和田彩花とハヤカワ五味が実践するご自愛。自分や誰かを愛する技術

和田彩花とハヤカワ五味が実践するご自愛。自分や誰かを愛する技術

生理痛がひどくて試した新しい生理用品、低用量ピル、お茶

2020年9〜12月 特集:自分らしく?
インタビュー・テキスト:菅原さくら 撮影:室岡小百合 編集:野村由芽
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「ご自愛」とは、自分を愛すること。ここ数年でぐっと身近な考え方になってはきたけれど、忙しい日常のなかで忘れずに自分を愛することは、なかなか難しいものです。とくに2020年は、当たり前をひっくり返すような苦しいことも多く、心身のバランスが揺らいだ方もいたでしょう。

でも、そんなときこそ、ご自愛です。どんなふうに自分を愛し、いたわれば、明日を生きるエネルギーがわいてくるのか。和田彩花さんとハヤカワ五味さんから、たくさんのヒントをもらいました。

「余裕」と「ご自愛」って表裏一体ですよね。ご自愛できていないときって、つまり、ご自愛する余裕がないとき。(ハヤカワ)

―すこやかに暮らすために大切なことだと思っていても、ついおろそかにしてしまう「ご自愛」。お二人は、ご自愛をしそびれて日常がうまくいかなくなってしまったことはありますか?

ハヤカワ:ありますよ。私の場合は、気分が乗っているときこそ怖い。ガッと集中できちゃうから、1週間くらいほとんど寝ずに頑張ってしまうんです。そのときは「全然寝なくても大丈夫!」って思うんだけど、そのモードが終わったら、ドカッと疲れがきます。頑張った期間と同じくらいの期間、使い物にならなくなっちゃう。だから最近は、できると思ったときでも頑張りすぎないのが重要だな、って感じています。あやちょさんは仕事柄……あ、今日は「あやちょさん」って呼んでいいのかな?(笑)

和田:なんでもいいです(笑)。もちろん、あやちょでも!

左からハヤカワ五味さん、和田彩花さん

ハヤカワ:(笑)。あやちょさんは、ツアーなどでスケジュールが立て込んでいるときなんて、とくに大変なんじゃないですか? うまくご自愛できずに根詰めちゃったりしそうですよね。

和田:そうですね。ハロプロにいたときは、本当に活動量が多かったんです。グループでいろんなことをやらないといけないし、その忙しさに慣れてしまっているから、自分の時間や身体に目を向けるタイミングがない。だから、自分のことは素通りして、ないものにしてしまっていました。そうするとやっぱり眠れなくなったり、逆に朝早く目が覚めちゃったり……当時は仕事と大学院を両立している時期だったから、いろんなところでぼろぼろとミスが出ちゃっていましたね。

ハヤカワ:たとえば、どんな?

和田:単純な漢字の読み方すら思い出せないとか、覚えないといけない振付や提出物の期間をぼんぼん忘れちゃうとか。精神的なバランスも崩れていって、それでも自分をいたわれず、本当に悪循環だったと思います。結局そのときは、悩んだすえに大学院の先生に相談しました。提出した課題の文章から、先生にも心の焦りが伝わっちゃっていたんですよ。それで、先生が「うまく時間を見つけて、ゆっくり絵を見たり文章を書いたりすることを意識したほうがいい」と言ってくださって。

ハヤカワ:大変なときに、周りに相談できたのはよかったですね。

和田:本当ですよね。一方、仕事のほうではそういう相談が一切できない自分がいたんです。グループのみんなも忙しく頑張ってるのに、自分だけ大変だなんて言い出せない。「仕事だからやらなくちゃいけない」「自分のことに周りの時間を遣わせてる場合じゃない」って、心のどこかで思っていました。……グループを卒業したいまはようやく、当時は自分とまともに向き合えていなかったんだなってわかります。あの頃は、ご自愛ということすら考えたことのないような状態でした。

ハヤカワ:「余裕」と「ご自愛」って表裏一体ですよね。ご自愛できていないときって、つまり、ご自愛する余裕がないとき。そういう余裕のなさって、パフォーマンスだけでなく人との接し方とかにもにじみ出てきちゃうし……。言葉の端々から「この人、いま結構しんどいんだろうな」っていうのが伝わってきたりするから、反対に、自分がしんどいときも周りに伝わってるんだろうなって思います。

