藤原麻里菜が自分自身を助けてる無駄づくり。嫌な自分も認める

藤原麻里菜が自分自身を助けてる無駄づくり。嫌な自分も認める

「調査隊コラム:好きなものの愛し方は人の数だけ。」vol.7

SPONSORED:『出会えた“好き”を大切に。』
インタビュー・テキスト:松井友里 撮影:鈴木渉 インタビュー・編集:野村由芽 
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自分でも知らないうちによくない刺激になっている言葉っていっぱいあるから、私は自分の心を一番に考えていて。

自分の中に当たり前に存在するさまざまな感情を肯定すること。その姿勢はSNSとの付き合い方にも現れています。

藤原:いいなと思ってフォローした人のアカウントを翌日見ると、きらきらしすぎて眩しく感じることがあって。しんどく感じるときはSNSのアプリを消して一切見ません。そもそもTwitterやインスタもほぼ全員ミュートしていて、無のタイムラインになっています(笑)。

いまはSNSを更新することが仕事でもあるので、チェックしなきゃいけないんだろうなと思いつつ、私は自分の心を一番に考えていて。自分でも知らないうちによくない刺激になっている言葉っていっぱいあるので、そういうものは避けるべきだと思うんです。同級生に会いに行くような感じで、気になった人だけ検索して、その人のツイートを見るような使い方が一番良いと思っています。

ものづくりを通じて自身と対峙してきた藤原さん。そこで見えてくる「自分」は必ずしもポジティブな面だけではないと言います。

藤原:人と話しているときのズレや、タクシーを呼ぼうとして止まらなかったときなどに、社会とのちょっとした距離を感じることが昔から多くて。そういう体験や、生活の中で溜まったストレスが作品のアイデアになっているんです。その感覚がアウトプットされて実体になることで、自分の好き嫌いがわかってくるし、根底にあるコンプレックスや嫉妬の感情も客観的に見えてくる。そうしているうちに、性格が悪い自分も好きだなと思えてくるんです。「無駄づくり」を続けているとそういう経験が毎回あることが心地良くて。

あるとき仏教の動画を見ていたら、仏教の偉い人が「人を嫌いになるのは、あなたの心に原因があるんです」と言っていて、「なるほど」と思ったんです。私が人のことを嫌いになったり、もやもやしたりしてしまうのも、原因は嫉妬だったりして。それまでは自分の中の妬ましい気持ちなどを認められなかったけど、すごく納得したんです。そこから「無駄づくり」は仏教の教えを継いでやっています(笑)。

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生活の中で出てきた疑問や欲求をつぶしてしまうのはもったいない。

藤原さんの話す言葉からは、「無駄」にとりくむために徹底的に分析し続けている姿勢が伺えます。ふと湧いた疑問や心のもやもやを、漠然としたままで終わらせず、思考を続けることについてこう話します。

藤原:一つの問題に対して思考のパターンをたくさん用意するようにしていて。たとえば「インスタ映えムカつく」という問題があった場合、「インスタ映えができるマシーン」なのか「インスタ映えができないマシーン」なのか、そもそもマシーンなのかアプリなのか、いろんなアウトプットの方法がありますよね。

「インスタ映えを台無しにするマシーン」のために撮影された動画「日本人発明家がインスタ映えから世界を救う【2/16 ニュースM特集】」

藤原:自分の本(『考える術──人と違うことが次々ひらめくすごい思考ワザ71』)にも書いたんですけど、難しい問題って思考が止まっちゃったりするじゃないですか。たとえば「ハリウッドデビューしたい」と考えたときに、「できない」と思うだけだとそこで終わっちゃう。でも、LINEの友達の名前を、全員ハリウッド映画に出ている俳優の名前にしたら、自分がすごい人だと勘違いできるかもしれないし、「レッドカーペットを歩けるマシーン」をつくったら、ハリウッドデビューした気分になれるかもしれない。

生活の中で出てきた疑問や欲求をつぶしてしまうのはもったいないので、そんなふうにいろんな思考パターンを用いて直面している問題を見て、解決やアウトプットに導いてあげることが、生活を楽しくしたり、自分の人生を後押ししてくれるんじゃないかなと思います。

『考える術──人と違うことが次々ひらめくすごい思考ワザ71』(ダイヤモンド社)

ものごとをさまざまな視点から見ることは、世界を拡張してくれます。そうした眼差しを日常に取り入れるための、具体的なアドバイスを尋ねてみました。

藤原:「こういう国があったらいいな」とか、自分にできないことでもいいから変なアイデアを考えるようにしています。そうやって頭の中に、誰にも侵害されない独立国家みたいなものをつくってあげることが大切だと思うんです。1枚のルーズリーフを使ってアイデアを考えたり、ノートを開いてとりあえず思いつく言葉や絵で埋めてみたり、自分に合ったフォーマットが絶対にあるはずなので、考えるやり方を試行錯誤していくことが大切だと思います。

ありふれた言葉だけど、正解は一つじゃないと思うんです。生きているとそれがわからなくなったり、白黒つけたくなったり、一つの答えに直進したりしがちですけど、ふんわりしたものや、ときには逆の方向に向かってみるようなことが大切だと感じています。

PROFILE

藤原麻里菜
藤原麻里菜

1993年生まれ。コンテンツクリエイター、文筆家。
頭の中に浮かんだ不必要な物を何とか作り上げる「無駄づくり」を主な活動とし、YouTubeを中心にコンテンツを広げている。
2016年、Google社主催の「YouTubeNextUp」に入賞。2018年、国外での初個展「無用發明展- 無中生有的沒有用部屋in台北」を開催。25000人以上の来場者を記録した。2021年「考える術(ダイヤモンド社)」を上梓。
「総務省 異能vation 破壊的な挑戦者部門 2019年度」採択 / 「オンライン飲み会緊急脱出マシーン」文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門審査委員会推薦作品に選出。

INFORMATION

サイト情報
『出会えた“好き”を大切に。』

いろいろな経験をした結果
出会った“好き”に囲まれていると、
自分らしくいられる気がする。
“好き”にまっすぐだからこそ、
こだわりを貫けたり、
やりがいが感じられたり、
心が満たされたりする。

そんな、自分らしい“好き”は
日々の暮らしの中に
心地よい風を呼び込んでくれる。
だから、出会えた“好き”を大切に。

出会えた“好き”を大切に。|リクルートスタッフィング ビームス

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