「キッチンにはハイライトもウイスキーグラスもないよねえ」/日比 楽那

両親がいて、私がいる、ということ

2019年5・6月 特集:ぞくぞく家族
テキスト:日比 楽那
  • SHARE

「家族」ときいたとき、あなたは何を思い浮かべますか? 5・6月の特集「ぞくぞく家族」は、さまざまな関係性が存在する答えのない家族像のありようについて、頭を柔らかくして、拡張していくための特集でした。She isでは、毎月の特集テーマをもとに「VOICE」を書いていただける方を公募で募集。「ぞくぞく家族」の公募に寄せていただいた、日比楽那さんのVOICEをご紹介します。

「キッチンにはハイライトもウイスキーグラスもないよねえ」
いつだったか、父と話していた。
ハナレグミが歌う“家族の風景”の冒頭部分、<キッチンにはハイライトとウイスキーグラス どこにでもあるような家族の風景>という歌詞のことだ。
うちだったらキッチンにはアメリカンスピリットと缶ビールってところだろうか。
もとい、母が嫌がるから父もキッチンにはアメスピは置かないか。

曲の歌詞は<友達のようでいて 他人のように遠い 愛しい距離がそこにはいつもあるよ>と続く。
私にとっての家族と自分の距離は、愛しいとは言えないかもしれない。
いや、まだ18歳、生まれてこのかた実家で暮らしてきた私は家族と長く離れた経験がないから正直分からない。
でも確かに言えるのは、実家と東京の距離が嫌で嫌でたまらないということだ。
そしてそのことが、家族と私の距離を開き、愛しいと言い難いものにしている気がする。

PROFILE

日比楽那

2000年生まれ。
主に演劇をやります。その他、映像に出演したり、写真を撮ったり、ギターを弾きながら歌ったり、文章を書いたり、バンドでベースを弾いたり、イベントに関わったり、しています。
出演作は、ままごと「わたしの星」、小川紗良監督「最期の星」、濱田真和監督「Tsumugu」など。

「キッチンにはハイライトもウイスキーグラスもないよねえ」/日比 楽那

SHARE!

「キッチンにはハイライトもウイスキーグラスもないよねえ」/日比 楽那

She isの最新情報は
TwitterやFacebookをフォローして
チェック!

コメントする前に こちらの利用規約
必ずご確認ください

コメント

コメントはMembersのみ行うことができます
Membersについて詳しくはこちら
/ Membersの方のログインはこちら

この先は
MEMBERS限定のコンテンツです。
She isでは、月に一度ギフトをお届けするプランのほか、
オンラインコミュニティでのMembers同士のおしゃべりや
限定記事・メールマガジンなどを中心に楽しむプランの
2つの有料プランをご用意しています。

ログイン

MEMBERSについてくわしく

トップページへ