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知らない人同士でも感じる連帯感。She is Membersがこの場所に集う理由。

知らない人同士でも感じる連帯感。She is Membersがこの場所に集う理由。

一人ひとりの声に耳を傾け、対話を重ねる時間

2020年9〜12月 特集:自分らしく?
テキスト:羽佐田瑶子 編集:久保山領
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知らない人同士だからこそ生まれる、緩やかな連帯感。

久保山(編集部):Membersになって自分自身変わったことや、She is MEETINGやGirlfriends ROOMに参加していて感じたことをお伺いできますか。

やしぞう:特集も含めて、毎回「あ、これが知りたかった」とか「これが話したかった」というトピックが多いなと感じます。友だちと話すことはあるんですけど、結局同じ大学の人だったりバイト先の人だったり、環境が似ている人になっちゃう。MEETINGだと、違う県に住んでいる人や全然違う境遇の人、でも興味は同じっていう人と会話ができるんですよね。参加することで個々のトピックに対する理解も深まるし、いつもと違う議論ができると思って参加しています。

わか:すごくわかります。身近な人と話す時って、どれだけ信頼していても否定されることや流される感覚があるように思って。その窮屈さを感じていました。でも、ここはShe isという信頼できる場所を通じて、編集部の方々もMembersのみなさんも、意見に対して否定することはないんです。身近じゃないからこそ生まれる信頼感みたいなものですかね、定期的にMEETINGがあると、精神安定剤みたいになっています。

後閑:知らないからこそ生まれる連帯感、みたいなものはありますよね。私がはじめて文章を書かせてもらった時に、今までインタビューを掲載していただいても、それを読んでチョコレートを食べましたっていう言葉はあまりもらったことが実はなかったんです。でも、She isに載せてもらったら東京にポップアップで出店した時に「記事を読んで買いに来ました」と言ってくれた方が結構いて。作っているものや思いを、しっかり伝えられた記憶があります。いろんな人に声をかけてもらえてうれしかったです。

竹中(編集部):思いを持っている人たちが集っている場所だと思うので、ここを軸にして買い物や新しい出会いや、新しいことをはじめてもらえているのはうれしいですね。

後閑:作られている方が、競争ではなく、お互いに作用し合っている感じがするのもいいなって思います。興味が似ている人が多いから、She isという自由さと安心感のあるヴェールにつつまれて、緩やかに連帯している感覚があります。

アサコ:私が個人的にうれしかったのが、自分の日記を朗読する会で私も読ませてもらったんです。最近読んだ本の話、花田菜々子さんの本をしたと思うんですけど、Membersのみなさんなら花田さんのように新しく人と出会ったり本を読んだりする経験から自分を知っていく体験をしたことがあるんじゃないかって伝えたら、うなずいてくださる方が多かったんですね。そういう話をできる場所がほとんどないので、幸福な時間だと思いました。

She is Safe Project」で実施していた「違う場所の同じ日の日記」をMembersのみなさまにも体験していただくために、自分の日記を読み合うShe is MEETINGを2020年6月3日(水)に開催。「違う場所の同じ日の日記」は、日々において一人ひとりが何を感じ、どんな行動を起こしたのかという個人史の記録として、有志のGirlfriendsに2020年4月の日記を書いてもらった企画。

竹中(編集部):日記の会は、私もすごく記憶に残っています。coccoさんも日記の会でお話ししてくださって、印象に残っていました。

cocco:覚えていてくださってうれしいです。私は、日記のMEETINGに参加するためにMembersになったくらいなので、すごく惹かれるものがあったんですね。自分自身が思ってることや感じたことを自己完結する癖があって。でも、はじめてお会いする方々に自分のことを画面越しで話そうとMEETINGに飛び込もうとしてる状況は、今までと違う自分自身の変化を感じました。それ以来、毎日のようにサイトを見て、定期的にMEETINGにも参加して。小学生くらいからずっと、漠然と「自由でいたい」という思いがあったんですね。葛藤もあったけれど、She isっていう場所でお話して記事を読むことで、どんな考えでも「これが自分なんだから自信を持っていいんだ」と自由でいる勇気をもらっている感じがします。ほんとうに、活力です。

竹中(編集部):私たちも、MEETINGは素直に話せる場所だと感じているのでうれしいです、ありがとうございます。燈里さんはいかがですか?

燈里:最近、公園の記事をShe isに寄稿したんですけど、She isも公園みたいだなって思います。公共の場所なのでいろんな人たちが違うまま集まれるのが公園の良さだと思っていて、She isもMembersというプライベートな場所はあれど誰でも入れるじゃないですか。しかも、遊びも文化も政治も話すことができて、入ってきた人たちは絶対に排除されない。違うけれど、自由でいたいとか普通は嫌だとか、共通の目的や興味を持っている人たちが違うままで集まれる場所だなと思います。

緑溢れる公園で癒やしを得よう。She is的公園ガイド8選
「お気に入りの公園はありますか?」という質問に答えてくれた8人のGirlfriendsが、それぞれのお気に入りの公園と、その場所がお気に入りの理由を教えてくれた企画。

竹中(編集部):燈里さんの記事で、台北の公園のことを「異質なものたちが集まり、異質のまま新しいアイデンティティや文化を作ることができるコミュニティ」とおっしゃっていて、それはShe isが目指しているものに近いなと思いました。

燈里:台北の公園、面白いのでぜひきてください。全然違う人たちが、次第に混ざり合っていくから面白いです。いいことばっかりじゃなくて、政治の話題だと揉めたり喧嘩もあったりするんですけど。でも、みんなが違ったままで一緒にいようとするから起きることだと思うので、うまく折り合いを見つけていく。その対話の過程が大事なのかなと思います。

PROFILE

燈里
燈里

1992年茨城県生まれ。台北在住。千葉とフィンランドで教育学専攻・現代芸術理論副専攻を経て、現在は台北教育大学国際修士現代芸術課程に在籍。2012年から忘れる記憶の記録のためにスケジュール帳を作る。

後閑麻里奈
後閑麻里奈

Gokan Marina
尾道在住。ヴィーガンミルクチョコレートファクトリー「foo CHOCOLATERS」工場長を努めたのち、2021年より「GRRRDEN」の屋号で、植物療法をはじめ、女性の身体や子宮にフォーカスしたワークや占星術などを取り入れた活動を開始。不定期でzineの発行やイベントを開催。アンダーウェア・プロジェクト「Kiss Your Grrrden」やzineなどの個人制作物を扱うミニショップ兼インフォスペース「Virgo Stingray」もマイペースに活動中。

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