選挙に行かないと、若い世代や子育て世代に、予算が割り当てられにくくなります。
かん:選挙、行かないと具体的にどうヤバいんですか? 「とにかく行こう」はわかるんだけど……。
とんふぃ:政治家にとって若い人が「票田」と見なされないことで、若い人向けに予算を割かれにくくなります。選挙にこない層にアピールしても仕方ないから、自然と確実に投票してくれる60代や70代に向けた予算や政策が増える。例えば、子育て世代と高齢者に割り当てられる予算は、対GDP比で約10倍も違うんです。選挙に行かないことで10倍軽んじられています!
あんな:10倍も……絶句……。なんで高齢者はちゃんと選挙行くんだろう。
とんふぃ:退職後で、時間にゆとりがあるというのはありますね。それに、若いときに日本が資本主義国家でいくのか社会主義国家でいくのかというダイナミックな政治の動きに直面している世代なので、選挙に行かないと政治がどうなるか理解しているんです。それにひきかえ、いまの若い世代は、政治的権力のパワーを実感する機会がなかった。行かないとどうなるか、わからないんですね。
あんな:今年42歳なのですが、私の世代でも、意外に現状維持派や無関心派が多いんです。
とんふぃ:子育て世代といわれる30代・40代は、20代と並んで投票率が低いですからね。前回の参院選を前に、政府は低所得年金受給者に対する3万円の給付金支給を決定し、総額約4000億円が支払われたって、ご存知ですか?
あんな:露骨な実弾!
とんふぃ:自民党の若手も怒ってましたけど、上の世代が決めた決定事項だから、どうにもできないわけです。選挙区で、高齢者に「3万円渡すからね」と約束して、投票してもらう。その予算があったら、大学教育の財源にもできたし、保育園の無償化の財源にだってできた。政治に詳しい人の間では批判されていたけど、大きく炎上しませんでした。
あんな:すみません知らなかった。
かん:いくら一部で炎上していても、そのジャンルに関心がないと全く目に入ってこないものですよね。でも政治に関しては、見てない間にも真綿で首を締められるのがすごく怖い。
とんふぃ:子育て世代が選挙に行かなければ、政治家にとって「保育園落ちた日本死ね」も、痛くも痒くもないんです。以前、「無党派層は寝ていてくれればいい」という大物政治家の失言が問題になったことがありましたが、一部の政治家は「有権者は寝ててくれ」と、マジで思ってますから。そういう政治家への怒りもあって、僕はこういう活動をしているんです。家で寝てたら、その人たちの思うつぼですよ!
<ポイント>
Q.選挙行かないとヤバいの? 実際、どうなるの?(あんな)
A.家で寝てたら、一部の政治家の思うつぼ! 若い世代や子育て世代に、予算が割り当てられにくくなります。(とんふぃ)
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