紳士淑女の皆様、初めましてたなかみさきです。
第一回「紳士淑女の下心のススメ」が始まりました。
私は普段からいろいろなものに下心を持って見ているのですが、この連載ではその目線をイラスト付きで皆様にオススメさせていただくものです。
まあただのドスケベ中学生(中学生に失礼)と言われたらそれまでですし、その通り過ぎてぐうの音も出ません。しかし! 日常から感じ取れる一筋のスケベすなわち私にとっては一筋のロマンスなのです。そんなロマンスを生きがいにしている私の目線を少しでも皆様にお届けできれば嬉しいです。
今日もロマンスの神様に感謝して、スケベな女の戯言聞いてちょうだい。
第一回:見上げた下心
<その日暮らしはやめてうちへ帰ろう一緒に>
その夜、私は大貫妙子さんの“都会”を聴きながら都会を歩いていた。行き交う人の多さ、うちへ帰りたいのに今日は赤信号ばかり、、空を見上げて月も見えない、ビルばかりが目立つのです。
憂鬱になっていたその時、月より輝くビルの最上階。もう誰もいないはずのそこにひとつだけついている灯りに私は思った。「絶対に最上階でエロいことが行われているんじゃないか!」。帰る我々をした目に見ながらあんなことやこんなことを窓際でしているんじゃねえか? そう考えるとたまらなく胸がざわざわする。
都会のビル群に見た下心でした。それは仕事帰りの私に飛び込んだ一つの差し色になりました。
「残業でしょう」「警備室では」などの正論は一切受け付けません。妄想はロマンスです。正しいとか悪いとかの垣根を超えて野暮なことなど言わずに楽しみましょう。
皆様もビルの最上階、気にして見てはいかがでしょうか?
たなかみさき