羨ましいなあってことでいうと、みんな天才なところ!(ユナ)
🍞:先ほど、CHAIがいつもお互いを褒めあっていることによって、自分のコンプレックスを前向きにとらえることができたという話がありましたけど、黒沢さんとバービーさんも、グループとコンビ内でそういうことってありますか?
バービー:森三中さんは仲がいいですよね。いつも誰かがパンとかを持ってて、配りあったり。
黒沢:メンバーの誰かが梨をむいた状態でタッパーに入れて持って来たり、お新香くれたりね。関係ない話かもしれないですけど、3人だと辞めたいと思う時期がそれぞれ違うから、よかったなって思う。
ユウキ:誰かが辞めたいって言ったのを励ますの?
黒沢:2人が辞めないなら、やるしかないかって。
バービー:結婚出産もあるし。
黒沢:結婚出産のあたりは何も考えてなかったな。逆に助かった。(2人が休んでる間に)東方神起のライブに超行けると思って。
一同:(笑)。
黒沢:男女コンビはどう?
バービー:別れられない夫婦みたいな感じ。腹が立っても冷えるまで待つしかないっていう。だから喧嘩しないように、どういう言い回しにしたら伝わるかなっていうのをいつも考えてますね。最低限やってるのは、よそで相手の悪口を言わないっていうこと。
黒沢:あ、バービーとはよく褒めあってますね。AbemaTVで、毎週2時間エロ番組(『スリルな夜!』)をやってるんですけど、上品かつ下品ですごくいいんです。生き生きとしてるし。
バービー:そのエロ番組だけ褒めてくれるんですよ(笑)。AbemaTVはリアルタイムでコメントができるんですけど、黒沢さんがコメントしてくれるから、いつもほかの視聴者の方たちが「黒沢さんが現れたぞ!」ってコメントしたり。
黒沢:だって、女性芸能人でこんなにエロを全面に押し出す人っていないし、下品になりすぎないから素晴らしいなって。身内が褒めないとね。
バービー:私は黒沢さんに対しては、もう全面的な尊敬という態度を持って……。
黒沢:態度を持って(笑)?
バービー:言葉にはしてないかもしれないですけど、もう、(噛み気味に)おっ、お師匠さんみたいな。
黒沢:そこで噛んじゃうっていうのがね。
一同:(笑)。
黒沢:バービーのすごいところは、引け目がないところ。私はすぐに「私なんて……」ってなるけど、そうなってないところがすごい。一緒にいて気持ちがいいの。
🍞:逆に、同じグループ内でメンバーにコンプレックスを感じてしまう場面ってあったりしますか?
黒沢:私は最初、ほかの2人がぽっちゃりしてるのに自分だけ細身だったから、「普通だといじられないんだ」って思ったの。それが当時コンプレックスだったかな。メンバーの大島(美幸)は脱ぐとウケてて、顔とガタイが面白くていいなって。私も脱ぎたいけど、脱いでも面白くない身体だったから。結果、代謝が悪くなって太ったんだけどね。
もうひとりの背のちっちゃいメンバー(村上知子)は、ドラマにも最初に出たし、突破口を開いたメンバーで。今でこそ「ワイプ芸」って定番だけど、ワイプができた頃から「えー!」とかモニターに向かって言ってるから、「独り言デカイよ」って突っ込んでて。後になって、ワイプ芸として成立してきたけど、あんなのやれる勇気がないな、と思って。あとは立場が上の人とも下の人とも同じように喋れるから、それがすごい。でも、そんな人たちがお互い補い合って、なんとなく生きてこれたの。
カナ:いい話~。
黒沢:男女コンビは?
バービー:あんまりないかなあ。羨ましいって意味でいうと、彼は最近ずっと釣りをやってるんですよね。釣りばっかりやってて、コンビ活動にやる気を感じられない(笑)。
ユナ:CHAIのメンバーで羨ましいなあってことでいうと、みんな天才なところ!
黒沢:教職免許持ってる?
ユナ:えっ(困惑)? 運転免許しか持ってない!
黒沢:小学校の先生くらいの心の広さよね。包容力というか。
ユウキ:ユナはCHAIのバファリンなの。
黒沢:すごい、受け入れてくれるんだね。
マナ:私、逆にそれが羨ましい。こんなに人のことを受け止められる人っていないと思う。それに一年を通してテンションが変わらないの。浮き沈みがまったくなくて、ずっと上のテンションをキープしてる。
黒沢:ずっと上!? 一回腕まくって見せてごらん?(と、注射跡がないか疑う黒沢さん)
一同:(笑)。
カナ:絶対怒らないよね。
マナ:唯一落ち込まないし。本当ヘンなの、おかしい(笑)。
黒沢:でもみんなそれを返そうって思うもんね。前に読んだ本に「人は自分を映す鏡だ」って書いてあったよ。どんな意味かはあんまりわかってないけど(笑)。とにかく、自分のやってることは自分に返ってくるって。そういう人がひとりいてくれると助かるね。
コンプレックスがあったからこそ、出会いがあった。仲間ができたし、共通点ができた。(黒沢)
🍞:でもユナちゃんだけじゃなくて、きっとここにいるみなさんがお互いにとってそういう存在なんじゃないかなと思います。最後にこの対談のまとめとして、「コンプレックスとは何なのか」を一言で表すとどうなりますか?
バービー:なかったらフニャフニャになっちゃうものかな。コンプレックスがあるお陰で楽しいです。
CHAI:うんうん!
黒沢:う~ん、なんだろう。コンプレックスがあったからこそ、出会いがあったわけだから。仲間ができたし、共通点ができたし……。(しばし悩む黒沢さん)
🍞:「きっかけ」なのかもしれないですね。今日の対談のきっかけにもなったし、音楽を本気でやろうと思ったきっかけかもしれないし、芸人さんを志したきっかけなのかもしれないですし。
CHAI:おまとめ上手!
黒沢:たしかにバービーが小綺麗だったら声をかけてないもの。「はじまり」かもしれないですね。
マナ:今日はとにかく会えて嬉しい♡
カナ:友達になってください!
バービー:もちろん! おいしい飲食店とか教えてあげたいわ。
黒沢:CHAIは4人で一緒に住んでるんですよね? ぜひおうちに行ってみたい!
🍞:今日は私たちも出会えて嬉しいです! ありがとうございました!
対談を終えて 〜チーム未完成の感想文〜
コンプレックスをつまみに、ガールズトークを繰り広げた黒沢さんとバービーさんとCHAI。褒めあいに、ちょっとの毒を交えて、どこまでも笑い飛ばすことで、いつだって最高の状態でいられる。そんなこのメンバーでまた集まって、“最高”をマシマシに上乗せしていけたらいいな♡ と思ったチーム未完成なのでした。
- 4
- 4