川上未映子さんが新しく執筆した小説『夏物語』が発表されたことをうけて、She isでは、川上未映子さんにインタビューをおこないました。
【前編】川上未映子が話す。わたしたちはなぜ子どもを生むのか、生まないのか
【後編】川上未映子が提示した、正解がない家族関係を結ぶときの大切な指針
川上未映子さんのこれまででいちばん長い物語である『夏物語』をみなさんがどう読んだのか、なにを感じて、どんな心の声が呼び覚まされたのか。このたびShe isでは、みなさんの感想をSNSで集める企画と、集まった声をもとに、川上未映子さんと直接おしゃべりする機会をつくります。
小説に描かれた言葉やエピソードの断片が、みなさんの人生のどこかのシーンと響き合いますように。
【SNS企画】川上未映子さんの新作小説『夏物語』の感想を、「#夏物語と私」で届けてください
『夏物語』は、出産、リプロダクション、フェミニズム、家族の形……など、「生まれてくること/そして死んでしまうこと」のいっさいが描かれた、川上未映子さんがこれまで書いたなかでもっとも長い物語です。
38歳でパートナーがいない夏子は、「自分の子どもに会いたい」という願いのもと、パートナーなしの妊娠・出産を目指します。その過程でさまざまな登場人物と出会い、「出産は親の身勝手な賭けなのか?」「この世界は生まれてくるに値するのだろうか?」といった、生命の意味に向き合っていきます。
(ちなみに、夏子は2008年発表の『乳と卵』の登場人物でもあります。夏子の約10年後を描いた本作は、彼女とわたしたちが過ごしてきた「人生の時間の経過」とはどういったものだったのか? についても考えさせてくれます。)
女性の身体性を主軸にしながらも、女性にかぎらないすべての人間にまつわる生と性と死を扱ったこの物語は、わたしたちが日々向き合っている課題や壁とも響きあうところがきっとあると思います。人生の大切な決断を「社会からこうと決められているから……」と手放すのではなく、さまざまな選択肢を自分の手で模索していくためにどう生きればいいのだろうか?
その手がかりを探るために、『夏物語』を読んだみなさまの声を、「#夏物語と私」というハッシュタグをつけて、SNS(Twitter・Instagram)で投稿してください。
投稿方法
SNS(Twitter・Instagram)で「#夏物語と私」をつけて、感想を投稿してください。
投稿期限
11月15日(金)
投稿テキスト、写真の使用について
She isの記事の中で引用させていただいたり、「Girlfriends CLUB」(次の項目をご確認ください)のなかでピックアップさせていただく可能性がございます。
作品の感想から、小説を読んで思い出したご自身のエピソードまで、どうか心の声をお聞かせください。
【イベント】Girlfriends CLUB vol.1~『夏物語』を読んで川上未映子さんと話す、わたしたちの生・性・死のこと~
She isでは、GirlfriendsとMembersのみなさま同士の出会いや、対話を重ねる機会をつくり、そこからともに創造し、行動していく場所である「Girlfriends CLUB」をはじめます。
初回のGirlfriendsは、川上未映子さん。『夏物語』にまつわる川上未映子さんのトークのほか、SNSで集まった「#夏物語と私」の感想をピックアップしての意見交換など、川上未映子さんと少人数で双方向におしゃべりしながら、社会の現状について学び、希望を見つけるためのイベントを開催します。
イベントの前後には、She isのMembersとGirlfriendsの方々が閲覧できるオンラインのTALK ROOMで、交流会もおこなう予定です。ぜひふるって、ご応募くださいね。
日時
2019年11月17日(日)
OPEN 12:30 / START 13:00(15:00終了予定)
会場
渋谷ヒカリエ MADO
〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 8階
MADO
定員
30名
※座席の指定はございません。開場後、受付順にご入場いただけますと幸いです。
ご応募について
10月11日(金)~11月1日(金)24:00までに、下記のGoogleフォームにて参加のお申し込みをお願いいたします。
※She is のMembersの方のみがお申込み可能です。
※イベント当日は受付で【マイページ】を必ずお見せくださいませ(11月17日の時点でMembersの方のみ参加可能です)
※人数多数の場合は、抽選となります。抽選に外れた場合はイベントにご参加いただけませんので、あらかじめご了承いただけますと幸いです(10月中にMembersにご登録されると、月額の課金が11月1日におこなわれます。詳しくはMembers新規登録ページを必ずお読みください)。
※抽選結果は、11月4日(月)にご登録いただいているメールアドレス宛にご連絡いたします。
※交流会ではサイン会もおこないます。写真撮影はお控えいただけますよう、お願いいたします。~
参加Girlfriends
川上未映子さん
1976年8月29日、大阪府生まれ。 2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』が第137回芥川賞候補に。同年、第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛び立つ』など著書多数。
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