すべてが幻のようなこの毎日を確かなものに。みんなと考えた「#刹那」

過ぎゆく一瞬を愛でて、去ったときに後悔しないように

2018年8月 特集:刹那
テキスト:She is編集部 写真:Fujieda Chihiro
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2018年8月の特集「刹那」は、失うということにいつまでたっても慣れない私たちが、どのようにして別れの成分を悲しみ以外に分解していくか、過ぎゆく一瞬を愛で、去ったときに後悔しないようにするためにできることなど、刹那のきらめきと、別れと、夏について考える特集でした。人と違うものの見方をすることが世界の認識を変えることがあるということを教えてくれた「たった17音の俳句に広がる、刹那と永遠。池田澄子×佐藤文香対談」や、ギフトでお届けした写真集を一緒につくった石田真澄さんに聞いた「刹那にさよならしない写真家・石田真澄が光を切り取る理由」花火レビュー3人の17歳に今を聞いた記事、小川あんさん、小指さん、生物群さん、高橋久美子さん、秦レンナさん、森陽里さんによるVOICEなど、さまざまな声が寄せられました。

みなさんから募集していた公募コラムには、初夏生まれの歌人が夏に寄せた短歌とエッセイ初谷むいさんの「あたしたちは花器として」をはじめ、様々な立場の方から、それぞれの想いが詰まった文章が集まりました。今回は、公募でみなさまから寄せられた数々のVOICEをご紹介します。

メイ「風」

「小さな手のひらと薄い皮が交わるとき、死んでゆくあなたの声を、わたしはすぐに忘れるだろう」(ブログを読む

nao ashidachi「愛は受け継がれていくものなんだと」

「今も私は両親の娘であり、亡き母が残してくれた愛は父と私を通して確実に子供たちに受け継がれていく。蒸し暑さと共に毎年哀しみと刹那が私を優しく包んでくれる。それでいいと私は思う。哀しみが愛なんだと。」(ブログを読む

吉玉サキ「ローソク出せの夜」

「その前の年も、そのまた前の年も。ローソク出せは毎年それぞれ別の夜で、同じ夜が巡ってくるわけではない。ひとつひとつが、もう二度と戻ってこない時間だったのだ。」(ブログを読む

きよし「海と花」

「海に落ちる花。落ちる瞬間。私の夏はあの刹那、そしてそれを思い出す一瞬の中にある。黄色や白、投げ込まれたその色は海の底で静かに息をして、二度と触れられない場所にありながら、私の中に確かに生きているのだった。」(ブログを読む

aki「さよならだけが、人生か。」

「さよならだけが人生だ。 たしかにそうかもしれない。でもそれだけを思って生きる人生はどうしたって悲しい。 だから今はただ、刹那的なこの瞬間に強烈なスポットライトをあてて、自分が大切に思う人たちを信頼すること。」(ブログを読む

餡子「刹那」

「ミントの香りがする特別な色のリップを、ポーチの中でみつけるたび、私は、あの夏に触れてしまうのだった。」(ブログを読む

安藤 歌久妃(かぐや)「『さようなら』は細かくちぎって夏の風に」

「知らなかったのだ。あなたがいなくても夜は明け、新しい1日は始まるだなんて。朝陽はキラキラと輝きながらまた昇るのだなんて、わたしはちっとも知らずにいた。なのに、どうして。明けない夜の悲しみに、切なさに、身悶えするような片戀の苦しみにわたしはひたっていたかった。」(ブログを読む

西平 麻依 /まいも「ひとつの恋の、短い約束たち/”Delete”, goodbye midnight highway」

「季節と季節の間のトンネルを通り抜ける。ひそやかに心の中に仕舞った記憶もいつしかジュッと蒸発してしまう。そこに宿った最後の悲しみさえ、時間がかき消していく。この先に現れる鮮やかな景色に私は、きっと新しい約束を誓うんだろう。」(ブログを読む

yukino「夏の終わりに」

「だから私は刹那のきらめきを手に入れるといつも、心の中でそれを何度も思い出し、反芻し再生し、そのきらめきが薄れて擦り切れてやがてなにも感じなくなるまで、心の中で分析し尽してしまう。味がなくなるまでチューインガムをしつこく噛み続けるように。」(ブログを読む

ぐみ「刹那を永遠に変えさせてほしい」

「よく亡くなった人の分も〜という言葉があるけれど、そんなことできない。その人の人生にはその人にしか生きられない。できることなんてないけど、せめてできるのは、彼女が私にしてくれたように、わたしも友達やまわりの人に見返りなく優しくし続ければ、わたしがそういう人でい続ければ、少なくともわたしが生きている間は、彼女の精神はわたしの中で生きている、ということになるんじゃないか。」(ブログを読む

Fujieda Chihiro「BLUE」

当時私は、自らの現状や将来についてひどく悩んでいました。そういったことから持病のアトピーが顔や背中、お腹等、全身に出てしまい、ますます憂鬱な気持ちを抱えていました。きらきらと輝く一瞬の記録ではありませんが、落ち込んでいた《青》過ぎた時期の記録もまた、重要だと感じ、アトピーや憂鬱さを隠すのではなく、作品にしました。当時の憂鬱が今も私の原動力となり繋がっています。楽しかった時間だけでなく、憂鬱な時間も肯定し、一瞬を重ねていきたいです。(作品を見る

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