、好きな音楽を聴きながら温かいお茶を飲んだり、やりたいことや行ってみたい所、興味があることを書き出して、夜の穏やかな時間を過ごすと気持ちが満たされ、心に余裕ができます。
5. いま思い浮かぶ、その人らしい笑顔が魅力的な人は誰ですか? その理由もおしえてください。
愛しの三人娘です!
まだ小さいのに、笑顔も三人三様で個性が溢れている。常にコロコロ変わる表情はとにかく純粋で、感情を全身で表現しているところにとてもパワーを感じます。今を全力で生きているって感じ。芯からの笑顔にはとても魅力があって日々癒しとパワーをもらっています。我が家の娘たちだけではなく、こどもの笑顔には周りを明るくしてくれる不思議な力があるなと思います。