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第一回:見上げた下心

月より輝くビルの最上階の一室。何が行われている?

連載:たなかみさきによる紳士淑女の下心のススメ
テキスト・イラスト:たなかみさき 編集:野村由芽
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紳士淑女の皆様、初めましてたなかみさきです。
第一回「紳士淑女の下心のススメ」が始まりました。

私は普段からいろいろなものに下心を持って見ているのですが、この連載ではその目線をイラスト付きで皆様にオススメさせていただくものです。

まあただのドスケベ中学生(中学生に失礼)と言われたらそれまでですし、その通り過ぎてぐうの音も出ません。しかし! 日常から感じ取れる一筋のスケベすなわち私にとっては一筋のロマンスなのです。そんなロマンスを生きがいにしている私の目線を少しでも皆様にお届けできれば嬉しいです。

今日もロマンスの神様に感謝して、スケベな女の戯言聞いてちょうだい。

第一回:見上げた下心

<その日暮らしはやめてうちへ帰ろう一緒に>

その夜、私は大貫妙子さんの“都会”を聴きながら都会を歩いていた。行き交う人の多さ、うちへ帰りたいのに今日は赤信号ばかり、、空を見上げて月も見えない、ビルばかりが目立つのです。

憂鬱になっていたその時、月より輝くビルの最上階。もう誰もいないはずのそこにひとつだけついている灯りに私は思った。「絶対に最上階でエロいことが行われているんじゃないか!」。帰る我々をした目に見ながらあんなことやこんなことを窓際でしているんじゃねえか? そう考えるとたまらなく胸がざわざわする。

都会のビル群に見た下心でした。それは仕事帰りの私に飛び込んだ一つの差し色になりました。

「残業でしょう」「警備室では」などの正論は一切受け付けません。妄想はロマンスです。正しいとか悪いとかの垣根を超えて野暮なことなど言わずに楽しみましょう。

皆様もビルの最上階、気にして見てはいかがでしょうか?

たなかみさき

PROFILE

たなかみさき
たなかみさき

1992年11月14日生まれ。埼玉県出身日本大学芸術学部を卒業後、熊本に移り住みフリーランスのイラストレーターとして活動。2017年春からは東京に拠点を移し主にグッズ制作、出版物に関わりながら活動中。
お酒、歌謡、哀愁をこよなく愛し、それらは作品の中で色気を匂わせている、誰もが感じた事のある、あの青春を追い求めて。

INFORMATION

連載:たなかみさきによる紳士淑女の下心のススメ
連載:たなかみさきによる紳士淑女の下心のススメ
スケベな妄想は日常をロマンスに変える。キュートな絵で日々の「アッ♡」をお届け

第一回:見上げた下心
第二回:セックスフレンドの別名を考えよう
第三回:正しい朝帰りの楽しみ方

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第一回:見上げた下心

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