2020年6月4日(木)
エレン 6月4日(木)22:00
今日は40分車を運転して、別の村へ出掛けた。最近引っ越してきた、友人のオードを訪ねるためだ。オードの夫は羊飼いで、私は「Ici-Bas」のために彼を撮影したのだが、彼らには8歳になる息子がいる。最近彼らは、美しい村に古い家を買った。工事が必要なので、この家にはまだ住んでいない。とりあえず小さな家具付きの家を借りて、住んでいる。羊や子羊たちも、家についてきた土地に引っ越してきている。
オードはまだ、新しい村に慣れていない。引っ越しをしたあとに襲われるこの気持ちを、私はよく知っている。まず決意をして、多くのエネルギーを注ぎ、その土地についたあと、「私はここで何をやっているんだろう?」と思う。ポルトガルから今の私の村にやって来たときは、私も完全に迷子になった。
ナカコ 6月4日(木) 22:30
ロンドンに引っ越してから2か月後、12月頃に自分の生活について話していた録音の音声を聴いた。当時、私はさまざまなことに、問題を感じていた。到着してから7か月経った今、その頃苦労していたことのほとんどは、異文化の中での生活に慣れることで、解決している。
過去に書いたことを読むことはあっても、自分で話したことを聴く機会は、ほとんどない。話した言葉というのは、聴くときの意識によって、読みとり方が変わってくると思う。スマートフォンに録音されたボイスメモを再生して、自分の近過去を振り返るのは面白いと思った。私の友人は、よく日常の会話や音声を録音して、後から聞いて楽しんでいるという。ボイスダイアリーをつけるのも良いかもしれない。