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緑溢れる公園で癒やしを得よう。She is的公園ガイド8選

緑溢れる公園で癒やしを得よう。She is的公園ガイド8選

Girlfriendsが薦める台湾、大阪、名古屋、東京、神奈川の公園

編集:竹中万季
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石神井公園(東京都練馬区):悠々と飛ぶアオサギ、細やかな葉の流れがここちよいメタセコイヤと落雨松。自然の風景に圧倒される公園

寺尾紗穂

一人の時間は好きだけれど、仕事は一人ですることが多いので、息抜きの時間は、大抵誰かと過ごす時間だ。それをどれだけ楽しいものにするかが、私の生きている理由のように思う。玉川上水わきの砂利道は、恋人とか初対面の人とか、誰かと話をしたいときによく歩くけれど、公園で言えば石神井公園かなと思う。この公園は道路で東西に分断されていて、駅に近い東側はなんということもない公園なのだけれど、西側の三宝寺池の方を目指すとみるみる東京とは思えない自然の風景に圧倒されることになる。ここを発見したときの驚きと喜びはとても大きかった。信州の湖畔にたたずんでいるような静けさの中をアオサギが悠々と飛んでいく。池の南側から北側にまわるとメタセコイヤと落雨松が林立し、細やかな葉の流れがここちよい。メタセコイヤは私が幼少期に何度となく木登りをした木でもあるので、格別な思い入れがある。間違いなく30年以上生きてきた中でダントツ一位の東京の公園だった。このあたりは、後に“たよりないもののために”という曲のMVでも撮影をした。

井の頭公園もそうだが、池には大抵蛇や竜の神様が絡んでいる。公園の近くには、ふるさと文化館なるものがあって、そこにふらりと入ってみつけた『ねりまの昔ばなし』という本を買って帰ると、三宝寺池の大蛇が、石神井川を泳いで北区や板橋区、埼玉の方にまで遊びに行っていたという話があった。雨の後は水量が増すが、帰るころには水が引いてしまうので、若い女の姿になって車夫の車で池に帰ったという話もあるという。4月に引っ越してみると、近所に流れのとぎれがちな冴えない川が流れていて、これが石神井川だった。引っ越しを考えた時は、石神井公園のそばに住めたらなと思っていたが、実家から少し遠くなるので、もう少し吉祥寺寄りにした。結果、思いがけず石神井川のそばに住むことができた。普段は水がとぼしく、鯉もあまり見かけないが、雨が降るとみるみる水量があがり、橋の上でたたずむと、濁流の中、いつも三宝寺の池の主の姿が一瞬見えるような気がする。

中洲の自然も豊かで、カヌーで探索したいような雰囲気の場所も。

PROFILE

燈里
燈里

1992年茨城県生まれ。台北在住。千葉とフィンランドで教育学専攻・現代芸術理論副専攻を経て、現在は台北教育大学国際修士現代芸術課程に在籍。2012年から忘れる記憶の記録のためにスケジュール帳を作る。

櫻子
櫻子

ekot spectrum works / 檸檬はソワレ ディレクター
1992/05/07 東京都出身
幼少時から東京、深圳、香港での生活を経て、貿易関連の業務に従事しながら、2015年からワックスサシェ・キャンドルの制作をはじめ『檸檬はソワレ』として活動をスタート。2018年3月より、檸檬ソワレを包括し、より裾野を広げた制作・提案を目的とした『ekot spectrum works (エコー・スペクトラム・ワークス)』を立ち上げ展開中。
東京、札幌、大阪など複数の店舗での取り扱いの他、イベント出展も多数。
最近ではMUSIC VIDEOへの作品提供や、手塚治虫生誕90周年アニバーサリーコラボレーション等、活動の幅を広げている。

丘田ミイ子
丘田ミイ子

文筆業9年目、2児の母。滋賀県にて、四人姉妹の三女として程よく奔放に育つ。大学は、日本語日本文学科の太宰治ゼミに所属。その後上京、ライターの道へ。キャリアスタートは『Zipper』。その他雑誌・WEB・広告のライターを経て、2018年よりペンネームを一新し、演劇と生活を綴る日々へ。ライフワークとして、詩を使った展示『色彩—ichijitsu』(2012)、『たびのこどもpresents「こゝろは、家なき子」』(2015)などを不定期開催。次回は2020年3月頃予定。言葉を紡ぎ、隙あらば演劇を浴び、役者の夫と2人の子どもと生きています。目下、人生のスローガンは、“家庭と演劇の両立”。

カトートシ
カトートシ

大学職員 兼 映画エッセイスト

2018年よりカトートシとして活動を開始する。
大学時代は文学批評を専攻。
本屋や美術館のスタッフ、カナダでのライター経験を経た後、現在は大学で働く傍ら、「映画エッセイ」を執筆。映画から抽出したエッセンスを日常の枠組みで解釈し、言葉で再構築する。
カトートシという名前は、俳人である祖父に由来するもの。

チーム未完成
チーム未完成

しをりん、ゆりしー、ぴっかぱいせん、ゲッツ!の落ち着いた大人の女性4名によるクリエイターごっこ集団。各々が、写真、デザイン、似顔絵、文章、音楽制作、DJ、ガヤなどの一発芸を持ち、2014年夏に渋谷センター街に彗星の如く出現した気でいます。パンと書かれたステッカー、パンのZINE、パンのグッズ、パンの楽曲等を次々と発表し、主にアートイベントの賑やかしとして活躍しています。最近は海外のアートブックフェアに乗り込んだり、CHAIやDJみそしるとMCごはんのMV制作もやらせてもらって恐縮です。

寺尾紗穂
寺尾紗穂

音楽家。文筆家。1981年11月7日東京生まれ。2007年ピアノ弾き語りによるアルバム『御身』が各方面で話題になり、坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。以降、アルバム『御身onmi』『風はびゅうびゅう』『愛の秘密』『残照』『青い夜のさよなら』『楕円の夢』『私の好きなわらべうた』『たよりないもののために』をリリース。並行して伊賀航、あだち麗三郎と結成したバンド「冬にわかれて」の始動、坂口恭平バンドにも参加。活動は、映画の主題歌提供、CM音楽制作(ドコモ、森永など多数)やナレーション、エッセイやルポなど多岐にわたる。新聞、ウェブなどで連載を持ち、朝日新聞書評委員も務める。著書に『評伝 川島芳子』『愛し、日々』『原発労働者』『南洋と私』『あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々』、編著書に『音楽のまわり』がある。

麦島汐美
麦島汐美

1995年東京生まれ。
ミスiD2018文芸賞受賞。写真、映像、文章の制作と、インターネットや雑誌などで発表を行う。ステージで歌って踊るあの子も、50年前にひとりの部屋で小説を書いていたあなたも、いま隣で餃子を頬張っているこの子も私のアイドルなら、いつか私も誰かの小さい光になれたらと目論んでいる。現在はテレビの制作会社勤務。
https://shiomimugishima.com/

吉野舞
吉野舞

1995年生まれ。淡路島生まれ、育ち。
写真を撮ったり、文章を書いたりしています。
座右の銘は「人生の大体の出来事は、自分のせいで人のおかげ」。
今、東京。

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