和田:自分に目を向けられる余裕があればこそ、相手のことも考えられるようになるんですよね。自分のことを考えることって、すごく周りにつながっている。相手がどんな状況にあるのか、どんな心の持ちようなのか、思いやれるようになるから。

自分の身体を見直すことから、ご自愛という習慣をはじめられたんだと思います。(和田)

―ご自愛を知らなかった和田さんがその大切さに気づけたのは、どうしてだったんでしょうか。

和田:ハロプロを卒業して一人になったら、まず考えることが減ったんですよ。自分のことだけ考えていればよくなったから、じゃあ「いままで悩んでいたことをもう一度見つめ直してみよう」と思って。そうしたら、身体のことが一番に浮かんできたんです。もともと生理痛がひどすぎて貧血になっちゃうタイプだから、この生理痛をどうにかできないかって低用量ピルを飲んでみたり、新しい生理用品を試してみたりしたんです。

そういう情報を集めて自分なりに検討してみるだけでも、すごく自分のためになるんですよね。そうやって自分の身体を見直すことから、ご自愛という習慣をはじめられたんだと思います。いまはわりと気ままに活動しているから、忙しすぎることもありません。でも、いままで自分をおざなりにしてきたことの結果が、全部自分にはね返ってきているような気がしはじめて……。

ハヤカワ:わかります、「あのときの自分、なんてことを……!」ってなりますよね(笑)。生理が重くてピルを飲み始めた友達も「この10年間の悩みはなんだったんだ! いっそ気づかなければ後悔しないで済んだのに」くらいの衝撃を受けていました。

和田:そうなんですよ(笑)。でも、おかげで人生について考え直すきっかけにもなりました。たとえば、ピルを飲んだことで「そういえば、自分って妊娠する身体なんだ」ってことを改めて知る。知識としては散々ふれてきたものなのに、これまではまったく自分ごとに考えられていなかったんです。でも、周辺で結婚・出産する友達が出てきたタイミングでもあり、ようやく自分に寄せてとらえ直すことができました。

ハヤカワ:いままで世の中に出ていた「あやちょ」という存在としてでなく、「和田彩花」という個人として、自分のことを見つめ直したってことなんでしょうね。

和田:うん、そうだと思います。

ハヤカワ:私も、ご自愛の大前提って「自分の身体を見つめてみること」にあるなと思いますね。私が最初にはじめたのも、健康を見直すこと。それまで健康診断すらあんまり受けてこなかったから、信頼できる人や病院に、自分の身体についてかたっぱしから相談してみたんです。血液検査をして、どういう栄養が足りないかを調べたりね。そうやって自分を俯瞰したり、いろんな人から「あなたはこういう状態だよ」って教えてもらったりしたのが、そもそものご自愛のきっかけだったと思います。

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無理やりにでも「ご自愛」の時間を確保するのって大事ですよね。(ハヤカワ)

―いまのお二人は、ご自愛のためにどんなことをしているんでしょうか?

ハヤカワ:私は、睡眠の質が心の余裕に直接つながってくるんです。だから、睡眠の環境はすごく整えていますね。最近はテレワークが増えて椅子やデスクにお金をかける人が多いみたいですが、それこそ枕やマットレスを買い替えたり、抱き枕を足してみたり、いろいろ試してきています。

和田:私も最近、枕が合わないって気づいたんですよね。いままで低すぎると感じていたから高さのある枕に変えたら、今度は高すぎちゃって……難しい(笑)。おすすめがあったら教えてください!

ハヤカワ:ぜひぜひ。私、枕に6万円くらい使ってるんで(笑)。マットレスは大学を卒業した記念に買ったもので、それも30万円くらいかけてます。それくらい、睡眠の質を大事に思ってる。

和田:えー! すごい!

ハヤカワ:マットレスって10年くらい使ったりするから「期間で割れば年間1万円、月額1000円くらいじゃない? だったら元が取れるのでは?」と思ったんですよね。あとは、日本茶が好きだからいろんなお茶を飲みに行ったりもしています。

和田:私も好きです。仏像絡みのお仕事をするときなんかはよくほうじ茶を買いに行くんですけど、日本茶にも興味あります!

