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小谷実由×waltz×duft「一緒に生き残って、みんなでお店を残していきたい」

小谷実由×waltz×duft「一緒に生き残って、みんなでお店を残していきたい」

中目黒のカセットテープ屋と松陰神社前の花屋。「注文は応援」

SPONSORED:ネスレ日本
インタビュー・テキスト:松井友里 編集:野村由芽
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誰かの生きる姿勢や活動を見て、思わず応援してしまいたくなったことは、ありませんか。その相手は身近な人だったり、手の届かない距離で輝く存在だったり、さまざまだと思いますが、応援したり、されたりすることは、お互いに少なからず力を分け与えあって、日々の足取りを軽やかにしてくれる糧になるもの。

She isと“キットカット”によるコラボレーション企画<わたしが応援するあの人たち。そこから生まれる景色。>では、She isのGirlfriends8名が、応援したいと思う個人を紹介。それぞれが、同じ時代に、共に頑張りたいと思える人たちと対話を行なっていきます。

今回、「応援したい人」を紹介してくれたのはモデルの小谷実由さん。世界でも珍しいカセットテープの専門店、waltzを中目黒で営む角田太郎さん、そして個性豊かな花器とお花の鮮烈な組み合わせを提案する松陰神社前のお花屋さん、duftのオーナーでフローリストの若井ちえみさんにお声がけしました。

普段から好きなもの、伝えたいことについて、愛のあるあたたかな発信を続けている小谷さんですが、現在の新型コロナウイルスの状況下において、お店、そしてお花やカセットテープに、どのような思いを寄せているのでしょうか。また、お店を営む角田さんと若井さんが置かれている現状について、率直な思いをお聞きしました。

さまざまなお店が、容易ではない状況にあるなかで、「お客さん」という立場から力になれることについて考えを巡らすとともに、人、もの、場所、音やにおいが渾然一体となって立ち現れる「お店」という固有の磁場を持つ存在の魅力の骨格をあらためてなぞる時間となりました。

レコードもカセットもお店で買いたいし、お花も話しながら手にとって、選んで持って帰りたいという気持ちがすごくあります。(小谷)

─今回の取材では、いまの状況において困難な状況にある方々に少しでも力を寄せられたらと、小谷さんが応援したいと思うお店の方々からお話したい方をご紹介いただけたらとご相談した経緯がありました。好きなお店、応援したいお店はきっとたくさんあるなかで考えていただいたと思うのですが、なぜお二人を紹介したいと思ったのか教えていただけたらと思います。

小谷:お二人のお店が以前からすごく好きで。こういう状況が終わって外に出かけられるようになったら、まっさきに行きたいと思ったお店だったんです。レコードもカセットもお店で買いたいし、お花も若井さんと話しながら手にとって、選んで持って帰りたいという気持ちがすごくあります。

小谷実由さん

─それぞれのお店とはどのように出会ったのですか?

小谷:私はもともとレコードが好きなんですけど、カセットテープを取り扱うお店として3、4年前にメディアでwaltzのことを知りました。品揃えがすごく好きだし、お店に並ぶカセットテープそれぞれにすごく細かく説明が書いてあって、知らない音楽でも興味を持って買いたいと思わせてくれる。すごく好奇心を駆り立てられるお店なんです。

waltzの店内の様子

小谷:若井さんのお花屋さんは最初インスタで拝見して。お店がすごくおしゃれだったので気になって、若井さんのお店を目当てに松陰神社前に足を運びました。お花だけじゃなく花瓶を取り扱っていたり、若井さん自身がお話ししていてすごく楽な方なので、お花や花瓶のことをいろいろ教えてもらって。

どちらのお店も、とにかくわくわくするんです。「これってなんだろう」と思ったときにその場にプロフェッショナルがいて、聞いたらいろんなことを教えてもらえるから新しい出会いも生まれますし、もとから好きなものを、さらに好きだと思わせてくれるお店だと思います。

duftの店内の様子

店舗でお店をやることによって、ちょっと大げさな言い方になるかもしれないですけど、いろんな人に夢や喜びを与えられているのかなって思うんです。(角田)

