2020年7月17日(金)
ナカコ 7月17日(金) 21:00
明日、自主隔離期間が開ける。ロンドンから飛行機で着いてから14日間は、家の外に出られなかった。この間、息子と私はPCR検査を2度うけ、どちらも陰性だった。フライトの前も、とても疲れてしまって体調が優れず、2週間ほどロンドンの家の外にほとんど出ずにいた。
東京の家に帰ってきてから、自分の仕事部屋を猛烈に片付けた。夏はここで過ごす予定だったので、事前に通販でバタフライ・ピーの種を買っていた。自室の前のバルコニーで、夏の間に育ててみようと思っていたのだ。種を買った店が、おまけにパクチーの種をつけてくれていた。去年育てた朝顔の鉢についていた種を取り出し、それも撒いて、3種類の植物を育て始めた。
今のところ、バタフライ・ピーの種はひとつだけが芽を出して、パクチーも数個、芽吹いている。朝顔は4つ、芽を出した。例年、この時期の東京は猛暑だから、7月に種を撒いても育たないかもしれない。けれども今年は降水量がとても多く(今週はしかもずっと激しい雨だった)、予想よりずいぶん涼しい。植物には良い気候だったかもしれない。
エレン 7月17日(金) 17:30
なんとおかしな週だったことか! 私は今月の9日に、父が私にくれた車でパリを発った(彼はコロナにかかり、今は以前より弱っていて、もう86才なので、車が不要になったのだ)。レティシアとエミルは、私たちと一緒に、この車に乗ってやってきた。村に着いた翌日、ガレージセールに参加して、もう不要になった物を売った。これは楽しかった。パリからもう一人の友人のアン=クロードが立ち寄った。彼女は『Purple』で私のアシスタントをしていたことがある。南仏に向かう途中で、数時間だけ私のところに寄ったのだ。もう一人、別の友達からもテキスト・メッセージが届いた。夫と別れ、家を出てきた彼女は、6才の娘と二人、身を寄せる場所を探していた。「もちろん、どうぞ!」と私は言った。女性の連帯は、私にとってとても重要なことだ。その時以来二晩、三人の母親と三人の子どもが、私の家にいる。ありがたいことに私は、大きい家に住んでいる。
月曜日、私たちは昼間、川にでかけていって、夜に戻ってきたときには、私の猫の一匹のミツが、調子を崩していた。救急の動物病院に向かった。火曜日には、パリから訪れた二人の友人、『Purple Journal』に寄稿してくれていたイタリア人の詩人と哲学者、そして写真家の友人が、昼食に立ち寄った。展覧会に参加するために、私の地域を訪れていたのだ。最近は何年も彼らに会っていなかったので、嬉しい驚きだった。昨日の朝は、もう一匹の猫のカシスが、また問題を抱えて、再び獣医に向かって、帰ってきた。これが、昨日書いたピクニックに出かける前に起こったことだ。