台湾の女の子から学び、「お薬至上主義」は終わりにしよう/小林百絵

DAYLILYが届けたい「おまもり漢方」を持ち歩く習慣

2018年12月 特集:それぞれのヘルシー
テキスト・撮影:小林百絵 編集:竹中万季
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女の子のための漢方のライフスタイルブランド「DAYLILY」を始めて

広告代理店を辞めてちょうど1年が経ちました。

女の子のための漢方のライフスタイルブランド「DAYLILY」を一緒にはじめようと、台湾人であるEriちゃんに提案をしたのが2年前の今頃。

そして、それから1年間は会社員をしながらブランド立ち上げの準備をし、2018年3月に台湾に1号店をオープンしました。

今年2018年3月にオープンしたDAYLILYの台北1号店

恵まれた会社員生活と、会社員のむずかしさ

「よく忙しい広告代理店にいながらそんなことができたね」「どうやって仕事と立ち上げの準備を両立していたの?」と聞かれることがとても多いのですが、広告代理店に対する世間のイメージとは異なり、私の場合は、とても人にも環境にも恵まれた会社員生活を送っていたので、正直、今の方が100倍、体力的にも精神的にも苦労をしています(笑)。

汐留の広告代理店で働いていた頃

とはいえ、入社して「会社員はとてもむずかしくて大変だ」と思ったことも確かです。

大きな組織の中で、毎日たくさんの人と顔を合わせながら、自分の存在意義ややりがいを見出すために日々もがく。新入社員という肩書きを付与され、防衛本能的に「お利口さん」でいようとしてしまい、身動きがうまくとれなくなってしまう。そんなことを繰り返しては、本当に自分は役立たずなダメ社員だと思い悩む、そんな会社員時代でした。

会社員時代と会社を経営する今、どちらがヘルシー?

安定的な収入や環境があり、サポートしてくれる人が常に周囲にいる。けれど、組織の中での自分のあり方を模索し悩んだ会社員時代と、お金は出ていくばかりで、毎日ひっきりなしに問題が発生し、人にも助けてもらってばかり、精神的な波も大きい。それでも自分の信じたものに向かって突き進んでいく今。総合的な観点で、どちらがヘルシーな状態かと言われると、うまく比較はできません。

けれども、それぞれを経験したことで、会社員も経営者も、主婦もフリーランスも、等しく大変で、それぞれに背負っているものがある。その大変さに大きな差はない。そういうふうに感じるようになりました。

会社を辞めてから家にいる時間が長くなりました。一番安心できる場所ですが、いすぎると不安になることも

台湾人の「ヘルシー」をつくる秘密は、生活の中の漢方

奇しくも、私が入社した当時、労務問題が大きく取り沙汰されていて、それが「健やかに生きること」を考えるきっかけになりました。そんなときに、ふと思い出したのが、大学院のときに知り合った台湾人であるEriちゃんの話です。

Eriちゃんは、台北で漢方薬局を営む家族のもとに生まれ、小さい頃から漢方に親しんできました。日本では「薬」としてのイメージが強く、敷居の高い「漢方」ですが、台湾ではコンビニや夜市など当たり前のように生活の中にあり、強く意識することなく自然に取り入れているという話を聞き、とても驚き、うらやましいと感じました。日本では漢方を取り入れたいと思っても、はじめの一歩を踏み出すのも、それを続けていくことも難しいですよね。

Eriちゃんとお母さん。年齢・性別問わず内側からつやつやしている台湾の人々

毎日にぎわう台湾の夜市。夜市にも漢方フードがたくさん

逆にEriちゃんは日本にきて、あまりにも日本人が漢方に馴染みがないことに驚き、もっと女の子たちに漢方の魅力を知ってほしいと思ったそうです。一度はそれぞれ別の広告代理店に入社した私たちですが、再び一緒に、女の子のための漢方のライフスタイルブランド「DAYLILY」(デイリリー)をはじめることになりました。

