2020年7月21日(火)
ナカコ 7月21日(火) 21:00
展覧会の感動が続いている。山下陽光さんが、展覧会がオープンした6月2日に私が書いた文章のリストを送ってきてくれた。この文章リストは彼の発明で、毎日思いついたことを文章にしてリストアップし、数十個羅列するというもの。山下さんが実践している日々の思索リストは、彼がつくる服をネットで購入したお客さんにメールマガジンとして無料で届けられているし、さらに購読を希望する人にも無料で届けられる。そのお返しに読んだ人も、自分の日常を書き綴って返信してほしい、と山下さんは呼びかけている。私はもう一年以上、毎朝このメルマガを読んでいるし、時々自分のリストも書き綴って送っている。
6月2日にリストを書いたときはまだロンドンにいて、展覧会のことを想っていた。そのリストを見ると2か月前に、展覧会のオープンと並行して頭の中で考えていたことを覗き込んでいるようだった。批評とは何か? ファッションブランドのあたらしいコミュニケーション方法とは? について考えをめぐらし、これからのファッションにはもっと言葉が必要だ、と結論づけていた。

山下陽光さんの服。ペストによって宗教に頼る限界を知り、そこから今を楽しもうと「カルペ・ディエム(その日の花を摘め)」という言葉がヨーロッパで流行したことからヒントを得て、首周りには「その日の花を摘め」という日本語の文字が、身頃には「Carpe diem」という文字が刺繍されている。