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STAY HOME。16人が教える明日のTODOに加えたいアイデア

私服チャレンジ、行きたい国の料理を作る、間取りを書く

テキスト:竹中万季
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横澤琴葉:kotohayokozawaのSTAY HOME 私服チャレンジ

みなさん、なんとか元気に過ごしていますか?
今日何回笑いましたか? ちゃんと美味しいご飯も食べていますか?
私はどちらも7割減といったところです。

この1か月で、私は28年生きてきて初めて「いつも、いまが一番最高とは限らないんだな」と思い知らされました。本当にびっくりです。普段何気なく過ごしていても日々の積み重ねから得られる経験値は大きく、常にどんどん自分はアップデートされている気がしていたのですが、ずっとSTAY HOME状態になってからのこの停滞っぷりときたら……(今はまだ目には見えないけれど、きっとこの経験はこれからさき長い目で見たときに精神的な面での強い免疫となってくれることは間違いないのですが)。

私は現在ファッションレーベルkotohayokozawaを運営しています。こんな状況でファッションとか本当どうでもいいわって正直私も思ってしまうくらいなのですが、これから世の中はどうなっていくのだろう、ファッションのあり方はどう変わっていくのだろうと考えた先に、自分の会社をどうするとか、商品をどうするとかそれ以前にまず「超個人的な趣味として、変わらずただファッションは楽しんでいたい」という思いが湧き上がってきました。

基本的に物事に対して0か100でしか考えることができない私は、今のこの状況が一生続いたらどうなるのだろうと考え始めました。同居する家族以外とは一切接触できず、それ以外の人たちとは画面上でしか会うことができない世の中になったら、もう装いなんて何でも良いわけです。きっと人々はより快適に家での生活ができる服装だけをするようになります。そんな中でもいつか思う存分外出できる日が来るのをきっと夢見て、毎日その日のために準備をし続けている人がいたら素敵じゃないですか(一瞬、前向きに見えるけどすごいネガティブなことを言っています)。まずそれをやってみようと。

ということで私は毎朝その日に着たいと思った服装に着替えて写真に記録する「STAY HOME 私服チャレンジ」なるものを始めることにしました(そうして写真を撮り終えたら粛々と部屋着に着替え、また仕事や家事や育児に戻るわけです)。外に出られないのなら、いっそのこと思う存分好きな格好をしてやろうと思い、毎日この時間が楽しみです。1日の中で1番集中しているし、生きた心地がちゃんとします。この原稿を書いている時点で開始から17日経過しているのですが、もちろん全然気乗りしない日もありますし、後から見返しても全く好きじゃない服装だった日もあります。でもしばらくは続けみようと思います。

現時点で思い知らされたことは、私は一消費者としてめちゃくちゃファッションが好きなのだなということです。これはブランドに詳しいとかファッションの歴史を理解しているとかそういうことではなく単純に趣味として服を着たり集めたりするのがなんだかんだ言ってやっぱり大好きだったのだということ。それが仕事となってしまうとついつい忘れがちになってしまうのでこのチャレンジを通じて熱く再確認できました。

部屋着でゴロゴロして近所ならそのまま出かけちゃったりして、そういうのも本当最高なのですが、しばらくクローゼットでおやすみしていた服たちを久しぶりに引っ張り出してあげるのもとっても楽しいです。ぜひ皆さんも一緒にチャレンジしませんか?

