She isと奥渋谷にある書店「SPBS」がコラボレーションし、2020年10月から全7回開催していた「コミュニティメディアのはじめ方」ワークショップ。人が集まる場所や仕組みを考え、実践したい方々が集い、様々なゲストをお招きしながら、Zoomを使ってワークショップ形式で進めていきました。
She isは日々の生活のなかで生まれた違和感など、「もっと話せたらいいな」と思っていることを話せる場所がなかったので、「なければつくろう」という思いで立ち上げた場所です。そうした自分の思いを起点に、誰かと共に考えていく方法についてみんなで考えた3か月間を共に歩んできた11人による、新しいコミュニティメディアのアイデアをお届けします。
どんな場所も最初は誰かの頭のなかで生まれ、そこから世界に問いかけてみることで、自分以外の誰かにも広がっていくもの。これを読んでくださった方にとって、気になる取り組みや共鳴する想いの発見など、新しい出会いのはじまりになれば嬉しく思います。
「mehas」~リプロダクティブヘルス・ライツを話す居場所作りプロジェクトby助産師~
「mehas」は“リプロダクティブヘルス・ライツ(性と生殖に関する健康と権利)を話す居場所作りプロジェクト” by 助産師。
ジェンダーって何? パートナーに自分の気持ち言える? コンプレックスのあれこれ……毎日の生活のなかにも実はリプロがいっぱい! いろんなトピックをみんなで話して聞いてまた話す。
そうしたら、
1.一人じゃないって思える
2.新しい視点に目からウロコ!
3.知らなかった自分を知る
4.安心する
etc…話すことって偉大!
みんなのエネルギーでリプロがすべての人の手に届くように。私の、あなたの世界、そして社会のシステムだって変えられちゃうかも!! ジャッジも否定もない賑やかな居場所、「mehas」へ、ぜひ遊びに来てね。Instagram Podcast Zine♪♪
She is 編集部からひとこと
助産師として働く方が、リプロダクティブヘルス・ライツについて話す場所づくりの必要性を感じたことから立ち上げた「mehas」。「性」と「生殖」に日々向き合う過程で学んだことを、真摯さはそのままに、柔らかくシェアしていきたいというアプローチが魅力。つくっているときの楽しさが伝わってくるInstagramのビジュアルデザインも素敵。
「secret base」~全ての「ちょっと息苦しい」あなたへ~
「secret base」とは、秘密基地。
例えば、大好きだけど周りに共感してくれそうな人がおらず言えないことも、本当に苦しいけど誰にも言えないことも。なんでもいいのです。小さなことから大きなことまで、吐き出す先が見つからないことをぜひ伝えてほしいのです。
あなたが誰であっても構いません。もしあなたが誰かに話すことで少しでも救われることがあるなら、あなたと少し話したいのです。
「あなた」を構成するものを捨てずに守れるように。
「秘密基地」にあなたが来ることを、私はいつでも待っています。
She is 編集部からひとこと
他者との関わり方には様々な方法があるなかで、「見知らぬ、安心できる誰かと話すこと」が自分や誰かを助けるかもしれないと考え、場所の構想を築き上げていったそう。「他者を知りたい」という願いがときに相手を傷つけてしまう可能性を踏まえながら、想いを丁寧に形にしていった姿が印象的でした。
「MOBIIILE &Co.」~PIECE for PEACE-未来のかけら-~(サトシさん)
<VISION>
変化や流れに逆らうのでもなく、飲み込まれるのでもなく、
風を受けてゆらぐモビールのように、
ゆらめき、かたちを変えつつも、もとに戻れるしなやかさを。
力まず気負わず、ありのままを受け入れる素直さを。
自らの軸が安定し、全体と調和している心地よさを。
<ABOUT>
心の中にしなやかな軸・支点を据えて、自分らしいバランスを保ちながら、素直にシンプルに暮らしている人。そんな魅力的な人の想い・考えや生き方から、自分の軸・支点とはどこか、自分にとって心地よいバランスとはなにかを見つけていくコミュニティです。(サトシ)
She is 編集部からひとこと
仕事や生活の中で自分のバランスを失っていると感じ、その経験から、自分の中にしっかりと支点を据えて自分らしいバランスを保ちながら暮らしている人の話を聞いて、知恵をシェアしていきたいと考えたというサトシさん。ご自身が経験した気持ちについてまっすぐ見つめ、深く潜っていきながらコンセプトを考えていた姿がとても印象的でした。もともと関心を持っていたというヨガやマインドフルネスなどもテーマとぴったりなので、どう発信していくのかたのしみです。
「interscene」~日常の景色が特別に思えた瞬間~(神村結花さん)
intersceneは、「日常の風景 [scene] を 舞台 [scène] に。」をテーマに
日常に潜む芸術体験をあつめる広場です。
interscene=「inter」(~間の、相互の)+「scene」(風景、場面、景色)
英語の「scene |シーン| 風景」に、アクセント記号「 ˋ 」を加えるとフランス語で「scène |セーヌ| 舞台」になります。
日常のありふれた風景が、舞台の世界に触れたときのような非日常の少し特別な瞬間に思えること。
そんな小さな発見、小さな煌めき「`」を 知って、掬って、お裾分けして、 大切にひろいあげることを目指します。(神村結花)
She is 編集部からひとこと
自身もダンサーであり、芸術への熱意の高さが印象的だった神村さんが着目したのは、「芸術」や「アート」の根本にある「心が動かされる/動いた」その瞬間。「日常の景色が特別になった瞬間」といった誰しものなかにある経験を呼び覚まし、「気づく」「掬う」「お裾分けする」の3つのステップを用意することで、ひとりひとりの感動の解像度を上げていくことから生まれる世界があるのでは? というやさしく明るい眼差しに満ちた場所。Instagramにはすでにさまざまな方の色とりどりの投稿が集まっています。
「hi&Hi club」~hi&Hiは、ウチらと社会とのハブになるべく活動するクリエイティブチームです~
皆さんはじめまして。
私たちhi&Hi clubは“POLITICUS is EVERYWHERE”を掲げ、今を生きるウチらと社会とのハブになるべく活動するクリエイティブチームです。
なぜだかぼやけて見える政治や社会問題の解像度を上げるために、個人の生活やストーリーから見える側面を大切にしながら、人間味あふれる様々な表現方法でクリエイティブを発信していきます。
社会の一員であるウチらが、政治や社会問題に対して、当たり前に口出せる世界に。
学びながら生活しながら、一緒にでしゃばっていこうぜ~~。
よかったら是非、Instagram遊びにきてね。
She is 編集部からひとこと
身の回りのことに関するニュースについて「なんかやばいらしい」「何かが起きてる」くらいの解像度しか持てていないという課題感から、できる限り政治のことを身近に感じるようにしたいという思いを持っていたそう。「ギャルっぽさ」を追求し、文章のテンションを研究していらっしゃいました。ご自身でグラフィックデザインも作っていて、とてもかっこいいのでその活動にも注目です。
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