紳士淑女の皆様、初めましてたなかみさきです。
第三回「紳士淑女の下心のススメ」が始まりました。
私は普段からいろいろなものに下心を持って見ているのですが、この連載ではその目線をイラスト付きで皆様にオススメさせていただくものです。
まあただのドスケベ中学生(中学生に失礼)と言われたらそれまでですし、その通り過ぎてぐうの音も出ません。しかし! 日常から感じ取れる一筋のスケベすなわち私にとっては一筋のロマンスなのです。そんなロマンスを生きがいにしている私の目線を少しでも皆様にお届けできれば嬉しいです。
今日もロマンスの神様に感謝して、スケベな女の戯言聞いてちょうだい。
第三回:正しい朝帰りの楽しみ方
ご無沙汰しております。春は淫乱、たなかでございます。
季節はやっと春を迎え、1人でセックスフレンドの別名を粛々と考える冬を越えましたね。
春の晴れた朝というものは気持ちがいいですね~。
朝といえば朝帰り、今回は朝帰りの正しい楽しみ方についてご紹介します。
朝帰りってすごく特別なものを感じるんです。「嬉し恥ずかし」から「残ってる」まで、感情の起伏が朝帰りの何分間、何時間には詰まっています。
まずは朝帰りのたしなみについて。
「足取りは重く、音を立てずに歩く」
前日の浮かれほだされていた自分といかに差を付けるかが決め手になります。
「背筋は丸く、視線は白線へ」
基本的に道路の白線を見つめながら歩きます。
空や道に咲く花を直視できない精神状態を演出、私にはこんなに美しいものはもったいない……といったニュアンスですね、道に落ちた花を自分と重ねる応用もいいでしょう。
そしてシチュエーションについて、朝帰り独特の罪悪感をたっぷりと楽しむために、できれば「帰る日は平日がベスト」ですね。会社へ行く人々が向かう方向とは逆に家に帰るあの感じ、群れからはぐれたイワシのごとく思い切り人の視線を楽しみましょう。
これは会社員の方や土日休みの方には難しいので、もう一つご提案。それは「雨の夜に枕をかわし、晴れた朝に帰る」ことです。
だれも傘を持っていない街中で昨日の雨に濡れた傘を片手に、「この雨露に濡れていたときはまだあの人と一緒にいたのだ」と思いをはせている間に電車はあっという間にやってくるでしょう。このようにセックスとは帰るまでがプレイなのです。
朝の爽やかな空気、行き交う人々に紛れきれない自分の背中、昨日の雨に昨日の下着、白線の向こうにはあなたが待ってくれているのかしら。
後半ポエムになってしまいましたが(悪い癖です)、
こんな思いをしているのは世界で私だけだと思い切り浸れる時間が朝帰りの時間です。
是非皆様、思いきり朝帰りプレイを楽しまれてください!