脇田あすか:今まで住んだ家の間取りを書いてみる
昨年末に「マームとジプシー」の「ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜」を観劇しました。その中で穂村弘さんが今まで住んだ家の間取りを書いていて、面白そうだったのでわたしも倣ってみました。5年住んでいた部屋でさえ、うまく思い出せないことがあってすこしショック。そして、書いてみたらあれ? 靴箱ってどこにおさまるの? とか、玄関は凸になるわけないのに……など自分の空間把握能力の低さにショック。でも間取りを思い出すことは、生活を思い出すことでした。起きてぼんやりしながらトイレに向かうときの足取り、マニキュアを置いていた場所。一人でご飯を食べるときと、人が来たときのポジションの違い。そんなに仲良くなかったけど泊まりにきた友達、お気に入りだった洋服……。みんなも家にいて退屈しているとき、昔のおうちの間取りを書いてみてください。忘れていたことを思い出して、楽しくてちょっとせつなくて、日常への愛で心がいっぱいになるから。
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