ジェーン・スーさん、高橋芳朗さん、渡辺志保さんが「ジェーン・スー・高橋芳朗・渡辺志保はなぜアリシア・キーズを追う?」の取材後につくってくれた、アリシア・キーズを知るためのプレイリスト。ニューアルバム『ALICIA』から一曲と、過去の楽曲、そしてアリシアが影響を受けたり与えた楽曲も織り交ぜながらセレクトしていただきました。
ジェーン・スー選曲
01:Alicia Keys “So Done feat. Khalid”(『ALICIA』収録曲)
今作で最も好きな、カリードをフィーチャリングした曲。ドラマティックかつメロディアスでキャッチ―な曲が多い印象のアリシアですが、持ち前のエナジーをグッと抑えクールに「好きなように生きていく」ことを歌っているのがまた格好いい。
02:Jay-Z “Empire state of mind feat. Alicia Keys”
言わずと知れたJay-Zの大ヒットソング。いつ聴いてもパワーをもらえるし、最高にアガる。アリシアひとりのアコースティック・バージョンもしっとり聴かせます。
03:ベートーヴェン“ピアノソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2 『幻想曲風ソナタ』”
アリシアのファーストアルバム1曲目“Piano & I”で奏でられているベートーヴェンの「月光」。彼女が唯一無二であることを、世間に知らしめることとなった1曲。
高橋芳朗選曲
04:Alicia Keys “Time Machine”(『ALICIA』収録曲)
ヴォーン・メイソン&クルーのダンスクラシック「Bounce, Rock, Skate, Roll」がモチーフ?
アリシアにとってキャリア初の本格的ディスコファンクチューン!
05:Alicia Keys “Teenage Love Affair”
テンプリーズ“(Girl) I Love You”をサンプリングした70'sスタイルの甘酸っぱいラブソング。スパイク・リー監督の映画『スクール・デイズ』のオマージュ的内容のMVも必見!
06:Nina Simone “I Wish I Knew How it Would Feel to Be Free”
アリシアの音楽面と思想面、双方における最大のインスピレーション源といえるのがニーナ・シモン。これはジョン・レジェンドもカバーした「自由/解放」について歌ったメッセージソング。
07:Carole King “Believe in Humanity”
同じニューヨーク出身のピアノが似合うシンガーソングライターとして、アリシアとオーバーラップするのがローラ・ニーロとキャロル・キング。これは70年代のニューソウルムーブメントに刺激を受けて作った1973年リリースのコンセプトアルバム『Fantasy』収録曲。
渡辺志保選曲
08:Alicia Keys “Good Job”(『ALICIA』収録曲)
アリシアらしさ全開のピアノ・バラード。世界中の頑張る人々へ向けた応援歌。「今日はちょっと疲れたな、もう無理かも……」と思う夜にこそ、聴いてみてください。
09:Alicia Keys “A Woman's Worth Remix (feat. Nas)”
オリジナルはデビュー・アルバムに収録された一曲。「ホンモノの男にはホンモノの女の価値が分かるものよ」と歌う若きアリシア。ナズをフィーチャーしてより強気に迫る、タンゴ調のスリリングなリミックスの方を選びました。原曲はめっちゃ渋くキメており、そちらももちろんおすすめです。
10:H.E.R “I'm not OK”
ネクスト・アリシアとの呼び声も高いH.E.R。ピアノの旋律に乗せて「全然、大丈夫じゃないよ」と歌うH.E.Rのこの曲は、私も何度聴いたか分かりません。等身大の儚さを閉じ込めた一曲。