かつお(仁科勝介)さんの写真展『1741のふるさと』/「これだけの量の活動を思うと、心に響きます」
大学在学中に、2年間かけて日本全国にある1741の市町村すべてを廻り写真を撮った、かつお(仁科勝介)さんの写真展『1741のふるさと』が行われていたのは、渋谷PARCO 8階のほぼ日曜日。ライブツアーで、47都道府県すべて訪れたことがあるという和田さん。訪問した土地での思い出などを語りながら鑑賞したあと、当日、在廊していたかつおさんとお話しました。
和田:どういうきっかけで始めたんですか?
かつお:以前ヒッチハイクで九州を一周したときに、自分は日本のことを全然知らないなと思ったんです。だから、できるだけ細かく日本を見てようと思って、市町村という単位で廻ってみることにしました。
和田:撮る枚数がすごく多くなりそうですよね。今回どれくらいの中から選んだんですか?
かつお:全部で4万枚くらいあったので、街ごとに写真を分けてそれから選んでいきました。
和田:これだけの量の活動を思うと、心に響きます。
かつお:自分でも並べて見てみて、「ああ、こんな感じだったのか」とあらためて思いました。
かつおさんがセレクトした写真のプリントと、かつおさんからのひとことメッセージが47都道府県別にランダムで入っている「かつおさんからの手紙」。和田さんは、岡山県をセレクト。
和田:かつおさんが倉敷に住んでいたとお聞きしたので、自分が住んでいた場所についてどんな写真をセレクトしたのかが気になったんです。
H.P.DECO アート感のある暮らし。ナタリー・レテの展示/「どの作品も、物語が続いていきそうに見える」
最後に和田さんが訪れたのは、H.P.DECO アート感のある暮らし。フランスのアーティスト、ナタリー・レテさんをフィーチャーし、彼女による「usagi ningen」シリーズの原画や、パリの陶器ブランド、アスティエ・ド・ヴィラットと特別にコラボレーションしたアイテムが、展示・販売されていました。
和田:どの作品も、物語が続いていきそうに見えるところがとても素敵です。いわゆる「絵画」というより、イラスト的な要素があることが面白いなと思います。伝統的な絵画はこれまでたくさん描かれてきているから、そこを乗り越えることが、油絵を描いている人にとっては重要になると思うんです。
どのお店でも、在廊していたアーティストやお店の方と楽しそうにお話しし、瞳を輝かせながら一つ一つの作品にじっくり見入っていた和田さん。8つの店舗を巡ったあと、OIL by 美術手帖に移動してインタビューを行い、和田さんがアートから受け取ってきたもの、アイドルという立場からアート、ひいては文化を伝えてゆくことについてお話を聞きました。