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知らない人同士でも感じる連帯感。She is Membersがこの場所に集う理由。

知らない人同士でも感じる連帯感。She is Membersがこの場所に集う理由。

一人ひとりの声に耳を傾け、対話を重ねる時間

2020年9〜12月 特集:自分らしく?
テキスト:羽佐田瑶子 編集:久保山領
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自分が行動するための強くて優しいパワー。

久保山(編集部):たくさんお話を聞かせていただきありがとうございます。最後に、Membersになって変化したことをお伺いできますか?

cocco:私実は、いますごく緊張していて。というのも、She isでいろんな記事を読んだ中で後閑さんの記事がとっても印象に残っているというか、自分にとって大切で。私も同じ状況だったんです。どこかに所属したり大きな会社で働いたりすることがどうしても想像つかなくて、就職活動をしなくて。みんなが就職活動をしているから漠然とやった時期もありましたけど、納得しないとダメだと思ってやめちゃったんです。1、2年自分のありたい目標を見つけようと思っていた矢先にあの記事を読んで「これだ!」って勝手に共感して。引越しの準備をして、淡路島に行くことを決めました。

竹中(編集部):えー! そうなんですか。

cocco:そうなんです。だから、私は本当にShe isをきっかけに人生が大きく変わったので、お誘いいただいて感謝の気持ちを伝えたいと思っていました。

竹中(編集部):涙が、出てきちゃいました。

cocco:そんなそんな。でも、それくらいShe isの企画や文章にいい影響をもらっています。自分が行動するための強くて優しいパワーになっていて、自分が「こうしたい」っていう思いを持てるようになったのはMembersになってからです。後閑さんの記事は何回も読んだので、まさかご本人に会えるとは思わなくて動揺してます。She isにも後閑さんにも感謝しています、ありがとうございます。

後閑:私も感無量で何にも言葉が出てこないんですけど……うれしいです。私も大学を卒業して、自分の居場所をずっと探していて、仕事よりも「自分がどう生きたいか」で選んだ先が私の場合は、その時尾道でした。そこから6年暮らして、都会に比べたら同世代も少なくて、自分の好きな世界観を共有できる場が少ないからどこか孤独に感じる部分もありましたけど、離れた場所だから自分と同じような気持ちの人もいるんじゃないかって思っていました。私も二日前に淡路島に行っていて、素敵な方がいるのでぜひ会ってほしいですし、淡路島で会えそうですね。

cocco:ぜひ、ぜひ、お会いしたいです。

竹中(編集部):ご自身で変化する方を選択されたと思うので、そういう道を選んだ瞬間に立ち会わせてもらえたことがうれしいです。

小さなまちで何か始める人へ。地方のチョコ工場長より/後閑麻里奈

わか:私も韓国に来ることを決断したのは、大学三年生で就職活動に行き詰まった時でした。大学院で研究したいこともないし、ふと思い立ったのが留学だったんです。今まで就職できる人材になろうとしていたんですけど、限界がきてしまって。現実逃避のようで、来るまではずっと不安だったんです。でも、そういう時にMembersになってMEETINGに参加して、スクラップブックやコメントを誰かが受け止めてくれる場所があることは、自分の視野を広げてくれたように思います。「普通でいなきゃ」っていう枠から抜け出して、孤独と寄り添ってくれた一つがここなのかなって。記事にもたくさん力をもらっていて、自信になりました。この先のことも失敗が怖いから理想を持てなかったんですけど、自分の欲望を認めてもらえたことで目標を立てられるようになって。これからもずっと関わり続けたいですし、同じような経験をしている人の手助けになりたいと思いました。

燈里:私も普段から、学校でも会社でもお友だち同士でも「波立つから控えておこう」みたいに空気を読んでしまう癖があります。でも、その余計な一言を言うことが大切なのかなと思って。その、自分の一言を言語化する練習の場所になっているのがMEETINGなのかなって思います。限定されたメンバーで、安心・安全・差別もない場所だから自分の言葉を作っていく練習になっているのが素晴らしいし、これからも記事を書いていきたいです。

アサコ:今日お話を伺っていて、私ももっとお話ししたり発信したりしたいと思いました。あとは花田菜々子さんをMEETINGのゲストにお招きして、Membersの悩みから本を選んでもらう企画をしてもらいたいです。すごく楽しそうで。

cocco:私もその会があったら、ぜひ参加させてもらいたいです! このMEETINGが大好きで、時間があるときはなるべくいろんな会に参加させていただくんですけど、日記を読み合う会はまたやりたいですね。あとは、自分の興味とは離れたテーマでもその世界を知る機会になるので、もっと参加したいと思いました。

やしぞう:思うのは、TALK ROOMによく参加するようになったのも、コロナでイベントが延期になったり遊びに行くのをやめたりして家で過ごす時間が増えたので、ルーティンとして参加しているんです。それこそ、週末に帰る場所みたいなイメージで。ここで出会えた人たちと、いつかイベントやオフラインで出会えたら感動的だなって思ってます。kemioさんが雑誌のインタビューで、「love myself」とおっしゃっていて、She isはまさに「love myself」に溢れている場所だなって思います。自愛の気持ちを高めてくれる、素敵な場所です。

後閑:私もこの場所で話すようになって、自分自身を整える感覚があります。そのテーマについて考えて見て、自分自身を内観するような気持ちになって。政治やフェミニズムのテーマはもちろん、「selflove」の会みたいに自分だけの楽しみや儀式についてシェアする会があっても面白いなと思いました。

やしぞう:今日はみなさんとお話できてうれしかったです。

竹中(編集部):ありがとうございます。きっとみなさん同じ気持ちですね!

PROFILE

燈里
燈里

1992年茨城県生まれ。台北在住。千葉とフィンランドで教育学専攻・現代芸術理論副専攻を経て、現在は台北教育大学国際修士現代芸術課程に在籍。2012年から忘れる記憶の記録のためにスケジュール帳を作る。

後閑麻里奈
後閑麻里奈

Gokan Marina
尾道在住。ヴィーガンミルクチョコレートファクトリー「foo CHOCOLATERS」工場長を努めたのち、2021年より「GRRRDEN」の屋号で、植物療法をはじめ、女性の身体や子宮にフォーカスしたワークや占星術などを取り入れた活動を開始。不定期でzineの発行やイベントを開催。アンダーウェア・プロジェクト「Kiss Your Grrrden」やzineなどの個人制作物を扱うミニショップ兼インフォスペース「Virgo Stingray」もマイペースに活動中。

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