現金持たない主義の市川渚が教える20代からのお金の付き合い方

現金持たない主義の市川渚が教える20代からのお金の付き合い方

無駄を排除すれば余白が生まれて、できることが増える

2018年9月 特集:お金と幸せの話
インタビュー・テキスト:飯嶋藍子 撮影:小島直子 編集:竹中万季
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「お金」に対してどんな印象を持っていますか? お金なんてなくてもとっても幸せな人生を歩んでいる人もいれば、たくさん稼いでいても満足感のない不安な日々を暮らしている人もいるかもしれません。生きるために少なからず必要なお金。そんなお金の価値って一体どこにあるのでしょうか。

She isでは9月の特集「お金と幸せの話」のギフトでお送りするオリジナルプロダクトとして、ファッションコンサルタントの市川渚さんとミニマルな財布「WA012」をつくりました。モデルや海外ラグジュアリーブランドのPRなど多彩な経歴を持ち、デジタルの知識を活かしながらさまざまな角度からファッションに携わってきた市川さん。

ライフステージの変化によってお金の持ちかたや使いかたが変化したと言う市川さんのお金に対する意識の変遷、現金はなるべく持ち歩かずにiPhoneやクレジットカードを活用するという彼女ならではのライフハック術、そして「この時代だからこそ、財布も多様になってほしい」という思いから生まれた「WA012」の開発秘話を伺いました。

後編「市川渚が教える、カードやアプリを使った納得感のあるお金の使い方」 ※She is Members限定記事

市川渚さんとつくった財布が入っている9月のギフト「お金と幸せの話」のページはこちら(お申込みは9/30まで)

お金にまつわるアプリを導入して、「なんか私やばくない!?」って初めて自覚したんです。

現金は持たない主義だという市川さん。さまざまなガジェットやアプリなどデジタル分野への飽くなき探究心が、現金を持たなくなるきっかけだったそうです。

市川:20代半ばくらいの時にスマホが浸透して、お金にまつわるいろいろなアプリが出てきたので、かたっぱしから使っていたんです。その一環で家計簿アプリを結構試していたんですけど、現金は入力するのがすごく面倒で。だから、支払いをクレジットカードに集約して、そのデータをアプリと同期してしまえば、ものすごく楽にお金と管理と可視化ができて利便性も高いことがわかったので、現金を持たなくなりました。

市川渚さん

それ以前はもちろん現金を使っていた市川さんですが、手書きで家計簿をつけるのはとっても苦手。会社員時代から使っているというアプリ「Moneytree」は、クレジットカード、銀行のカード、ポイントカードなどのアカウントを同期させれば、自動的に収入・支出が記録される優れもの。

「お金の管理と可視化はすごく大事ですよ」と市川さんは繰り返します。市川さん自身、管理方法が変化するにつれてお金の使いかた自体も変わっていったそうです。

市川:昔より服にお金を使わなくなりましたね。20代前半までは、お金が入ってきたら残高が0になるまで使うっていうのを繰り返していて。そこにアプリを導入したら見えてくることがたくさんあって、「なんか私やばくない!?」って初めて自覚したんです。というのも、20代半ばまで実家に住んでいたので、生きるための固定費がほとんどかからず、残高0までお金を使っても大した問題にはならなかった。

でも、27歳の時に実家を出てから、家賃や税金、光熱費やなんやらを自分で払わなきゃいけなくなって、「息をしているだけで、人間ってお金がかかっているんだ!」ってようやく気づいて。それで、服だけに100%お金をつぎ込むことを続けていたらいけないって、遅ればせながら実感しました。お金に対しての意識が変わる一度目の転機でしたね。

自分の本質的な部分で、これは必要 / 不要っていうことが判断できるようになりました。

Moneytreeをチェックしながら「そうはいっても結局、結構服にも使ってるんですよね」と笑う市川さん。お金への意識の変化によって時間の使いかたや暮らしかたにも影響が出てきた、と続けます。

市川:今は、服や趣味のカメラ、ガジェットのほか、旅行には特にお金をかけるようになりました。だから時間の使いかたも変わったんですよ。昔より外に出かけることがすごく増えたし、いろいろなことをするようになりました。

昔は出かける場所は絶対室内じゃないと嫌だって思っていて。海外に行っても美術館・美術館・店・デパート・美術館・美術館って感じだったんです(笑)。でも20代後半くらいからは、海とかにも行くようになったし、リゾートでぼーっとしたい、みたいな気持ちも出てきました。

9月はミラノ、サンフランシスコ、シアトルへ出かけたそう

絶対室内派だった市川さんが一転、アウトドアも楽しむようになったのにはどんなきっかけがあったのでしょう?

市川:24、5歳くらいの時、いろんなことに疲れちゃったことがあって。それで「行ったことないけどちょっと沖縄行ってみようかな」って離島をひとり旅したんです。人は優しいし、海は綺麗だし、その体験で、旅行っていいものだし、東京以外の自然があふれる場所もいいなって思うようになりました。

その体験を通して、市川さんの中には「服だけにお金かけるのはちょっと違う」と、これまでとは違う、新たな意識が芽生えてきたそうです。

市川:若い頃って、自分の内から出てくるものではなく、自分をこう見せたいとか、こうありたいとか、外を固めることで武装して「私はこういう人間なんです」って演出することがあると思うんです。でも中身が伴っていないから何かに憧れているだけのただのワナビーだったりして。でも、年齢を重ねてきて、いろんなことを経験してくると、変に外濠を固めることに興味がなくなってきたのはありますね。

私も、昔は「こういうふうに見せたいからこういう服を着て、こういうブランドを着なければならない!」みたいな気持ちがあったんですけど、今は本当にそういうのがなくなって、解き放たれた感じがします。だから、無駄な買い物はしなくなったし、自分の本質的な部分で、これは必要 / 不要、ほしい / いらないっていうことが判断できるようになりました。

PROFILE

市川渚
市川渚

ファッション・コンサルタント。ファッションデザインを学んだ後、海外ラグジュアリーブランドのPR、有名クリエイティブエージェンシーのコミュニケーションマネージャーを経て、2013年に独立。ファッション関連企業を主なクライアントにデジタルを軸としたファッション・コンサルタントとして、デジタルコミュニケーションのコンサルティング、WEBサイト/キャンペーンなどのクリエイティブ・ディレクション、プロデュース、制作などを手がける。他にも、ウェブメディア「DiFa」の立ち上げやクラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」顧問、京都精華大学非常勤講師、コラム執筆、セミナー講師、モデルなどとして、活躍は多岐にわたる。

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