柿沼あき子:お湯を沸かして朝の気分でお茶を選んで淹れる
リモートワークになり普段の生活が一変したけれど、毎朝の日課である「お湯を沸かして朝の気分でお茶を選んで淹れること」は続けられていた。
ブランドの立ち上げ準備をしていた4年前から、私はこの日課に少なからず心の平静を支えられている。
「おうちでなにして過ごす?」を考えた時に、私は生活が変わっても続けたいことをもっと大切にする、と決めた。
そのひとつとして、4月4日から(今のところ)毎朝、インスタグラムのストーリーズにその日に淹れたお茶をアップしている。
記録をはじめてみたら、選ぶお茶から自分の気持ちの変化に気付いたり、昼間もあのお茶とあのシロップを掛け合わせてみたら美味しいかも! と味のアレンジを思いついては、試みたくてうずうずしている。
生活に関わる大きな事柄が、自分の声の届かないところで決断されている状況にとても不安になっていたけれど、日々続けていることを見直し、あらためて大切にすることで、生活の中心が自分に戻ってくる感覚を得ることができている。
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