では最後に、もう一年半前になりますが前回の記事での終わり方が好きだったのでこんな時こそ引用させていただきます。

「さあ今回はここまで!
明日からも何かしらの服を身にまとい、
暑かったり寒かったりなんかダサかったり、失敗と成功を繰り返しながらも
元気に楽しい日々を送れますように!」

告知:
ブランドサイト内にSTAY HOME GAMEというタイトルで
kotohayokozawaのアイテムで着せ替えができるデータを公開しています。
https://kotohayokozawa.com/collections/others

PROFILE

燈里
燈里

1992年茨城県生まれ。台北在住。千葉とフィンランドで教育学専攻・現代芸術理論副専攻を経て、現在は台北教育大学国際修士現代芸術課程に在籍。2012年から忘れる記憶の記録のためにスケジュール帳を作る。

aggiiiiiii
aggiiiiiii

ジン『KAZAK』編集・発行人。コラムを書いたり似てない似顔絵を描いたり、たまに翻訳も行う。手がけた訳書に『プッシー・ライオットの革命』(DU BOOKS)ほか、2020年4月には、ほぼ女性の翻訳チームで手がけた『バンクシー 壁に隠れた男の正体』(パルコ出版)が発売される予定。

柿沼あき子
柿沼あき子

「EMILY WEEK」ブランドコンセプター。2009年に女子美術大学絵画学科を卒業後、同年にベンチャー企業へWEBディレクターとして就職。その後WEBプロモーション企業を経て、2014年(株)ベイクルーズへWEB販促プランナーとして入社。同社の社内新規事業として、生理週間を軸に女性のバイオリズムに寄り添うライフデザインを提案するブランド「EMILY WEEK」を提案し2017年9月に事業化。現在は「EMILY WEEK」にてWEB PR、バイイングなども担当。

黒井いづみ
黒井いづみ

1991年生まれ。中学2年生から短歌を始める。あだ名は「好きな服着るやくざ」。将来の夢は草野マサムネに歌集の帯文を書いてもらうこと、自分の短歌に合唱曲をつけてもらうこと。スピッツ短歌アンソロジー『短歌ウサギ』同人。

後閑麻里奈
後閑麻里奈

尾道在住。広島空港内にある、ヴィーガンミルクチョコレートファクトリー「foo CHOCOLATERS」工場長。女性・クィア・トランス・ノンバイナリーに向けたプロジェクト「GRRRDEN」を始動。不定期でzineの発行やDJイベントを開催している。アンダーウェア・プロジェクト「Kiss Your Grrrden」やzineなどの個人制作物を主に扱うミニショップ兼インフォスペース「Virgo Stingray」もマイペースに活動中。

つめをぬるひと
つめをぬるひと

爪作家。CDジャケットやイベントフライヤーのデザインを爪に描きそのイベントに出没する「出没記録」、「身につけるためであり 身につけるためでない 気張らない爪」というコンセプトで爪にも部屋にも飾れるつけ爪の制作、爪を「体の部位で唯一、手軽に描写・書き換えの出来る表現媒体」と定義し、 身体性のあるファンアートとして、DOMMUNEの配信内容を描く「今日のDOMMUME爪」。これら活動を並行しながら年に数回、人に爪を塗る「塗る企画」を TONOFON FESTIVAL2017等の音楽フェスやその他イベントにて実施。

mino
mino

東京でフィンランド政府観光局、フィンエアーに勤務後、フィンランドの首都ヘルシンキに移住。畑で野菜を耕したり、食べられる野草を摘んで料理をしたり、花をジャムにしたり、木の若芽をお酢やウォッカ、浸けたり、発酵させたりするインスタグラムのアカウント「Totally edible(全然食べられる)」では、様々な植物や料理を紹介しています

横澤琴葉
横澤琴葉

1991年愛知県生まれ
名古屋市内のファッション専攻の高校を卒業後、上京。
エスモード東京校に入学し、その後アパレル企業にて
デザイナーとして勤務しつつ、ここのがっこうに通う。
退職後、再びエスモードAMIに通い
2015年3月よりkotohayokozawaをスタート。

脇田あすか
脇田あすか

1993年生まれ、愛知県出身。アートディレクター・デザイナー。東京藝術大学デザイン科大学院を卒業後、コズフィッシュに所属。展覧会や書籍・広告のデザインをしながら、豊かな生活をおくることにつとめる。主な仕事にPARCOの広告、雑誌『装苑』のデザイン、ZUCCaのブランドブックなど。また個人でもアートブックなどの作品の制作・発表をしている。

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