SNSでもOK!無理なく情報を得る工夫を
あんな:メディアリテラシーと言っても、もう「新聞3紙読んで、朝晩のニュースをチェックしろ」という時代ではなさそう。情報源として先生がオススメする、これだけはチェックしろというものはありますか? ニュースアプリとかSNSアカウントとか……。
しもむら:うーん、僕は自分でも絶対的に信用するメディアなんて決めてないし、人に安易にオススメすることもないですね。むしろ、ふと情報が入ってきた時にほんの少しだけ自分でも調べてみるクセをつけておくことの方が大事だなと思ってます。
かん:それなら毎日気を張ってる必要がなくていいな。しかし、ふと政治関連の情報が入ってこない人はどうすれば……。
しもむら:普通にSNSしてたら、誰かのリツイートとかで主要なニュースくらいは勝手に流れ込んでくるでしょう?
かん:先生、それが流れてこないんですよ~~~! オタク情報はピカイチ早いですけどね。
あんな:さっきのフィルターバブルの話と同じで、そもそも政治の情報自体が入ってこないような状況の人、意外に多いと思います。
しもむら:そうかー……。それなら、誰か自分の興味の範囲内にいる有名人とかで、少しは政治絡みの話もする人を2~3人フォローしとくのが手始めかな。その際、偏らずに情報を得るためには、「いいね」と思った人だけでなく、自分と意見が合わず「やだね」と思った人もあえて少しはフォローするのがコツです。そうすると、何かが世間で話題になった時に、スマホに自分とは違う見方が自動的に流れ込んで来てくれるから……。
かん:でも落ち込んでる時に、自分と合わない意見がタイムラインに流れてくるのって精神衛生上きつい。精神を守るための行動と、バイアスを外すための行動が、矛盾するのが難しいなぁ。あと、かんちゃんこんな人フォローしてるの? こんなツイートファボってんの? って思われるのが怖かったり……。こうなったらリスト作って入れるしかないか。
あんな:フィルターバブル破りリスト! 非公開でリスト化しておけば他人に詮索されないし、自分のタイミングで流れてきた情報をチェックできるから楽かもね。
しもむら:楽であることはすっごく大事。だったら、ひとつの話題に対して、賛成意見も反対意見も幅広くリツイートしてくれるような人を見つけて、その人をフォローするのも手っ取り早い方法の1つかもね。できる範囲で、情報と接する窓を広げてみてください。
かん:いま早速、いくつかのアカウントをリストに追加してみましたが、普段目にしないような意見がいっぱい! 政治1年生から2年生になったつもりでいたけど、知らないことまだまだたくさんあるな。
あんな:リスト名、何にしたの?
かん:「広い世界」!
しもむら・あんな:いいね~。
<ポイント>
Q.「政治の話、どこで情報収集すればいい?」(あんな)
A.「まずは、SNSで政治情報も偏らずときどき発信している人を、フォローするかリストにまとめよう。」(しもむら)
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