─いま角田さんと若井さんのお店はそれぞれお休みされているのですよね。
※取材は2020年5月4日に実施。

角田:東京都が週末の外出自粛要請を始めた3月の終わりくらいから週末は休業していて。緊急事態宣言が出た4月7日からは、平日も含めて営業を自粛して、通販だけやっています。

若井:私は緊急事態宣言が出る少し前からお店をお休みしていて、いまは注文いただいた分の配送だけをやっている感じです。

─いま、実店舗をお休みされてオンライン中心に販売を行われているなかで、あらためてリアルな店舗という場について、どのような思いを持っていらっしゃいますか。

角田:僕はもともとAmazonに2015年まで勤めていて、オンラインビジネスの黎明期からずっとインターネットのビジネスを追求してきたんです。なので実店舗をやろうと思ったのはその反動がすごくあって。キャリアの出発点が実店舗だったこともあって、抵抗はなかったですし、そこでやり残したと思うことがすごく多かったので、自分のキャリアの集大成を実店舗で実現したいという願望がすごくありました。

角田太郎さん(waltz)

─そうした思いを実現する場としてお店を運営してこられて、どのような部分が実店舗ならではの良さだと感じられていますか。

角田:うちのお店は中目黒の駅からも離れていて、商業エリアじゃない住宅地にあるんです。そんなところにあるにも関わらず、世界中からお客さんがいらっしゃるんですよ。売っているものがかなり特殊だということもあると思いますし、世界を見渡しても同じようなお店がほとんどないからだとも思います。そういう意味では、店舗でお店をやることによって、ちょっと大げさな言い方になるかもしれないですけど、いろんな人に夢や喜びを与えられているのかなって思うんです。同じことをオンラインショップでやっていたとしても、多分何も起きなかったはずで。

─それはなぜですか?

角田:お店の中に商品が並んでいて、解説が書いてあったり、音が流れていたりする。そうした場所としての空気感や雰囲気って、すごく重要だと僕は思っているんです。どういう場所に店があるかということも含めて、総合的に体験できる場所であるというのが、すごく意味のあることだなと。

店が持っている全体の雰囲気や空気感って、やっぱり来ないとわからないものです。わざわざ地図を検索して、中目黒の駅から不安を感じながら住宅街を歩いて、たどり着いて来店するというプロセスも含めて、価値のあることなんじゃないかなと思います。感触を得ることができるというのが、実店舗の最大の魅力ですね。

PROFILE

小谷実由
小谷実由

ファッション誌やカタログ・広告を中心に、モデル業や執筆業で活躍。一方で、様々な作家やクリエイターたちとの企画にも取り組む。昭和と純喫茶をこよなく愛する。愛称はおみゆ。

角田太郎
角田太郎

1969年、東京都生まれ。CD/レコードショップ WAVE渋谷店、六本木店でバイヤーを経験後、2001年にアマゾン・ジャパンに入社。音楽、映像事業の立ち上げに参画。その後、書籍事業本部商品購買部長、ヘルス&ビューティー事業部長、新規開発事業部長などを歴任し、2015年3月に同社を退社。同年8月に東京・中目黒にカセットテープやレコードなどを販売するヴィンテージセレクトショップwaltzをオープン。また、さまざまな企業や店舗、イベント等のための選曲を行うほか、同ショップは、2017年12月、Gucciがブランドのインスピレーション源になった場所を紹介するプロジェクト「Gucci Places」に日本で初めて選出された。

若井ちえみ

松陰神社前駅に構える花屋「duft」オーナー。フローリスト。
切り花やブーケの販売はもちろん、ディスプレイやウェディングのフラワーアレンジメント、CDジャケットのプロップなど、花にまつわるさまざまな仕事を手がける。

INFORMATION

ブランド情報
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