ハヤカワ:お茶って体験としてリッチですよね。目の前で淹れてくれる茶寮みたいなお店に行くと、いわゆる「お茶会」のような空間だから、飲みながら携帯とかをさわれる雰囲気じゃないんです。そういう静かな時間って、普段の生活には意外とない。ひとつのことに集中できる時間は、ご自愛的だなって思います。

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和田:私も、ゆっくり集中して絵を見る時間にすごく癒されますね。とはいえ、疲れていると美術館に行くのもおっくうになっちゃうけど……でも、そこでなんとか「今日は行こう!」って時間を確保するのが大事だなと思います。行くまでは面倒でも、行けばやっぱりリフレッシュできるものだから。

ハヤカワ:無理やりにでもそういう時間を確保するのって大事ですよね。私も自分のスケジュールを押さえるのが苦手だったころは、カレンダーにとりあえず「休み」の枠を確保するようにしていました。そういうことを自分でやるのが苦手な人は、誰かに連れ出してもらったり、物理的にどこかへ移動して「ほかにはやることがなんにもない!」って状況を作り出したりするといいかもしれませんね。

本当のご自愛は、自分のためでもあるし他の人のためでもある、みんなのための行為。(ハヤカワ)

―とくに近ごろは「ありのままの自分を愛そう」「自分の機嫌をとろう」という価値観も、徐々に高まってきているように感じます。

ハヤカワ:うんうん、いい流れですよね。みんなその調子で、人の機嫌より自分の機嫌をとったらいいと思います。コロナ禍で自分の時間が増えたことで、あやちょがグループを卒業してはじめて自分のことに目を向けた……みたいな経験も、多くの人にあったんじゃないかな。

―そもそも、愛すべき「ありのままの自分」って、どうやって見つけるんでしょうね。

和田:私はいまそれを探している最中ですね。「アイドル」や「女性」というカテゴリにいるからこそ余計に、周りの視線やどう見られているかということをつねに意識してしまうから……単純に、自分がなりたい姿になれるわけじゃないというか。たとえば、自分の好きな洋服を選んで着ているつもりでも、やっぱり心のどこかでは「こう見られたいからこうしよう」って気持ちもあるんですよね。だから、ありのままの自分が何なのかは、まだまだわからないなと思ったりします。

ハヤカワ:私もわりとメディア露出をするほうなので、どう見られているかは考えますね。あやちょだったら「グループとしてどう見えるか」があったみたいに、私も「会社としてどう見えるか」は、少なからず考えなくちゃいけないし。どんな人でも「会社にいるときの私」は「家にいるときの私」はまるっきり同じじゃないだろうし、難しい部分ですよね。

でも、あんまり複雑に考えなくていいのかなとも思います。より快適に過ごせる姿を、自分らしい姿だと思えばいいんじゃないかな。たとえば、個人的には「馴染みがいい」って言葉が結構好きなんです。馴染みがいいことって、自分の身の丈に合ったちょうどいいことなのかなと思って。だから、肌馴染みしないことを手放すとか、無理をしないとか、そういうことを積み重ねて、自分らしい心地よさをつくっていくというか。

和田:無理しないって大事ですよね。忙しいと、自分が無理していることにすら気づかないから。私はアイドルだから、ファンの方々ってすごく身近で大きな存在なんです。でも、ファンのためにばかり行動していると、自分らしさを保つのが難しくなることもある。そういうときにはいったん止まって、シンプルに自分がやりたいこととか自分の好きなものとかに立ち戻りたい。いまはそんな感じで「自分のために」を大切にしつつ、周りともほどよい関係が築けてきていると思います。

ハヤカワ:「自分のために」ってかなり重要なポイントだと思いますね。私は去年、愛について考えていた時期があったんです。いろんな本を読んだりしながら考えた結論としては、そもそも「愛する」とは技術的な話であり、結構コツが必要ということ。つまり、誰かのことを愛するにも自分のことを愛するにも、使っている技術は本質的に同じなんです。自分をおざなりにして他人だけを愛そうとする人が多いけれど、対象が違うだけでやっていることは同じなんだから、自分をうまく愛せないのに他人のことなんて愛せないんです。そういう歌詞もよくありますよね(笑)。

