個人的な意見ですが、自分らしくありたいってあんまりじっくり思うようなことじゃないような気がします。(由美)
デビュー当時の心情について「精一杯」と表現した亜美さん。その思いには由美さんも共通する感覚を持っているようです。由美さんは「自然体」という言葉で語られること、そして「自分らしさ」について、どのように考えているのでしょうか。
由美:少なくともテレビに出れば色んな人の目があり、日常の中でも色んな人の視線があり。自由にやってはいるものの自然体とは少し違うような気がします。その時に自分のできることを精一杯やっていたらなんだかいつの間にかこう言われてました。多分今よりもっともっと経験値が低かったのでそう見えたんですかね? こればっかりは謎です。
これはすべての人がこのやり方がいいとは思いませんが、私たちに関しては自分が楽しめなくなったらお仕事をやめようとずっと話をしてました。なのでまだ続いてるってことは楽しいからだと思います。
あと個人的な意見ですが、自分らしくありたいってあんまりじっくり思うようなことじゃないような気がします。色んな感情の自分がいていいような気がします。
今まで通り、相手が困ったら全力で助けられるよう、いつでも味方でいられるよう、環境を整えておく。(由美)
多くの視線に囲まれながら、自分たち自身が楽しんで活動を続けることができる環境は、ただただ「脱力」しているだけでは成り立たないもの。PUFFYが、自由にのびのびとしているように見える状態は、楽しみながらも真摯に取り組むという戦いの末に長年かけて築き上げられたものであり、それが「ありのままのPUFFY」なのだと感じます。
最後に、これからもお二人が互いに笑顔でいるために、大事にしていきたいと思うことを伺いました。
亜美:あまり先のことを考えずにやってきたので、今まで通り、相手が困ったら全力で助けられるよう、いつでも味方でいられるよう、環境を整えておく。それだけです。困った時だけでいいと思ってます。助けが必要な時にすぐ動けるようにしておくことが、一番有難いのかなと思います。
由美:このままバカみたいな話が毎日できるように、あ、あれです、おもしろ話のネタ仕入れておきます。
「楽しくなくなったらやめる」と共通して語っていたお二人。そう決めていたにもかかわらず、約25年もの時間を共にし、お互いといる時間を笑顔で過ごすことができているPUFFYのお二人のお話から、笑顔を他者と共有できる関係性の尊さと、そのひとつのあり方をおすそわけしてもらったように思います。自分自身や、身近な人の笑顔を、あらためて慈しんでみませんか。
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