ともだちをできれば2人、1人でも連れていけば、確実に世の中が変わる。
とんふぃ:20代の投票率が、この10年で一気に下がったんですよね。これは、今の自民党政権に文句がないという、それなりの表明になっています。
かん:5年後、10年後はわからないけど、今は現状維持でいいやっていう人が多いような。
とんふぃ:誰を選ぶか、どの政党を選ぶか以前に、「この世代は投票に行ってますよ」と数に表れるのが大事なんです。投票に行かない世代は、真面目に税金を払っても予算をつけてもらえない可能性が高いです。
あんな:投票に行こう=お金を勝ち取ろう!
とんふぃ:本当に。票田になることが未来を作ること。現状、行政の予算は未来に使われにくいのが、現状です。18歳から20代までの投票率が上がると、どんな世の中になるかをシミュレーションして見せたいですね。1%、5%と、ちょっと上がるだけでも若い世代にとって確実に住みやすい社会になる。
かん:投票がかっこいいとか、おしゃれという感覚の世の中になればいいんだけど。
とんふぃ:僕は服に興味がなくていつも同じ組み合わせなのですが。それでもこうして外に出るときはなるべくちゃんとした格好をするように気をつけているんです。僕がダサいと、政治がダサいと思われてしまうから……。
あんな:スティーブ・ジョブズみたいですね。そのTシャツ、気になってました。アイムワーカホリックって書いてある!
とんふぃ:椅子のブランドのTシャツなんです。「服に興味のない僕が服を選びたくなるためにはどうすべきか」という感覚で、政治に興味のない人が選挙に行きたくなるにはどうすればいいか常に考えてます。例えば「このTシャツを買うことでファストファッション業界の人がこのくらい搾取されてしまいます」と服にタグ付けされていたら、僕は買わない。同じように、あなたの一票がこうなりますよと、追跡してタグ付けできたらいいのに……。
かん:選挙にいくきっかけ欲しい! 広瀬すずちゃんが「18歳から投票できるよ」って広告塔になってたけど、それでも投票率は上がらない。すずちゃんと投票所で2ショット撮れるなら増えるのか……?
あんな:選挙フェスみたいなイベントを開催するとかどうかな。
とんふぃ:韓国や台湾、北欧では、人気歌手が歌ったりする選挙フェスがあるんです。僕も以前、京都で千人ぐらいの規模で開催したことがあります。トップダンサーを呼んで、ライブ放送して。いつかもっと大きな会場でやりたいですね。
かん:投票済証明書を見せると割引を受けられるお店も増えてるらしいですね。
とんふぃ:商店街をハックして、投票済証明書を見せたらサービスが受けられるというのはやったことがあります。焼肉半額とか。その辺り、ユニリーバ・ジャパンは、アイスクリームの名門ベン&ジェリーズで「選挙に行ってアイスをもらおう」キャンペーンを実施したこともあり、意識高いですね。
かん:そもそも自分たち世代の投票率って、周りを何人誘えれば「増えた」とみなされるんだろう。
とんふぃ:選挙に行ってない人を2人誘えば、めちゃめちゃ変わります。20代なら、1人連れて行くだけでも、30%台が70%に増えますから。
あんな:BFF(親友)だけ連れて行けばいいんだ!
かん:ズッ友だけでいいんですね。でも、みんなわざわざ「投票行ってない」って宣言しないから、身近な人でもわかりづらい。私の周りでは#Metooの流れもあって、社会を変えなきゃという危機感を持っている人が増えています。でも満たされていて自分の中に怒る理由がない人は、今のままでいいやって政治的にも社会的にも関心がなくなりがちですよね。
あんな:パートナーが無関心なときは、誘ってみるといいのかもね。
<ポイント>
Q.ともだち何人選挙に連れて行けば、世の中が変わる?(かん)
A.できれば2人。でも、1人でも確実に変わります。(とんふぃ)
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