だから、自分を愛することって、誰かを愛したり大事にしたりすることに深くつながっているんですよ。ご自愛という言葉の表面だけ見て、自己中心的な行為にとらえられたらもったいないなって思います。本当のご自愛は、自分のためでもあるし他の人のためでもある、みんなのための行為なんです。

―お二人とも、ご自愛の先にある「周りの人」「他の人」の存在に目が向いているのが面白いですね。

ハヤカワ:社会のなかで自分が快適に過ごすことを重視してるんだと思います。一人でいるのがどれだけ心地よくても、家から出た瞬間に不快になるのはちょっと違う。生活をしていて人と接する時間って長いから、より本質的に自分の快適さを追求しようとすると、結局周りとのコミュニケーションも入ってくるんです。

時間がないなりに、無理やり余白をつくってみるのはひとつの手。ちゃんと「ご自愛する」という意識を持つだけでも違うはず。(和田)

―最後に、重要性はわかっていてもなかなかうまくご自愛できない人に、アドバイスをいただけますか。

ハヤカワ:やっぱり、まずはなるべく余裕を持つことが大切なのかもしれないですね。毎日忙しくて大変だけど、それでもなんとか、一息つく時間をもってみる。お茶やコーヒーを淹れている時間って、その間だけ無になれるじゃないですか。そういう機会をあえてつくってみるのがいいと思います。私は、最近だと米を土鍋で炊いてるんですけど……。

和田:一緒です!(笑)

ハヤカワ:「炊飯器いらなくね?」ってなりますよね(笑)。

和田:そうなんですよ、いらないんですよ!

ハヤカワ:炊いているときに流れる時間やいいにおいって、デトックス感が強いなと思います。

和田:蓋をあけると、お米がぴかぴか光ってるんですよね。私は炊飯器を丸洗いしたら壊れちゃったから仕方なくはじめたんですけど、やってみたらすごくおいしくて、なんだかうれしい。土鍋は吹きこぼれないように微調整が必要なので、いまはストウブに行きつきました。ストウブだと、蓋をしたまま10分で炊けるんです。

ハヤカワ:めっちゃ早いですね! そういう小さなことでも積み重ねていくと、ちょっと自分を大切にできている気がしてくるんです。しかも、土鍋のほうが炊飯器より早くごはんが食べられるし(笑)。

和田:時間がないなりに、無理やり余白をつくってみるのはひとつの手ですね。「この時間だけは何もしない」「花を買ってきて活けてみるだけ」みたいな、ちょっとした単純作業が意外と心地よかったりもするし。そのなかで自分の生活のリズムを見直してみたり、身体の不調を見つめてみたりできたら、もっといい。ネットで軽く探してみるだけでも、いろんなケアの方法が出てくると思います。

あと、ちゃんと「ご自愛する」という意識を持つだけでも違うはず。いまの私みたいに時間がそこそこある人なら、無駄に過ごさないようにある程度は「この時間にこうしよう」みたいな時間割をイメージしてみると、もっといいんじゃないかなと思います。

PROFILE

ハヤカワ五味
ハヤカワ五味

1995生まれ東京出身、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。課題解決型アパレルブランドを運営する株式会社ウツワ代表取締役社長。高校1年生の頃からアクセサリー類の製作を始め、プリントタイツ類のデザイン、販売を受験の傍ら行う。大学入学直後にワンピースブランド《GOMI HAYAKAWA》、2014年8月には妹ブランドにあたるランジェリーブランド《feast》2017年10月にはワンピースブランド《ダブルチャカ》を立ち上げ、Eコマースを主として販売を続ける。複数回に渡るポップアップショップの後、2018年にはラフォーレ原宿に常設直営店舗《LAVISHOP》を出店。

和田彩花
和田彩花

アイドル。群馬県出身。2019年6月アンジュルム・Hello! Projectを卒業。アイドル活動と平行し大学院で美術を学ぶ。特技は美術について話すこと。好きな画家:エドゥアール・マネ/作品:菫の花束をつけたベルト・モリゾ/好きな(得意な)分野は西洋近代絵画、現代美術、仏像。趣味は美術に触れること。

INFORMATION

ギフト情報

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