台湾の女の子から学び、「お薬至上主義」は終わりにしよう

日本では身体が悪くなってから「薬」で解決しようとする考え方が浸透しているように思います。私自身も生理痛がおこったとき、痛み止めを飲むことを繰り返していましたが、それが一時的な解決にすぎないことに、うしろめたさを感じていました。

以前、EMILY WEEKの柿沼さんが書いてくださった記事「漢方をおまもりに。「DAYLILY」に聞いた生理週間の過ごし方」にもある通り、台湾では母から子に生理期間中の過ごし方について受け継がれたり、生理痛がおこりにくくなる身体をつくるために漢方を日々取り入れています。

それを初めて知ったとき、台湾の女の子にとって漢方は一つのライフスタイルであり、身体のベースをつくり、身体と心のよりどころとなる「おまもり」のような存在だと感じました。

DAYLILYでは台湾ではポピュラーな生理の前後や期間中に飲む漢方飲料などを販売

体温と気分を上げる「おまもり」のような漢方を届けたい

DAYLILYはそんな台湾の漢方のライフスタイルを伝え、「おまもり漢方」として、女の子たちの体温と気分を上げていきたいと思っています。

等しく大変さを抱え、バイオリズムの影響も受けやすい女の子たちが、気持ちのいい日も、そうでない日も素敵な1日となるように。DAYLILYの世界観に触れたとき、商品を手にとったとき、お湯を注いでほんのり漢方が香ったとき、気分も体温も上向きになってもらえるように。

DAYLILYの配送箱には「YES GIRLS IT’S OK TO RELY ON!」の文字

世の中に「絶対に」と言えるような確かなものはないかもしれません。けれども、だからこそ、心や身体のよりどころとなる「ことば」や「習慣」「object(モノ)」などが大切だと思っています。そして、女の子は頼れるよりどころがあることで、よりしなやかに強くあれると信じています。

DAYLILYというブランドは、漢方という長年のアジアの叡智を、かばんの中にそっとしのばせておくような心と身体のよりどころとなり、アジアの女の子たちが毎日を気持ちよく過ごせる身体のベースをつくっていけるよう、漢方をアップデートしていきたいと思います。

かくいう私も落ち着かない日々に、まだまだ身体も心も乱されがち。
漢方を生活のそばに置き、DAYLILYと、そしてDAYLILYを選んでくださる方々と共に健やかに美しくなれるよう、ゆっくり身体のベースをつくっていきたいです。

台湾は12月だというのにまだ暑さを感じる日もあります。日本は本格的な寒さをむかえ、年末年始はなかなか心を落ち着かせてくれませんが、どうぞ温かくお過ごしし、ご養生くださいませ。

PROFILE

小林百絵
小林百絵

女の子のための漢方のライフスタイルブランド「DAYLILY」CEO & Co founder
大学院修了後、広告代理店に入社。その後、漢方薬局を営む父を持つ台湾出身の王と共にDAYLILY(デイリリー)をはじめる。2018年3月に台北1号店をOPEN。2019年秋には日本にも1号店をOPEN予定。

INFORMATION

ブランド情報
ブランド情報
DAYLILY

女の子には気持ちのいい日も、そうではない日もある。どんな1日も素敵な1日となるように、DAYLILYは漢方というライフスタイルで、女の子たちの体温と気分をあげていきたい。
DAYLILY|台湾発 女の子のための漢方のライフスタイルブランド

イベント情報
台湾発 漢方のライフスタイルブランドDAYLILY 期間限定SHOP in 大丸梅田店

期間:2019年1月9日(水)〜15日(火)
場所:大丸梅田店5階 南エスカレーター前特設会場
所在地:大阪府大阪市北区梅田3丁目 1
営業時間:10:00〜20:30 (日〜木曜日)、10:00〜21:00(金・土曜日)

台湾の女の子から学び、「お薬至上主義」は終わりにしよう/小林百絵

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