カードやアプリで可視化。市川渚が教える納得感のあるお金の使い方

カードやアプリで可視化。市川渚が教える納得感のあるお金の使い方

【MEMBERS限定】金額や回数が多くても納得がいっていれば幸せにお金を使える

2018年9月 特集:お金と幸せの話
インタビュー・テキスト:飯嶋藍子 撮影:小島直子 編集:竹中万季
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She isの9月の特集「お金と幸せの話」のギフトでお送りするオリジナルプロダクトとして、ミニマルな財布「WA012」を一緒につくったファッションコンサルタントの市川渚さん。前編に続き後編では、取材当日の財布の中身やクレジットカードとアプリを使ってお金を可視化するテクニック、「あまりものを持たなくてもいいんじゃない?」と話す市川さん流の幸せなお金の使いかたを伺いました。

そもそも、お金を実体で体感することって結構少ないと思うんです。

市川さんは実家を出た1年半後に会社を辞めてフリーランスに。そこがお金に対する意識の第2の変革期になったそう。今度は、保険や貯金、年金、老後のお金など将来のことに目を向け始めたと言います。

市川:今は毎月、投資・貯金・老後のお金っていうのをバシッと振り分けています。フリーランスなので、国民年金だと受給額が少ないんです。だから老後のために、お金があるうちになるべく積立てて、なおかつそれを増やしていけるようにしています。

確定拠出年金の制度(個人あるいは企業が自ら老後資金の積み立てを行い運用する制度)を使っているんですけど、Moneytreeって確定拠出年金が今いくらになっているのかも見えるんですよ。ポイントとかマイルとか、お金というかたち以外のものも含め、自分がどれくらい資産を持っているのかを可視化できるんです。

Moneytreeで自分の資産をすべて管理している市川さん。この日、市川さんの財布に入っていたのは、今日の予定に沿って選ばれたジムのカードと靴の修理屋さんのカード、そして、クレジットカード2枚、銀行のカード2枚、LINE Payのプリペイドカード、「今日は友達とごはんにいくので割り勘用」といういくらかの現金だけでした。その理由は?

市川:基本的にはJALのクレジットカードで支払ってマイルを貯めています。まだ使い分けのお試し期間中なんですけど、家のためにお金を使う時にはLINE Payカードを使っています。夫婦で財布が分かれているので、どのくらい私が家のためにお金を使っているのか可視化したいなと思って。

市川渚さんが使っているというシルバーの財布は、ポケットにも入るコンパクトなもの

カード1枚1枚に役割を与えるというのは目からウロコ。Moneytreeでカードごとのデータを見れば、なににどれだけお金を使ったかすぐにわかるので管理がしやすいのだそう。とはいえ、まだまだ現金主義な人も多い日本。「実体がないから使いすぎそう」など、クレジットカードや電子マネーに不安がある人に向けて、市川さんはこう話します。

市川:そもそもお金を実体で体感することって結構少ないと思うんです。たとえば毎月現金の手渡しで給料をもらって、そこから「今日はいくら使って……」みたいなライフスタイルだったら、確かに物理的にどんどん減っていくから、不安があるのもわかるんですけど、そういう人って少ないじゃないですか。お給料も自分で銀行から引き出して初めて実体化されるわけだし、実体ということ、ものがものであることに対して、あんまり固執しすぎないほうがいいと思います。

金額が多かろうが、回数が多かろうが、自分で納得がいっていれば幸せにお金を使えると思います。

ものに固執しない市川さんですが、書店で本などを購入することもあるそう。デジタルとフィジカルの絶対的な違いとして「やっぱり手触りの部分が大きいですよね」と言葉を続けます。

市川:ファッションECの仕事をやったり、自分でもECで服を買ったりする中で、デジタル上で「触覚」だけは今のところ絶対に知覚できないなって。試着はバーチャルでも可能になっていますけど、今のテクノロジーでは布の手触りとかまではわからないですよね。たとえば本も、装丁が凝っているものを1ページずつ触りながら読むことで、肌の感覚がプラスされることで、デジタルとは全く違う体験ができると思うんです。

私はなるべくデジタルデータで本を購入しているんですが、デジタルで買った本を改めて本屋さんで見た時に、装丁が素敵だったりすると同じものを買っちゃうことも。手元に置いておきたいって思うし、改めて紙の本で読んでみると「この厚みがあって、この紙をめくって読むから、こういう内容が入ってくるんだな!」って新しく感じる部分もあって。そういう体験の差を知覚するのもおもしろいですよね。

これまでのお金の使いかたを思い出しながら、「デジタル化の恩恵を受けて、財布が小さくなり、無駄を排除できたので非常にいいですね」と振り返る市川さん。最後に、市川さんにとっての幸せなお金の使いかたを伺いました。

市川:正直なところ、使えるお金がないっていうのが一番不幸な状態だと思うんです。お金がないと精神的にすり減るから、お金が使えるか使えないかって、人生の幸福度にも繋がる。よくあると思うんですけど、「なぜかお金がない!」みたいな状態って一番不健康だし、精神的にもよくないですよね。

「あの服買ったからかな?」とか「ほかにもっと要因がある気がするぞ」ってモヤモヤ思ったりするのではなく、自分の目で見えるようにすることで、より納得感を持ってお金を使えるんじゃないかなって。金額が多かろうが、回数が多かろうが、自分で納得がいっていれば幸せにお金を使えると思います。

あなたが今持っているお金はどんな体験に変わるのでしょうか? 本当に必要なものはなんなのか、胸に手をあてて自分自身に聞いてみてください。

なんとなく、でやり過ごしているお金まわりに漂う霞をきれいに払ってあげること、そしてひとつのものごとに対して決めつけずにいろんな可能性を考えること。そんな小さな意識を心がければ、暮らしかたや考えかた、すべてが今の自分のサイズに合った心地良いものになっていくのではないでしょうか。あなたらしく、豊かに生きていくために、お金と仲良く手を取り合ってみましょう。

市川渚さんとつくった財布が入っている9月のギフト「お金と幸せの話」のページはこちら

PROFILE

市川渚
市川渚

ファッション・コンサルタント。ファッションデザインを学んだ後、海外ラグジュアリーブランドのPR、有名クリエイティブエージェンシーのコミュニケーションマネージャーを経て、2013年に独立。ファッション関連企業を主なクライアントにデジタルを軸としたファッション・コンサルタントとして、デジタルコミュニケーションのコンサルティング、WEBサイト/キャンペーンなどのクリエイティブ・ディレクション、プロデュース、制作などを手がける。他にも、ウェブメディア「DiFa」の立ち上げやクラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」顧問、京都精華大学非常勤講師、コラム執筆、セミナー講師、モデルなどとして、活躍は多岐にわたる。

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