東京に生まれ育ち、アートの道を志すも自分の才能の無さに絶望し自ら夢に蓋をする。それでも夢を捨てきることができずに何年もくすぶり続け、いつまでも行動を起こさない無能な自分にいよいよ嫌気がさした時、たまたま下着を製作する仕事に就いていたのがきっかけとなりパンティを使ったアーティストになることを決心する。
1枚1枚自作したパンティは、私にとって他人への羨望や妬みを具現化したものであり、そんな普段は見えない恥部を人目に晒すことで「自己の解放」と意味づけている。
これはカメラマンとしての写真作品としてではなく、己の弱さに打ち勝つための戦いの記録である。